W32SA

W32SAは、三洋電機（後の京セラ SANYOブランド）によって開発され、KDDIおよび沖縄セルラー電話のauブランドで展開されたCDMA 1X WIN（後のau 3G）対応の携帯電話端末です。

特徴

この機種は、CDMA 1X WIN端末として初めてアナログ地上波テレビ機能を搭載した点が大きな特徴です。さらに、携帯電話として初となるFMトランスミッターも採用されました。これにより、携帯電話でテレビやラジオを楽しむ新しいスタイルが提案されました。

前機種のW31SAとは異なり、FMラジオ用アンテナはアナログテレビ用アンテナと兼用になり、内蔵アンテナから伸縮式に変更されました。これにより、アンテナの取り扱いが便利になり、よりスマートなデザインとなりました。

また、テレビ視聴中に番組情報や曲名検索などができるEZテレビや、W31Tと共に、初のKCPプラットフォームとBREW 3.1を搭載しました。これにより、より高度な機能と安定した動作が実現しました。

さらに、ケータイアップデート（無線ネットワークによるソフトウェア更新機能）にも対応しており、常に最新の状態を保つことができるようになりました。

対応サービス

W32SAは、以下のサービスに対応していました。

EZ「着うたフル」：楽曲のフルバージョンをダウンロードして楽しむことができる。
EZ・FM：FMラジオを聴くことができる。
SD-Audio (AAC)：AAC形式の音楽ファイルを再生することができる。
EZナビウォーク：地図情報を利用してナビゲーションを利用できる。
EZチャンネル：動画コンテンツを視聴できる。
安心ナビ：位置情報サービスを利用できる。
赤外線通信：他の端末とデータをやり取りすることができる。
ミュージックプレーヤー：音楽を再生する機能。

不具合

W32SAでは、使用中に電池パックが膨らむという不具合が発生しました。これにより、電池の持ちが極端に悪化したり、Webサイト閲覧中に画面が真っ白になって切断されるなどの問題が多発しました。

この不具合に対し、KDDIは電池パックの無償交換やソフトウェアのアップデートといった対策を講じました。特に、2006年6月5日には、以下の不具合を修正するためのケータイアップデートが実施されました。

待ち受け時間が短くなる不具合の修正
電池パックが膨らむ不具合の修正

これにより、W32SAは安定して利用できるようになりました。

関連項目

携帯電話
au（携帯電話）
三洋電機
京セラ
CDMA 1X WIN
W33SA/SA II
A5511T
W42K

脚注

外部リンク

au
KDDI au: オンラインマニュアル > W32SA
KDDI : ニュースリリース > No. 2005-104 新機種の発売及び新サービス
KDDI : ニュースリリース > No. 2005-153「W32SA」を販売開始

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