高松貨物ターミナル駅

高松貨物ターミナル駅

高松貨物ターミナル駅は、香川県高松市香西南町に位置する、日本貨物鉄道（JR貨物）の予讃線貨物駅です。四国における貨物輸送の重要な拠点であり、「四国桃太郎貨物駅」という愛称でも親しまれています。この駅は、高松駅周辺の再開発事業（サンポート高松）に伴い、高松駅の貨物取扱機能を継承する形で開設されました。

歴史

1997年（平成9年）5月6日：建設工事が開始されました。
2000年（平成12年）8月16日：開業し、四国における新たな貨物輸送の拠点としての役割を担い始めました。
2000年（平成12年）8月22日：開業式典が開催され、正式に駅としての活動を開始しました。
2003年（平成15年）4月：31フィートコンテナに対応したトップリフターが導入され、取扱能力が向上しました。

駅構造

高松貨物ターミナル駅は地上駅であり、予讃線の香西駅と鬼無駅の間に位置しています。構造としては、予讃線の本線から分岐した終端駅のような形をしています。予讃線の貨物列車の起点となっており、香西駅方面から直接進入することはできません。駅構内には以下の施設があります。

コンテナホーム1面
着発線荷役方式（E&S方式）を採用した着発荷役線2本
着発線1本
貨車の操配や留置に使用される解結線6本
機関車を留置するための機留線3本
着発荷役線と着発線には機回し線が設けられています。

本線側には、貨車検修庫1棟と検修線3線があり、岡山機関区高松派出が置かれ、貨車の交番検査が行われています。また、駅事務室等が入居する総合事務所はホームの北端付近に位置し、JR貨物四国支店の営業窓口もこの事務所内にあります。

取扱う貨物の種類

この駅では、主に以下の貨物を取り扱っています。

鉄道コンテナ貨物：12フィートコンテナ、20フィート・30フィート大型コンテナ、ISO規格20フィート海上コンテナを扱い、最大扱重量は24トンです。
高知オフレールステーションや徳島オフレールステーションへの中継駅としての役割も担っています。
産業廃棄物や特別管理産業廃棄物の取扱許可も得ています。

なお、JR四国の新型車両は、当駅ではなく高松駅または多度津駅で引き渡されるため、高松駅では貨物取り扱いが一部残っており、多度津駅では国鉄分割民営化の際に貨物営業が復活しています。

貨物列車

高松貨物ターミナル駅は、四国のターミナル駅として機能しており、本州と四国を結ぶ貨物列車は全てこの駅を経由します。2014年3月15日改正時点での運行状況は以下の通りです。

高速貨物列車

岡山駅方面から瀬戸大橋線を経由して当駅に到着し、予讃線を多度津方面へ向かう下り列車は1日8本停車します。うち3本が当駅終着、4本が始発です。
多度津駅方面から当駅を経由して岡山駅方面へ向かう上り列車は1日6本停車します。うち2本が当駅終着、1本が始発です。
列車の行き先は、吹田貨物ターミナル駅、大阪貨物ターミナル駅、東京貨物ターミナル駅などです。

トラック便

徳島オフレールステーションおよび高知オフレールステーションとの間には、1日2往復ずつトラック便が運行されています。このほか、臨時列車も設定されることがありますが、専用[[貨物列車]]の発着はありません。

駅周辺

駅の東側には本津川が流れており、坂出方面からの予讃線は鬼無町藤井付近で当貨物駅への線路と分岐し、本津川橋梁を渡って香西駅、高松駅へと続いています。駅の西側には香川県道33号線が通っていますが、駅との間には民家が多く存在します。駅の北側には電子部品の製造工場があり、ロードサイド店舗は香川県道33号線沿いに位置しています。

駅周辺の主な施設は以下の通りです。

高松市消防局西消防署
アオイ電子 本社・高松工場
高松リサイクルシステムズ
天理教高津賀分教会
香川県道33号高松善通寺線
香川県道177号円座香西線
本津川

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）予讃線

香西駅 - 高松貨物ターミナル駅 - 鬼無駅

脚注

(省略)

関連項目

日本の鉄道駅一覧
香西 (高松市)

もう一度検索