W52SA

W52SAは、三洋電機（現・京セラ SANYOブランド）が開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN方式の携帯電話です。W33SA/W33SA IIの後継機種として、薄さ18.7mmのスタイリッシュなデザインで登場しました。

デザインと特徴

W52SAは、薄型ながらもEZ FeliCa（おサイフケータイ）を搭載しているのが特徴です。前機種であるW33SAには搭載されていたアナログテレビチューナーは省かれ、代わりにワンセグが搭載されました。ワンセグの最大視聴時間は5時間45分で、予約録画、タイムシフト再生、ジャンプ再生に対応。シーンセレクト機能により、番組に合わせて画質を調整することも可能です。

カメラ機能も充実しており、「ぱぱっとパノラマ」や「すすっとスキャン」といった便利な機能が搭載されています。また、文字を撮影して辞書を引くことができる「カメラde辞書」や、通話時間を設定して自動的に通話を終了する「コールエンド機能」など、ユニークな機能も備えています。

大阪三洋製の1xEV-DO Rel.0/KCP対応機種としては、このW52SAが最終機種となっています。

カラーバリエーション

W52SAは、全体的に高級感を意識したデザインで、カラーごとに異なる特徴があります。

ライトブルー: 青色のキーライトが暗闇で浮かび上がり、上品な印象を与えます。
フィールブラック: マットな質感の表面が、落ち着いた高級感を演出します。
クラスターシルバー: 金属を削り出したような質感で、重厚感のある雰囲気を醸し出します。

発売日と沿革

2007年5月22日にKDDIから発表され、同年6月7日から北海道・九州・沖縄地区で、6月8日には東北・関東・北陸・中部・関西・四国地区で、6月9日には中国地区で発売されました。

2012年7月22日には、L800MHz帯の停波に伴い、N800MHz帯および2GHz帯での利用に移行しました。なお、鳥取三洋から発売されたW53SAは、W52SAと同等の機能を持ちながらもN800MHz帯には非対応です。

主な機能・対応サービス

W52SAは、多彩な機能とサービスに対応しています。

au Smart Sports（アプリのダウンロードが必要）
Hello Messenger
au LISTEN MOBILE SERVICE（ビデオクリップ対応）
EZナビウォーク（声de入力・3D対応）
EZ助手席ナビ
安心ナビ
災害時ナビ
緊急通報位置通知
EZ FeliCa
EZチャンネルプラス
[EZ・FM]
赤外線通信
EZケータイアレンジ
PCサイトビューアー
EZアプリ(BREW)(オープンアプリプレイヤー対応) ※体験版アプリとしてカプコンの「モンスターハンター（携帯電話アプリ版）」がプリインストールされている
デコレーションメール
絵しゃべりメール
ラッピングメール
Touch Message
SD-Audio (AAC)
SD-Video (ASF)
ぱぱっとパノラマ
すすっとスキャン
からくり時計
カメラde辞書
コールエンド機能
その他

その他

W52SAは、2007年夏モデルとして登場し、同時期にはW52SHやW53Tといった競合機種も発売されました。これらの機種もワンセグに対応しており、当時の携帯電話市場を賑わせました。

関連情報

W52SA - SANYOケータイアリーナ (Kyocera)
au by KDDI
KDDI au: オンラインマニュアル > W52SA
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