馬良 (安徽派)

馬良（ば りょう）に関する詳細

馬良は清朝末期から中華民国初期に活躍した軍人であり、回族に属します。彼の字は子貞であり、主に北京政府との関連の中で安徽派の一員として知られています。馬良は、教育者や学者としての側面も持っており、清末から民国の時代に多くの分野で影響を与えていました。なお、彼は復旦公学（後の復旦大学）初代校長の馬良（馬相伯）とは別の人物です。

事績

民国初期の活動

馬良は北洋武備学堂を卒業後、1911年には北洋第5鎮第9協協統に昇進しました。中華民国の成立に伴う軍隊の編成においても、彼は第5師の第9旅旅長に留まります。その後、山東の第47混成旅の旅長や済南鎮守使を歴任しました。1916年、袁世凱が死去した後、彼は段祺瑞が率いる安徽派に属し、1918年には参戦軍第2師の師長および辺防軍第2師の師長を務めました。しかし、彼の指導下で起きた五四運動に関連する学生運動に対する弾圧が批判を浴びました。

1920年の安直戦争では安徽派が敗北し、馬良もこの時に失脚しましたが、1925年には北京政府の軍事顧問として活動します。続いて、1930年に韓復榘が山東省の政府主席に就任すると、馬は毒品取締りを行う委員会の委員長に任命されました。この役割の中で、彼は違法薬物の取り締まりに従事しました。

1933年には国民政府の軍事参議院の一員となり、1936年には中将に昇進しましたが、彼は常に不遇の立場にありました。

親日政府での活動

日中戦争が勃発した1937年、馬良は済南が日本軍に占領された際、日本軍に協力する姿勢を示しました。彼は済南維持会の会長に任命され、日本の占領下でさまざまな政策を実施しました。1938年には中華民国臨時政府のもとで、山東省公署が設立され、馬はその長に特任されました。しかし、彼はこの任務を果たした後、臨時政府委員専任となり、1940年には華北政務委員会に委員として特派されます。

しかし、彼は華北政務委員会で復権することはなく、1943年には罷免されてしまいます。

日本が敗亡した後の1946年、彼は国民革命軍に拘束され、漢奸の罪で高等法院にて審理されることになります。1938年に無期懲役の判決を受けた後、1947年に済南市の獄中で亡くなりました。享年73歳でした。

人物像

馬良はその時代の中国武術の発展にも寄与したことで知られています。彼は国術教会を設立し、その初代会長に就任しました。自身の邸宅には数十名の武術家を招いて道場を設立し、学生たちに武術を教えていたと言われています。彼の業績は、後世にわたっても評価され続けることでしょう。

参考文献

多くの資料が彼の生涯と業績について詳しく述べており、北洋軍閥に関する書籍や伝記文学において彼の役割は重要視されています。

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