門前清

門前清（メンゼンチン）とは

麻雀における門前清（メンゼンチン）とは、チー、ポン、明槓といった副露（フーロ、鳴き）を一切行わず、自分のツモだけで手牌を構成している状態を指します。単に「門前（メンゼン）」と略されることもあります。

門前清を保つことは、以下のような点で有利になります。

立直（リーチ）をかけることができる
門前清自摸和（メンゼンチンツモホー、略称ツモ）が成立する
門前役が成立する
喰い下がりのある役で、本来の飜数が得られる

これらのメリットがあるため、安易な鳴きは避けるべきとされています。しかし、確実に手を進められるという利点もあるため、状況に応じて柔軟な判断が求められます。

門前清のメリット

門前清を保つ最大のメリットは、立直をかけられることです。立直をかけることで、一発や裏ドラといった追加の役がつく可能性が生まれ、打点上昇に繋がります。また、立直を宣言することで、他家への牽制にもなり、ゲームを有利に進めることができます。

さらに、門前清自摸和が成立すれば、1飜が加算されます。自力でツモ和了することで得られるこの役は、門前清ならではの恩恵と言えるでしょう。

門前役とは

門前役とは、門前清の状態で和了した場合にのみ成立する役のことです。代表的な門前役には、以下のようなものがあります。

一飜役

立直：門前でなければかけることができません。
一発：立直をかけていることが条件です。
門前清自摸和：自力でツモ和了した場合に成立します。
平和（ピンフ）：4面子が全て順子で、雀頭が役牌でない場合に成立します。
一盃口（イーペーコー）：同じ順子が2組ある場合に成立します。

二飜役

ダブル[[立直]]：第一巡目に立直をかけた場合に成立します。
七対子（チートイツ）：同じ牌を2枚ずつ7組集めた場合に成立します。
二盃口（リャンペーコー）：一盃口が2組ある場合に成立します。

役満役

四暗刻（スーアンコ）：4つの暗刻（アンコ、自分で作った刻子）で和了した場合に成立します。
国士無双（コクシムソウ）：么九牌（ヤオチュウハイ、一九字牌）を13種類全て集めた場合に成立します。
九蓮宝燈（チューレンポートー）：同じ種類の数牌で「1112345678999」の形を作った場合に成立します。
天和（テンホー）：親の配牌で和了した場合に成立します。
* 地和（チーホー）：子の第一ツモで和了した場合に成立します。

これらの役は、門前清でなければ成立しないため、積極的に門前清を目指す理由となります。

門前清の注意点

門前清にこだわりすぎると、アガリを逃してしまう可能性もあります。特に、手牌の進行が遅い場合や、他家が立直をかけている場合は、無理に門前清に固執せず、鳴いてアガリに向かうことも重要です。

また、門前清で聴牌（テンパイ）した場合でも、立直をかけない場合は、河底撈魚（ホーテイラオユイ）や搶[[槓]]（チャンカン）といった役でしかロンアガリできません。そのため、基本的には立直をかけることを推奨します。

まとめ

門前清は、麻雀の基本戦略の一つであり、多くのメリットがあります。しかし、状況によっては鳴きも有効な手段となります。柔軟な思考で、門前清を活かした麻雀を楽しみましょう。

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