NECカップ囲碁トーナメント戦

NECカップ囲碁トーナメント戦は、日本電気株式会社（NEC）が主催していた日本の囲碁の棋戦であり、1981年に創設され、2012年をもって休止となりました。

この棋戦の特徴は、日本棋院から選抜されたトップ棋士14名が出場し、トーナメント方式で優勝を争う点にありました。また、「全国縦断囲碁フェスティバル」と銘打ち、全国各地を巡回して公開対局を行うことで、多くの囲碁ファンに楽しんでもらうことを目的としていました。決勝戦は、NEC本社に近いメルパルクホールで開催され、その模様はテレビ東京で録画中継されていました。

優勝賞金は、時代によって変動がありましたが、最高で1700万円（第26期から28期）に達し、日本の囲碁タイトル戦の中でも高額な部類に入っていました。歴代の優勝者には、武宮正樹、趙治勲、小林光一、大竹英雄など、囲碁界を代表する名棋士が名を連ねています。

出場資格

NECカップに出場するためには、以下のいずれかの条件を満たす必要がありました。

前年度NECカップ選手権者（優勝者）
開催前年度の棋聖、名人、本因坊、十段、天元、王座、碁聖、NHK杯の各選手権者
開催前年度の手合料=賞金ランキング上位選手
第6-23期は、前年のNEC俊英囲碁トーナメント戦優勝者

対局方式

対局のルールは以下の通りでした。

コミ: 1-22期は5目半、23期以降は6目半
持ち時間: 10分、使い切ると1手30秒の秒読み

歴代優勝者

以下に、NECカップ囲碁トーナメント戦の歴代優勝者と決勝戦の対戦カードを示します。


関連事項

将棋日本シリーズ（公開対局）
NEC俊英囲碁トーナメント戦
日中スーパー囲碁
NEC杯囲棋賽

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