黔南プイ族ミャオ族自治州

黔南プイ族ミャオ族自治州について

黔南プイ族ミャオ族自治州（けんなんプイぞくミャオぞくじちしゅう）は、中華人民共和国貴州省の南部に位置する自治州です。この地域は、プイ族やミャオ族をはじめとする多くの少数民族が暮らしており、豊かな自然と多様な文化が共存しています。

歴史

黔南の歴史は古く、殷・周代の頃から多くの民族がこの地に居住していました。古代には牂牁郡や夜郎国に属し、福泉市には夜郎時代の遺跡「竹王城」が残っています。唐代には中央政府による少数民族地域への統治が強化され、土司制度が導入されました。元代にも土司が設置されましたが、明代には「改土帰流」政策により、一部で府県政府が設置されるようになりました。清代には全面的に改土帰流が実施され、1935年には貴州省に組み込まれました。1949年以降は中国人民解放軍の統治下となり、各県は「専区」に改組されました。1956年4月に、都勻県を州府として黔南プイ族ミャオ族自治州が設立されました。

行政区画

自治州は、2つの県級市と9つの県、1つの自治県で構成されています。

県級市: 都勻市、福泉市
県: 茘波県、独山県、平塘県、羅甸県、長順県、恵水県、竜里県、貴定県、甕安県
自治県: 三都スイ族自治県

歴史年表

この地域は、複雑な行政区画の変遷をたどってきました。

独山専区: 1949年に成立し、12県を管轄。1952年に都勻専区に改称。
都勻専区: 1952年、独山専区から改称。丹寨ミャオ族自治区の設置などを経て、1956年に黔南プイ族ミャオ族自治州に編入。
貴定専区: 1952年に貴陽専区から改称。恵水イ族ミャオ族自治区、羅甸プイ族自治区の設置などを経て、1956年に黔南プイ族ミャオ族自治州に編入。
黔南プイ族ミャオ族自治州: 1956年に都勻専区、貴定専区、興義専区、安順専区の一部を統合して成立。その後も、県や自治県の編入・分離が繰り返され、現在の行政区画に至る。

民族構成

この地域は、プイ族やミャオ族が多く居住しており、各民族の文化が色濃く残っています。

交通

近年、交通インフラの整備が進んでおり、空路、鉄道、道路が整備されています。

航空: 黔南茘波空港
鉄道: 滬昆旅客専用線、貴広旅客専用線、貴南旅客専用線、滬昆線、黔桂線
道路: 滬昆高速道路、銀百高速道路、蘭海高速道路、厦蓉高速道路、S30江黔高速道路、S35甕馬高速道路、S50恵興高速道路、S62余安高速道路、S73三茘高速道路、S88榕麻高速道路、S89花安高速道路、G210国道、G320国道、G321国道

まとめ

黔南プイ族ミャオ族自治州は、歴史と文化が豊かな地域であり、多くの少数民族が暮らしています。近年では、交通インフラの整備が進み、観光地としても注目されています。今後も、この地域の発展が期待されます。

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