羅洗河

羅洗河（ルオ・シィホォ）

羅洗河（1977年11月23日 - ）は、中華人民共和国出身の囲碁棋士です。湖南省に生まれ、中国囲棋協会に所属し、九段の段位を有しています。国内および国際棋戦で目覚ましい実績を挙げ、「快刀」の異名を持ちます。

棋士としての歩み

衡陽市で囲碁を覚えた羅洗河は、幼くして才能を開花させました。北京で羅建文の指導を受け、国家少年囲棋隊に入るなど、早くから英才教育を受けています。聶衛平の内弟子として生活する中で、藤沢秀行から指導碁を受ける機会にも恵まれました。12歳で初段となり、1990年には全国青少年囲棋戦でB組2位の成績を収めました。

1994年には、16歳という若さで名人戦リーグ入りを果たし、挑戦者決定戦に進出。しかし、馬暁春名人に敗れ、タイトル獲得はなりませんでした。その後も、1998年に再度名人戦挑戦者となりますが、またしても馬名人に阻まれました。国内棋戦では、2000年に全国囲棋個人戦で優勝、2001年にはNEC杯戦で優勝を果たしました。

国際棋戦では、2002年の農心杯で3人抜きを達成し、九段に昇段。そして2006年、三星火災杯世界オープン戦で、趙漢乗、宋泰坤、李世乭、崔哲瀚といった強豪韓国棋士を次々と破り、決勝三番勝負では李昌鎬を2-1で下し、見事優勝を果たしました。この勝利は、中国棋士として初めてこの棋戦を制覇しただけでなく、世界選手権決勝で無敗を誇っていた李昌鎬に初めて土をつけたという点で、中国囲碁界にとって歴史的な出来事として大きく報じられました。

棋風と人物像

羅洗河は、その深い読みと鋭い攻めから「快刀」と称されています。また、親しみやすい風貌から「小猪」という愛称で呼ばれていましたが、三星火災杯での優勝後は「飛猪」と呼ばれるようになりました。

タイトル歴

国際棋戦

三星火災杯世界オープン戦 (2006年)

国内棋戦

新秀菊花杯戦 (1994年)
霜花杯全国囲棋招待戦 (1995年)
聖雪絨杯囲棋王戦 (1998年)
全国囲棋個人戦 (2000年)
NEC杯囲棋賽 (2001年)
招商銀行杯中国囲棋電視快棋戦 (2006年)
大香林杯中国囲棋超級争覇戦 (2007年)

その他の棋歴

国際棋戦

LG杯世界棋王戦 ベスト8 (2002年)
三星火災杯世界オープン戦 ベスト8 (2002年)
春蘭杯世界囲碁選手権戦 3位 (2003年)

日中囲碁決戦

1992年 1-2 高尾紳路

日中スーパー囲碁

2001年 0-2 趙治勲

農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦

2000年 1-1（○工藤紀夫、×金栄三）
2002年 3-1（○崔哲瀚、○山下敬吾、○崔珪昞、×中野寛也）
2003年 0-1（×李昌鎬）
2005年 1-1（○趙治勲、×李昌鎬）

国内棋戦

名人戦 挑戦者 (1994年、1998年)
新人王戦 準優勝 (1998年)
CCTV杯中国囲棋電視快棋戦 準優勝 (2000年)


羅洗河は、中国囲碁界を代表する棋士の一人として、その名を歴史に刻んでいます。

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