長崎労災病院

独立行政法人労働者健康安全機構 長崎労災病院

長崎労災病院は、独立行政法人労働者健康安全機構が運営する医療機関として、長崎県佐世保市に開設されました。設立以来、働く人々の健康を支える労災医療や勤労者医療を活動の中心に据えつつ、長崎県北部地域における地域医療の重要な拠点としての役割も担っています。

医療への取り組み

当院は、地域の中核病院として多様な医療ニーズに対応しています。特に救急医療には力を入れており、二次救急指定病院として、突然の疾病や外傷に対する迅速な対応を行っています。また、地域脳卒中センターや原子力災害医療協力機関、そして地域災害拠点病院および長崎DMAT指定病院としての認定を受けており、広範な救急・災害医療体制を構築しています。

病院の屋上にはヘリポートが整備されており、これは県北地域の病院としては唯一の設備です。離島からの患者さんを迅速に搬送する際などに、このヘリポートが大きな役割を果たしています。

公益財団法人日本医療機能評価機構の認定病院でもあり、医療サービスの質の向上に継続的に取り組んでいます。

特色ある医療部門

救急集中治療科では、年間約2,500件を超える救急車搬送を受け入れており、その中にはドクターヘリによる搬送も数十件含まれています。緊急性の高い疾患や重症患者さんに対する集中治療を提供しています。

また、アスベスト関連疾患に特化した「アスベスト疾患ブロックセンター」を設置しています。これは九州地区のブロックセンターの一つとして、九州労災病院、熊本労災病院、山口労災病院と連携しながら、アスベストに起因する疾患の健診、診断、治療を実施しています。年間およそ600名の方々が当センターで健診を受けており、この分野における専門性の高い医療を提供しています。

歴史

長崎労災病院は、1957年（昭和32年）5月13日に産声を上げました。開設当初は、内科、外科、整形外科の3つの診療科で診療を開始しました。その後、医療技術の進歩や社会状況の変化に対応しながら規模を拡大し、1998年（平成10年）11月には現在の病院施設へと改築され、より高度な医療を提供できる環境が整いました。

運営を担う法人についても変遷を辿っています。2004年（平成16年）4月1日には労働福祉事業団から独立行政法人労働者健康福祉機構へ、さらに2016年（平成28年）4月1日には独立行政法人労働者健康福祉機構と独立行政法人労働安全衛生総合研究所の統合により、現在の独立行政法人労働者健康安全機構へと組織が改組されました。これらの組織変更を経ながらも、労災医療をはじめとする使命を果たし続けています。

アクセス

当院へお越しの際は、公共交通機関のご利用が便利です。

松浦鉄道西九州線「左石駅」または「泉福寺駅」から徒歩でおよそ10分です。
西肥バス（させぼバスを含む）をご利用の場合は、「労災病院入口」停留所で下車してください。
* JR佐世保線・大村線、または松浦鉄道西九州線の佐世保駅からお越しの場合は、車で約20分となります。

病院は相浦川に沿って位置しており、周辺には国道498号線が通っています。近隣には十八親和銀行大野中央支店や長崎県立佐世保工業高等学校などがあります。

当院に関するより詳細な情報や最新のお知らせは、独立行政法人労働者健康安全機構 長崎労災病院の公式ウェブサイトでご確認いただけます。

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