麒麟 (お笑いコンビ)

麒麟（きりん）

麒麟は、吉本興業に所属するお笑いコンビ。1999年10月に結成され、メンバーは田村裕と川島明。

メンバー

田村裕（たむら ひろし）：1979年9月3日生まれ。ツッコミ担当だが、バラエティ番組ではボケをすることも。立ち位置は向かって左。
川島明（かわしま あきら）：1979年2月3日生まれ。ボケ担当（バラエティ番組ではツッコミ）で、ネタ作りも担当。立ち位置は向かって右。

概要

コンビ結成

1999年10月、NSC大阪校20期生の同期として出会った二人がコンビを結成。田村は以前別の相方とコンビを組んでいたが、ネタ作りがうまくいかずに解散。一方、川島は人見知りな性格から同期の様子を見ていたが、自分のネタに自信を持ち、ピンでネタを披露したところ大爆笑をかっさらった。その後、解散したばかりの田村が川島に声をかけ、現在のコンビに至った。

コンビ名の由来

コンビ名は、当時漢字のみのコンビ名で活動する芸人が少なかったため、インパクトがあり覚えてもらいやすい難しい漢字を、という考えから「麒麟」と命名された。候補には「薔薇」や「憂鬱」もあったが、一番マシということで「麒麟」に決定。しかし、漢字が難しいためか、ファンレターなどでよく間違えられるという。

コンビのスタイル

掴みは、田村が「どうも～」と挨拶した後、川島がマイクに口を近づけて低い美声で「麒麟です」と名乗り、お辞儀をするのがお決まり。この掴みはネタ番組でも披露される。

近年の活動

2006年9月30日の単独ライブを最後にbaseよしもとを卒業。近年はコンビでの活動は少なく、それぞれがピンで活躍している。川島は2021年3月29日から朝の情報バラエティー番組『ラヴィット!』の総合MCを務め、初の帯番組MCに挑戦している。

2017年以降、単独ライブは開催していなかったが、2023年9月30日に約6年ぶりの単独トークライブ「ふたりっきりん」を開催した。この日は、奇しくもbaseよしもと卒業ライブ「麒麟デシタ」を開催した日と同じ日だった。

M-1グランプリ

2001年

記念すべき第1回大会で決勝進出。「漫才に小説の要素を取り入れる」という、伏線を張り巡らせて回収する手の込んだネタを披露。5位に終わるも、審査員の松本人志から絶賛された。

この大会をきっかけに仕事が増え、知名度が飛躍的に向上。無名ながら決勝進出を果たした彼らの功績は大きく、以降の大会でダークホースとして勝ち上がってきたコンビは「麒麟枠」と呼ばれるようになった。

2002年

前年の決勝進出により、3回戦から出場。準決勝で敗退するも、敗者復活戦でトップバッターとしてネタを披露。しかし、ネタ時間が4分を大幅にオーバーし、強制終了となった。

2003年

2年ぶりの決勝進出。「返り咲き」を果たした最初のコンビとなった。ネタ時間が4分を大幅にオーバーし、点数が伸びず8位に終わった。

2004年

準決勝で敗退するも、敗者復活戦を制して決勝進出。最終決戦で「24時間テレビ」をテーマにしたネタを披露し、田村のアドリブで会場を沸かせたが、審査員の票は得られず。結果は3位。

2005年

ファーストラウンドでは「野球」をテーマにしたネタで高評価を得て2位通過。最終決戦では「ファッションショー」をテーマにしたネタを披露するも、1票も獲得できず、2年連続で3位となった。

2006年

前年と同じくスポーツをテーマにした「ボクシング」のネタで3位通過。最終決戦では「田村裕探検隊」をテーマにしたネタを披露したが、チュートリアルが優勝したため、3年連続で3位となった。

M-1での敗因

田村は「M-1に照準を合わせたネタ作りができなかった」と語り、川島は「4分という規定の尺に収めるためネタを削って面白くなくしてしまった」と語っている。また、2007年以降は田村の著書『ホームレス中学生』の大ヒットにより、コンビの関係性が変化し、ネタにも悪影響を及ぼしたという。

賞レース成績・受賞歴

M-1グランプリ

2001年：5位
2003年：8位
2004年：3位
2005年：3位
2006年：3位

その他

2001年：第2回笑わん会 優秀賞
2002年：第23回ABCお笑い新人グランプリ 優秀新人賞
2003年：第32回上方お笑い大賞 新人賞
2004年：第34回NHK上方漫才コンテスト 優秀賞
2004年：平成16年度NHK新人演芸大賞 演芸部門 大賞
2004年：第33回上方お笑い大賞 最優秀新人賞
2005年: 第40回上方漫才大賞 新人賞
2005年：第3回MBS新世代漫才アワード 優勝

出演

テレビ

レギュラー番組

バラエティー生活笑百科（NHK総合）
土曜ドカンっ!（読売テレビ）
ランガング（朝日放送）
わいど!ABC（朝日放送）
お叱りください!（朝日放送）
オモシロ好奇心☆どろんぱ!（読売テレビ）
麒麟・千鳥の二笑流TV（GAORA）
チャンネル☆ロック!（TBSテレビ）
っちゅ〜ねん! 金曜日（毎日放送）
ドッカ〜ン!（TBS）
働くおっさん劇場（フジテレビ）副音声
悲宝館（テレビ朝日・大分朝日放送）
ワイ!ワイ!ワイ!（ヨシモトファンダンゴTV）
わかってちょーだい!（フジテレビ）
笑いの金メダル（テレビ朝日）
くちコミ☆ジョニー!（日本テレビ）
なにわ人情コメディ 横丁へよ〜こちょ!（朝日放送）
タカアンドトシのどぉーだ!（北海道文化放送）
ヨシモト∞（よしもと劇場）
解体新ショー（NHK総合）
あったか人情コメディ 湯けむりパラダイス!（朝日放送）
なるトモ!（読売テレビ）
よしもとサンサンTV（サンテレビ）
業界技術狩人 ギョーテック（テレビ朝日・大分朝日放送）
麒麟の部屋（毎日放送）
クイズ!紳助くん（朝日放送）
NHK高校講座 社会と情報（NHK Eテレ）
噂の現場直行ドキュメン ガンミ!!（TBSテレビ）
Let's天才てれびくん（NHK Eテレ）
昼まで待てない!（メ〜テレ）

特別番組

ダイ麒千飯（関西テレビ）
目撃!麒麟のめったに見られんめずらシーン!（毎日放送）
麒麟の地獄温泉〜ケータイクエスト〜（読売テレビ）
麒麟 On Sale!（読売テレビ）
ホームレス中学生 ドバイへ行く!（フジテレビ）
世界が集結!大須コスプレパレードど〜んと生放送!（テレビ愛知）
〜地元民VS有名芸能人〜 人気者をダマしてやるぞツアー（関西テレビ）
境界調査バラエティー ニッポンのワケメ（NHK総合）
スポーツ!ダサかわいい映像グランプリ（日本テレビ）
リアル・ワーキング・バラエティ 麒麟の世界バイト図鑑（毎日放送）

ラジオ

オンスト（yes-fm）
金曜!生デス!麒麟デス!!（KBS京都）
Bフライデースペシャル 陣内・ケンコバ45ラジオ（毎日放送）
グーグーモンキーズ（毎日放送）
ゴーゴーモンキーズ 木曜日（毎日放送）
麒麟のオールナイトニッポンR（ニッポン放送）
ゴーK!（毎日放送）
丑バラ（毎日放送）
ハガキ職人のウタゲ！（NHKラジオ第一）

ウェブテレビ

Abema Game 9 アゲナイッ! ウェンズデー（AbemaTV）
賞金首（AbemaTVウルトラゲームス）

テレビアニメ

名探偵コナン（読売テレビ）

吹き替え

きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!

CM

資生堂 uno
ジャンボカラオケ広場
オリバーソース どろソース「田村の恩返し編」
厚生労働省 ジョブ・カード制度

ディスコグラフィー

CD

ガチコラ
サイクリング リサイクル
大阪にはいっぱいあるんやでぇ〜の歌

ビデオクリップ

YO-KING「世界の元 -Album Version-」

DVD

単独ライブ

『キリン!キリン!キリン!』
『キリリン!』
『ジラフ』
『かわしまんざいたむらいぶ』

M-1グランプリ

『M-1グランプリ2001完全版 〜そして伝説は始まった〜』
『M-1グランプリ2002完全版 その激闘のすべて〜伝説の敗者復活戦45組をすべて収録〜』
『M-1グランプリ2003完全版 〜M-1戦士の熱き魂〜』
『M-1グランプリ2004完全版 〜いざ!M-1戦国時代へ“東京勢の逆襲”〜』
『M-1グランプリ2005完全版 〜本命なきクリスマス決戦!“新時代の幕開け”〜』
『M-1グランプリ2006完全版 史上初!新たなる伝説の誕生〜完全優勝への道〜』
『M-1グランプリ2007完全版 敗者復活から頂上へ〜波乱の完全記録〜』
『M-1グランプリ2008完全版 〜ストリートから涙の全国制覇!!〜』

その他

『新風baseよしもとネタトウタ2004』
『ガチコラ』
バトルオワライヤル
ダイナマイト関西2006 〜オープントーナメント大会〜

ミュージックビデオ

* ジャパハリネット　「直球フラストレーション」

ライブ

2003年から2023年まで、数多くのライブを開催。baseよしもとでの活動から、全国各地での単独ライブ、そして2023年の「ふたりっきりん」まで、その活動は多岐にわたる。

[脚注]
注釈
出典
参考文献
『M-1完全読本 2001-2010』ワニブックス、2011年。
外部リンク
公式プロフィール

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