綾部健太郎

綾部健太郎 - 日本の政治家

綾部健太郎（あやべ けんたろう、1890年9月6日 - 1972年3月24日）は、日本の著名な政治家として知られています。彼は衆議院議員を7期にわたって務め、33代および34代の運輸大臣を歴任しました。出生地は大分県杵築市であり、香川県で若年期を過ごしました。1972年に81歳で死去し、正三位勲一等を受章しました。また、杵築市名誉市民としても名を轟かせています。

来歴・人物

綾部は戦前には立憲政友会に所属し、1939年に政友会が分裂した際には正統派（久原派）に参画しました。大政翼賛会の成立によって政党が解散し、彼は翼賛議員同盟や翼賛政治会、大日本政治会に加わった後、戦後の1945年11月には日本進歩党の創立に携わりました。この政党には、立憲民政党や政友会の革新派、統一派に所属していた多くの議員も含まれていましたが、綾部は元々政友会正統派に所属していました。

戦後、彼は公職追放され、1948年には融資に関する問題で衆議院不当財産取引調査特別委員会に証人として召喚されました。追放解除後しばらくは、元外務大臣であった重光葵を支援するために自身の選挙地盤を譲り、無期の国政から離脱。しかし、重光が亡くなった後、自由民主党から国政に復帰し、藤山派に所属しました。ここでは、重要な役割を果たすこととなり、1966年には衆議院議長に就任しました。彼の恬淡とした人柄は、野党勢力からも評価されることが多かったです。

また、綾部は作家・菊池寛とは旧制高松中学時代からの親友であり、1963年に公開された映画『末は博士か大臣か』のモデルにもなりました。さらに、1957年には杵築市に旧市役所用地を寄付した功績から、1959年には紺綬褒章を受章し、木杯一組を授与されました。

年譜

• - 1890年9月6日 - 大分県杵築市に誕生。
• - 1916年 - 京都帝国大学法学部を卒業。銀行や電力会社での勤務を経て、東京電気工務所、東急エビス産業の社長を務める。
• - 1932年 - 第18回[[衆議院議員総選挙]]に政友会から立候補し、初当選を果たす。以降、衆議院議員として当選を重ねる。
• - 1939年 - 平沼内閣の厚生参与官となり、政友会分裂の際には正統派に参加。
• - 1945年 - 終戦後、日本進歩党創立に関与し、政治活動を再開。
• - 1946年 - 公職追放を受け、追放中に様々な企業での役職を経験。
• - 1951年 - 公職追放解除後、重光葵の復帰を支援。
• - 1958年 - 衆議院議員選挙に再出馬し、当選。
• - 1961年 - 裁判官弾劾裁判所の裁判長を務める。
• - 1962年 - 第2次池田内閣で運輸大臣に就任。
• - 1966年 - 衆議院議長に就任、同年12月に衆議院が解散。
• - 1967年 - 第31回[[衆議院議員総選挙]]で落選後、日本鉄道建設公団の総裁に就任。
• - 1972年3月24日 - 東京都新宿区の東京電力病院にて逝去。死去に際し勲一等旭日大綬章が追贈され、正五位から正三位に昇叙されました。

演じた俳優

映画『末は博士か大臣か』では、船越英二が綾部健太郎役を演じました。

彼の功績や人柄は今も多くの人々に記憶されています。

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