船津町 (鹿児島市)

鹿児島市船津町の詳細

船津町は、鹿児島市の中央部に位置し、甲突川の下流域に広がる町です。かつて薩摩国鹿児島郡に属し、鹿児島城下の一部として発展しました。現在の郵便番号は892-0831で、2020年4月1日時点の人口は411人、世帯数は291世帯です。

地理

船津町は、鹿児島市の中央部に位置しており、北には呉服町、南には松原町、東には新町、西には千日町、北東には大黒町が隣接しています。町の中央部を国道225号が南北に走っています。

町名の由来

船津という町名は、江戸時代にこの地域に船着き場が存在したことに由来しています。この船着き場は、当時の交通や物流において重要な役割を果たしていました。

歴史

江戸時代

江戸時代、船津町は薩摩藩の鹿児島城下の一部でした。天保年間の地図には「船津町」という名前が記されています。この時代、町は2度の大火に見舞われ、安政3年（1774年）と文政5年（1822年）に被害を受けました。

明治時代以後

明治時代に入ると、船津町は主に平民が住む町人街として発展しました。1882年には松原小学校が設置され、教育の場としても機能しました。1889年、鹿児島市が市制を施行するにあたり、船津町は鹿児島市の一部となりました。その後、1963年に住居表示が実施され、町域の再編が行われました。この際、船津町の一部は千日町となり、船津町全域で新たな住居表示が適用されました。

町域の変遷

住居表示の実施に伴い、船津町は一部が千日町となり、現在に至っています。

人口

1995年以降の国勢調査によると、船津町の人口は以下の通り推移しています。

（国勢調査の具体的な人口推移のデータは、この資料には含まれていません。）

施設

教育

町内には、学校法人すみれ学園が運営する鹿児島医療工学専門学校があります。この学校は、2016年に開校しました。

小・中学校の学区

市立の小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

（具体的な学区の情報は、この資料には含まれていません。）

著名な出身者

相良徳三

船津町出身の相良徳三は、美学美術史学者として知られています。京都帝国大学を卒業後、大学で教鞭をとりながら美学・美術史の研究に貢献しました。また、昭和初期には「伊集院斉」という別名で大衆文学に関する書籍も執筆しました。

交通

道路

船津町には、以下の一般国道が通っています。

国道225号
国道226号

参考文献

鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史Ⅰ』 1巻, 鹿児島市, 1969年2月28日.
鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史Ⅱ』 2巻, 鹿児島市, 1970年3月25日.
「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県』角川書店, 1983年3月1日.
芳即正、五味克夫『日本歴史地名大系47巻 鹿児島県の地名』平凡社, 1998年.
『南日本新聞』「港町を歩く 4 消えた「始まり」の町名」2013年1月8日.

関連項目

船津町 (曖昧さ回避))

この情報は、船津町の歴史、地理、文化を理解する上で役立つでしょう。

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