誉富士歓之

誉富士 歓之（ほまれふじ よしゆき）

誉富士 歓之（本名：三浦 歓之）は1985年5月6日生まれ、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町出身の元大相撲力士です。伊勢ヶ濱部屋に所属し、現在は年寄・楯山として後進の指導を行っています。 身長180cm、体重163kgの彼は、突きや押しを得意とし、最高位は2015年11月場所での西前頭6枚目でした。愛称は「ミッちゃん」で、食べ物は寿司を好み、趣味はガンプラなどのコレクション、天体観測、海釣りに広がります。

経歴

誉富士は、小学校3年生の時に相撲を始めることに決めました。きっかけは「好きな女の子を守れる強い男になりたい」という思いからで、徐々にその道での才能を開花させました。鰺ヶ沢町立鰺ヶ沢第一中学校では、全国中学校相撲選手権大会で準優勝し、着実に頭角を現しました。元横綱旭富士のスカウトも受け、入門先は伊勢ヶ濱部屋に決めました。高校や大学時代も優れた成績を残し、大学卒業前に入門を果たしました。

彼の初土俵は2008年1月場所で、5月に序二段、7月の三段目優勝を達成し、幕下昇進も果たしますが、深刻な肩の怪我に見舞われ、苦しみました。しかし、2011年5月に開催された技量審査場所では勝ち越しを収め、他の力士の引退を受けて一躍昇格。西幕下25枚目にまで上昇しました。2012年には十両昇進を果たしますが、以後は勝ち越しと負け越しを繰り返す日々が続きます。

2014年には9場所ぶりに幕内復帰を果たし、2015年11月場所では自己最高位の西前頭6枚目に達しています。その後は怪我の影響もあり、数度の十両落ちを体験する中で、合計70場所で力士として在位し、10場所の幕内在位を体験しました。

引退とその後

2019年1月、誉富士は左肩の手術を受けることになり、その後は同年9月場所を最後に引退し、伊勢ヶ濱部屋付きの親方として指導者に転身しました。引退会見では、親方としての活躍を喜びとともに振り返り、十両時代の印象に残る取組も語りました。

その後、2022年2月には断髪式を開催し、多くの関係者に見守られながら新たなスタートを切ります。

エピソード

誉富士のユニークなエピソードも数多くあります。2012年の7月場所では、パンダをデザインした化粧回しを着用し、話題になりましたが、そのパンダが早世したため悔しさを明かしました。また、2015年の冬巡業では、観客を楽しませるためにしぐさを披露して人気を博しました。今年には、七夕の願いごとが「糖尿病が治りますように」というものであり、そのユーモアも注目を集めました。

幼少期には父親と共に海釣りを楽しみ、夏には友達とバーベキューを楽しむ姿が思い出として語られています。これらのエピソードからも、ただの力士ではなく、多趣味で人懐っこい性格がうかがえます。現在は後輩力士たちにその経験を通じて多くのことを伝えていることでしょう。

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