耳部

耳部（じぶ）

概要

耳部は、漢字を部首によって分類したグループの一つです。康熙字典214部首では128番目に位置づけられています。この部首は、6画の部首の中では11番目、未集の中では11番目に分類されます。

「耳」という漢字は、聴覚を司る人体の器官である耳の形を象った象形文字です。そこから派生して、聴覚そのものを意味するようになりました。さらに比喩的に、物の両側にある持ち手、例えば運搬用の取っ手を指すこともあります。また、文法的な機能として語気を表す字としても用いられます。

部首として使われる場合、耳部は意味を表す意符として機能し、耳や聴覚、音声に関わる事柄を示します。この際、漢字の左側（偏）、下側（脚）、あるいは上側（冠）に配置されることがあります。

部首の通称

耳部は、様々な言語や地域で異なる通称で呼ばれています。

日本語: みみ、みみへん
韓国語: 귀이부（gwi i bu、みみの耳部）
英語（米）： Radical ear

部首字

耳部の部首字は「耳」です。

中古音

中古音における「耳」の音は以下の通りです。

広韻: 而止切、止韻、上声
詩韻: 紙韻、上声
三十六字母: 日母

現代音

現代音における「耳」の音は以下の通りです。

普通話:
ピンイン：ěr
注音：ㄦˇ
ウェード式：erh3
広東語:
Jyutping: ji5
イェール式: yi5
日本語:
音：ジ（漢音）、ニ（呉音）
訓：みみ
朝鮮語:
音：이(i)
訓：귀（gwi、みみ）

例字

以下に耳部を含む代表的な漢字とその画数を記します。

耳 (6画)
耶 (8画)
耽 (10画)
聊 (11画)
聖 (13画)
聘 (13画)
聚 (14画)
聞 (14画)
聳 (16画)
聲 (17画) ※「声」は士部
聰 (17画)
聯 (17画)
職 (18画)
聽 (22画)
聾 (22画)
𦘐 (25画)
𦘑 (26画)

最大画数

耳部の中で最も画数の多い漢字は、26画の「𦘑」です。

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