趙充国

趙充国（ちょう じゅうこく）

趙充国（紀元前137年 - 紀元前52年）は、前漢の将軍であり、字は翁孫（おうそん）といいました。隴西郡上邽県（ろうせいぐんじょうけいけん）の出身で、後に金城郡令居県（きんじょうぐんれいきょけん）に移り住みました。

生涯

元々は騎士でしたが、騎射の腕に優れていたため羽林（うりん）に配属されました。兵法を学び、周辺の異民族の事情にも精通していました。

武帝時代

武帝の時代には、弐師将軍（じししょうぐん）李広利（りこうり）の仮司馬（かしば）として匈奴討伐に従軍しました。匈奴に包囲された際、趙充国は百人ほどの兵を率いて突撃し、包囲網を突破しました。この時、体に二十箇所以上の傷を負いましたが、李広利がこの功績を武帝に報告したところ、趙充国は武帝の元へ召喚されることとなりました。武帝は自ら趙充国の傷を осмотрел его и叹息しました。その後、趙充国は中郎（ちゅうろう）に任命され、車騎将軍（しゃきしょうぐん）長史（ちょうさ）となりました。

昭帝時代

昭帝の時代には、武都（ぶと）の氐（てい）が反乱を起こした際、趙充国は大将軍霍光（かくこう）の護軍都尉（ごぐんとつい）として鎮圧に当たりました。その後、中郎将（ちゅうろうしょう）として上谷（じょうこく）に駐屯し、元鳳元年（紀元前80年）には水衡都尉（すいこうとつい）となりました。匈奴を 공격하여西祁王（せいきおう）を捕虜にするという功績を挙げ、元平元年（紀元前74年）には水衡都尉を兼任したまま後将軍（こうしょうぐん）に昇進しました。

宣帝時代

大将軍霍光と共に宣帝擁立に尽力し、その功績によって営平侯（えいへいこう）に封じられました。本始2年（紀元前72年）には蒲類将軍（ほるいしょうぐん）となり、他の将軍と共に匈奴を討伐し、数百の首級を挙げました。都に戻ると、後将軍のまま少府（しょうふ）となりました。匈奴がその後十数万騎を動員して漢を 공격しようとした際、漢は亡命者からの情報でそれを察知し、趙充国に四万騎を率いて辺境の郡に駐屯させたため、匈奴の単于（ぜんう）は侵攻を断念しました。

神爵元年（紀元前61年）には、光禄大夫（こうろくたいふ）義渠安国（ぎきょあんこく）が不穏な動きをしていた先零羌（せんれいきょう）の首領30人を по вызову и殺害したことから、降伏していた羌族も怒り、反乱を起こしました。当時70歳を超えていた趙充国に対し、宣帝は御史大夫（ぎょしたいふ）丙吉（へいきつ）を派遣し、誰を将軍にすべきか意見を求めました。趙充国は「私を超える者はいません」と答えました。宣帝が再度「羌の軍勢はどれほどか。誰を用いるべきか」と尋ねると、趙充国は「百聞は一見に如かず。兵は遠く離れていては測りがたいものです。速やかに金城（きんじょう）へ向かい、そこから стратегиюを献上したいと考えております。羌は天に逆らっており、滅亡も遠くはないでしょう。私にお任せください」と述べ、宣帝はこれを одобрил и許可しました。

趙充国は持久戦の構えを取り、羌族に対し、罪を犯した者を討伐した者には恩赦と褒美を与えると اعلانします。宣帝は趙充国の子である右曹中郎将（うそうちゅうろうしょう）趙卬（ちょうこう）に期門（きもん）・羽林（うりん）の騎兵を率いさせ、さらに刑徒（けいと）や各郡の兵など合計6万の兵を動員しました。酒泉太守（しゅせんたいしゅ）辛武賢（しんぶけん）が騎兵を用いて迂回し、後方を 공격하여供給を断つことを進言しましたが、趙充国はこれに反対しました。

宣帝は楽成侯（がくせいこう）許延寿（きょえんじゅ）を強弩将軍（きょうどしょうぐん）とし、辛武賢を破羌将軍（はきょうしょうぐん）とし、反対した趙充国を責めました。しかし、趙充国はなおも反対し、屯田（とんでん）を行うことを願い出ました。朝廷の大臣たちも次第に趙充国に賛同する者が増え、宣帝は趙充国の提案を認めましたが、一方で許延寿・辛武賢および趙卬に出撃を命じました。許延寿らは羌族を撃破し、功績を挙げました。

翌年、趙充国は帰還し、その後羌族の仲間割れが発生し、反乱は鎮圧されました。趙充国は後将軍と衛尉（えいい）を兼任しました。

この戦いでの一件から、辛武賢と趙充国の間に確тическая ненавистьが生じました。辛武賢は趙卬が宮廷の秘密を漏らしたとして告発したため、趙卬は獄に下され、自殺しました。

趙充国は退任を願い出て、それが認められました。その後も朝廷での周辺異民族に関する議論に участиеしました。

甘露2年（紀元前52年）、86歳で死去しました。壮侯（そうこう）と諡（おくりな）されました。

参考文献

* 班固著『漢書』巻19下百官公卿表下、巻69趙充国伝

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