SH001

SH001は、シャープが開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN（現在のau 3G）に対応した音声用端末です。この機種は、W62SHの後継モデルとして登場し、au向けの端末としては初めて800万画素のCCDカメラを搭載したことで注目を集めました。

概要

SH001の最大の特長は、そのカメラ機能にあります。800万画素のCCDカメラは、当時の携帯電話としては非常に高性能で、他社の8メガピクセルカメラと同様に、最大ISO2500相当の高感度撮影が可能でした。これにより、暗い場所でもノイズを抑えた鮮明な写真を撮影することができました。また、PCドキュメントビューアーを搭載しており、ビジネスシーンでの利用にも対応していました。

歴史

SH001は、2009年1月29日にKDDIとシャープから公式に発表され、2009年2月6日に全国で一斉に発売されました。その後、同年6月4日には、北陸、関西、四国、九州、沖縄地区でシトリンゴールドとガーネットレッドの新色が追加発売され、翌日の6月5日には、その他の地域でも同様に新色が発売されました。しかし、同年12月には販売を終了しています。

主な機能・サービス

SH001の主な機能の一つとして、PCドキュメントビューアーが挙げられます。これにより、Word、Excel、PowerPointなどのオフィスファイルを携帯電話で閲覧することができ、ビジネスシーンでの利便性を向上させました。また、当時のauの標準的なサービスや機能も搭載されていました。

不具合

SH001には、発売当初いくつかの不具合が報告され、それらはケータイアップデートを通じて修正されました。2009年2月6日には、「ナカチェン」が設定できない不具合が修正されました。さらに、同年4月3日には、EZweb利用中に電源のリセットやキー操作を受け付けなくなる、ムービーの早送り中にキー操作を受け付けなくなる、アラームが鳴動しないなどの不具合が修正されました。同年9月3日には、SSLサイトで大きなファイルをアップロードする際に接続が切断される不具合が修正されました。これらのアップデートにより、SH001の安定性が向上しました。

関連項目

SH001は、同時期に発売された他の携帯電話と比較することで、その特徴がより明確になります。例えば、ドコモ向けのSH-01AとSH-03A、ソフトバンクモバイル向けのSoftBank 930SHとSoftBank 932SHは、いずれも800万画素のCCDカメラを搭載していました。また、auのS001は、同時期に発売された800万画素のCMOSカメラ搭載携帯電話です。SH001をベースモデルとしたECナビケータイの端末ECN-SH001や、1210万画素CCDカメラを搭載したSH003、SH001のリファイン版であるSH004なども関連機種として挙げられます。これらの機種との比較を通じて、SH001の位置づけを理解することができます。

外部リンク

以下にSH001に関する参考になる外部リンクを記載します。

SH001 (SHARP) - ウェイバックマシン（2009年2月2日アーカイブ分）
SH001 (au) - ウェイバックマシン（2010年2月7日アーカイブ分）

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