第28普通科連隊

第28普通科連隊について

第28普通科連隊は、陸上自衛隊の第11旅団に所属する普通科連隊です。北海道函館市の函館駐屯地に拠点を置き、道南地域の防衛を担っています。連隊長は1等陸佐が務め、連隊本部、本部管理中隊、そして3個の普通科中隊で構成されています。

編成と歴史

1962年1月、陸上自衛隊28番目の普通科連隊として滝川駐屯地で編成されました。当初は第10普通科連隊の第2大隊を基幹としており、同年8月には現在の函館駐屯地へ移駐しました。

2008年3月、第11師団の旅団化に伴い、軽普通科連隊へと改編されました。この改編では、部隊の編成や装備の見直しが行われ、より機動的な運用が可能となりました。

過去の主な出来事

第28普通科連隊は、過去にいくつかの重要な出来事に対応しています。

1976年9月：MiG-25強行着陸事件
函館空港にソ連のMiG-25戦闘機が強行着陸した際、現場の警備や対応に当たりました。この事件は「ベレンコ中尉亡命事件」としても知られています。
1995年6月：函館空港全日空機ハイジャック事件
函館空港で発生した全日空857便のハイジャック事件において、特殊部隊と共にハイジャック犯の制圧に協力しました。

これらの出来事は、第28普通科連隊が地域社会の安全に貢献してきたことを示しています。

部隊編成

現在の第28普通科連隊は、以下の部隊で構成されています。

連隊本部：連隊全体の指揮を執る中枢です。
本部管理中隊：連隊本部の支援や通信、重迫撃砲小隊を擁します。
第1普通科中隊：江差町などを警備区域としています。
第2普通科中隊：北斗市などを警備区域としています。
第3普通科中隊：鹿部町などを警備区域としています。
整備支援部隊：第11後方支援隊第2整備中隊第3普通科直接支援小隊が整備を担います。

主要装備

第28普通科連隊は、多様な装備を保有しています。

装甲車両：96式装輪装甲車、軽装甲機動車
指揮・通信車両：82式指揮通信車
輸送車両：高機動車、各種トラック
火器：89式5.56mm小銃、5.56mm機関銃MINIMI、12.7mm重機関銃M2、96式40mm自動てき弾銃、対人狙撃銃 レミントン M24 SWS、携帯放射器、110mm個人携帯対戦車弾LAM、01式軽対戦車誘導弾、81mm迫撃砲 L16、120mm迫撃砲 RT

これらの装備は、連隊の作戦遂行能力を支えています。

地域との連携

第28普通科連隊は、地域社会との連携も重視しており、災害派遣や地域イベントへの参加を通じて、住民との信頼関係を築いています。部隊は、地域防災の中核としての役割も担っています。

まとめ

第28普通科連隊は、道南地域の防衛を担う重要な部隊であり、その歴史と活動は、地域社会に深く根ざしています。今後も、地域社会の安全と平和に貢献していくことが期待されます。

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