THE BEST 郷ひろみ

『THE BEST 郷ひろみ』：70～80年代を彩るヒット曲集

1978年から1982年にかけて、CBS・ソニーより発売された郷ひろみのベストアルバム『THE BEST 郷ひろみ』は、彼の70～80年代における音楽的軌跡を鮮やかに示す作品です。本アルバムは、複数時期に渡って発売されたシリーズであり、各時期のリリースごとに収録曲が異なっています。1978年6月度盤から始まり、1978年11月度盤、1979年6月度盤、1979年11月度盤、1980年6月度盤、1980年11月度盤、1981年11月度盤、1982年11月度盤と、実に8度のリリースが確認できます。

各アルバムには、郷ひろみの代表的なシングル曲が多数収録されています。初期のヒット曲である「男の子女の子」や「小さな体験」、「よろしく哀愁」といった名曲から、70年代後半から80年代にかけてのヒットシングル「バイブレーション（胸から胸へ）」、「洪水の前」、「禁猟区」、「帰郷」、「悲しきメモリー」、「ハリウッド・スキャンダル」、「林檎殺人事件」、「ナイヨ・ナイヨ・ナイト」、「地上の恋人」、「マイ レディー」、「いつも心に太陽を」、「タブー（禁じられた愛）」、「セクシー・ユー（モンロー・ウォーク）」、「How many いい顔」など、彼のキャリアを象徴する楽曲が網羅されています。

さらに、シングル表題曲以外にも、アルバム収録曲も収録されており、郷ひろみの音楽的多様性と魅力を余すことなく伝えています。「HELL OR HEAVEN」「NARCISSUS」「BLUE FRIDAY」「MIND反比例」など、アルバムからの選曲は、彼のシングル曲とはまた違った魅力を聴く者に提供していると言えるでしょう。また、シングル曲のカップリング曲も含まれており、アルバムを通して郷ひろみの音楽世界の深さや幅広さを理解することができます。

『THE BEST 郷ひろみ』は、単なるベストアルバムとしてだけでなく、郷ひろみというアーティストの進化と成熟をたどる旅のような作品と言えるでしょう。初期の爽やかなアイドルソングから、より洗練された大人っぽい楽曲まで、彼の音楽的成長がはっきりと感じられます。各アルバムの収録曲の選定方法や、時期による違いを見ることによって、郷ひろみの人気の高さと時代背景も読み取ることができます。

このアルバムは、郷ひろみを知らない若い世代にも、彼の魅力を伝える貴重な機会となるでしょう。また、長年のファンにとっても、懐かしい思い出を呼び起こし、改めて彼の音楽の素晴らしさを再認識できる機会となることでしょう。

各盤の具体的な収録曲は以下のように多岐に渡ります。

1978年6月度盤： 「バイブレーション（胸から胸へ）」、「洪水の前」、「禁猟区」、「帰郷」、「悲しきメモリー」、「水色の渦」、「真夜中のヒーロー」、「あなたがいたから僕がいた」、「恋の弱味」、「逢えるかもしれない」、「雨にひとり」、「小さな体験」、「男の子女の子」、「よろしく哀愁」など。
1978年11月度盤： 2枚組で、上記楽曲に加え「ハリウッド・スキャンダル」、「お化けのロック」、「林檎殺人事件」、「寒い夜明け」、「20才の微熱」、「HELL OR HEAVEN」、「NARCISSUS」、「バイ・バイ・ベイビー」、「誘われてフラメンコ」、「花のように 鳥のように」、「わるい誘惑」、「君は特別」、「花とみつばち」、「モナリザの秘密」、「魅力のマーチ」、「裸のビーナス」、「愛への出発」など。
1979年6月度盤： 「ナイヨ・ナイヨ・ナイト」、「地上の恋人」、「ハリウッド・スキャンダル」、「禁猟区」、「TATTOO」、「バイブレーション（胸から胸へ）」、「林檎殺人事件」、「洪水の前」、「20才の微熱」、「真夜中のヒーロー」、「恋の弱味」、「BLUE FRIDAY」、「逢えるかもしれない」、「よろしく哀愁」など。
1979年11月度盤： 2枚組で、上記楽曲に加え、「マイ レディー」、「いつも心に太陽を」、「衝撃の夏」、「八月の恋人」、「帰郷」、「悲しきメモリー」、「HELL OR HEAVEN」、「寒い夜明け」、「あなたがいたから僕がいた」など。
1980年6月度盤： 「タブー（禁じられた愛）」、「セクシー・ユー（モンロー・ウォーク）」、「ハリウッド・スキャンダル」、「バイブレーション（胸から胸へ）」、「洪水の前」、「ナイヨ・ナイヨ・ナイト」、「マイ レディー」、「あなたがいたから僕がいた」、「いつも心に太陽を」、「悲しきメモリー」、「よろしく哀愁」、「20才の微熱」、「恋の弱味」、「逢えるかもしれない」など。
1980年11月度盤： 2枚組で、上記楽曲に加え、「How many いい顔」、「Trick」、「SPLENDER DANCER」、「THE SONG FOR YOU」、「いつも心に太陽を」、「ナイヨ・ナイヨ・ナイト」、「地上の恋人」、「ハリウッド・スキャンダル」、「林檎殺人事件」、「FRAGILE」、「D.N.A.」、「Last Scene」、「禁猟区」、「洪水の前」、「悲しきメモリー」、「WANNA BE TRUE」、「SOMEONE LIKE YOU -君に似た誰かが-」、「FEEL LIKE GOIN' HOME -夢が住む街へ-」、「あなたがいたから僕がいた」、「20才の微熱」、「恋の弱味」、「誘われてフラメンコ」、「よろしく哀愁」、「MIND反比例」、「TATTOO」、「BLUE FRIDAY」など。
1981年11月度盤：「もういちど思春期」、「お嫁サンバ」、「未完成」、「若さのカタルシス」、「How many いい顔」、「タブー（禁じられた愛）」、「セクシー・ユー（モンロー・ウォーク）」、「マイ レディー」、「いつも心に太陽を」、「ハリウッド・スキャンダル」、「バイブレーション（胸から胸へ）」、「洪水の前」、「あなたがいたから僕がいた」、「よろしく哀愁」など。
1982年11月度盤：「哀愁のカサブランカ」、「ハリウッド・スキャンダル」、「純情」、「マイ レディー」、「雨にひとり」、「よろしく哀愁」、「How many いい顔」、「女であれ、男であれ」、「お嫁サンバ」、「バイブレーション（胸から胸へ）」、「MIND反比例」、「哀愁ヒーロー Part1・Part2」など。

これらの楽曲は、郷ひろみの多彩な音楽性を示すものであり、彼の長く続く人気を支える要因となっています。このアルバムを通して、郷ひろみの魅力を再発見し、彼の音楽史を改めて辿る、貴重な機会となるでしょう。

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