ソフトバンクロボティクス
ソフトバンクロボティクス株式会社は、東京都港区に本社を置く、自律型ヒューマノイドロボット「Pepper」や業務用清掃ロボット「AI清掃PRO」シリーズ、配膳ロボット「Servi」を中心としたロボット事業を展開する企業です。ソフトバンクグループの中間持株会社であるソフトバンクロボティクスホールディングスの完全子会社であり、ソフトバンクグループはソフトバンクロボティクスホールディングスの議決権の60%を保有しています。
ソフトバンクロボティクスは、人型ロボット「Pepper」を個人および法人向けに販売していますが、開発費などの先行投資負担が大きく、2017年3月期決算では赤字および約314億円の債務超過となり、ソフトバンクグループの支援を受けています。
しかし、2019年9月にはアジア太平洋地域でのロボット事業拡大を発表し、業務用の掃除機ロボットを定額制で貸し出す「ロボット・アズ・ア・サービス（RaaS）」事業を展開するなど、積極的に事業展開を行っています。
ソフトバンクロボティクスの歴史は、ソフトバンクグループの新規事業コンテストから始まりました。
2010年
6月10日：ソフトバンク新30年ビジョンコンテストで、菅沼美和氏による「ロボットをテーマとする企画」が優勝。
6月25日：ソフトバンク新30年ビジョンが発表される。
2012年
光吉俊二氏が設立したベンチャー企業AGIを買収し、ソフトバンクの子会社化。
2014年
6月5日：家庭向け人型ロボット「Pepper」を発表。
6月5日：感情技術の研究・開発部門としてCocoro SB株式会社を設立（汐留役員1号株式会社から商号変更）。
6月11日：グループ会社のアスラテックがV-Sido OSを発表。
7月24日：ソフトバンクロボティクス株式会社を設立。
8月1日：ソフトバンクモバイルからロボット事業を譲渡。
8月8日：Aldebaranアトリエ表参道オープン。
9月20日：「Pepper Tech Festival 2014」を開催（開発者向けSDK提供および先行抽選販売受付開始）。
9月21日：Aldebaranアトリエ秋葉原オープン。
12月1日：ネスカフェ店頭にてPepperの接客を開始。
2015年
2月10日：IBMとソフトバンクテレコムが人工知能ワトソンサービス事業で提携。
4月13日：三菱東京UFJ銀行本店でNAOの接客運用試験を開始。
6月18日：ソフトバンクロボティクスホールディングスが第三者割当増資を行い、アリババグループとフォックスコンが145億円ずつを引き受け、それぞれ議決権20%を取得。
6月18日：グループ会社のcocoro SBが時給1500円でPepperを貸し出すロボット人材派遣サービスを発表。
6月18日：ソフトバンクグループがフェッチロボティクスへ2000万ドルを出資。
7月1日：人材派遣サービスの最初の利用者として鳥取県が同県名産品のPRに活用。のちグループ会社の鳥取米子ソーラーパークが購入し「とっとり自然環境館」へ配置
7月8日：千葉県館山市が地方自治体として初めてPepperを購入し、“渚の駅”たてやまで活用すると発表。
7月17日：みずほ銀行が店舗導入開始。
7月29日：月額5万5000円で法人向けPepperをレンタルする「Pepper for Biz」を発表。
8月6日：ソフトバンクグループ四半期決算説明会にてPepperが決算会見を行った。
2016年
11月8日：Pepper社会貢献プログラム募集開始。
2017年
1月25日：スクールチャレンジ貸出し先決定（17自治体、全282校）。3年間でのべ9.1万人の子どもたちがプログラミングを学ぶ予定。
3月6日：ソーシャルチャレンジ貸出し先決定（全国28団体）。
6月9日：ソフトバンクがボストン・ダイナミクスの買収を発表。
7月19日：Pepper社会貢献プログラム2募集開始。
7月19日：ソフトバンク・ビジョン・ファンド、クァルコムがブレインコーポレーションへ1億1400ドル出資。
11月20日：業務用清掃ロボット事業に参入。
12月6日：ソフトバンクグループがフェッチロボティクスへ2500万ドルを出資。
2018年
3月6日：青島ハイアールと戦略的提携。
5月1日：ブレインコーポレーションの自動運転技術を活用した床洗浄機「RS26 powered by Brain OS」を順次納入開始。
5月18日：SB China Venture Capital等がCowaRobotに1億3500万ドル出資。
11月1日：Zumeへ3億7500万ドル出資
11月19日：オフィス向けの床清掃ロボット「Whiz（ウィズ）」を発表。
12月4日：北米の教育機関に対して2021年9月までPepper100台以上を寄付。
2019年
4月10日：「Whiz」を本格販売開始
4月16日：「Pepper for Biz 3.0」を提供開始
4月16日：「Pepper for Home」の予約受け付け開始
5月16日：「Whiz」のレンタルサービス開始
7月8日：シンガポールにアジア太平洋統括拠点SoftBank Robotics Singapore Pteを設立
9月17日：「Whiz」の貸出事業を香港、マカオで開始
9月25日：「Whiz」の販売および貸出事業をシンガポールで開始。月額499シンガポールドル（約3万9千円）で提供予定。
Pepper
感情認識[ヒューマノイド]]ロボット。詳細については[Pepper ([[ロボット)]])を参照。
RS26 Powered by BrainOS
中国のInternational Cleaning Equipment (ICE Companies)社の商業用床洗浄機RS26に、独自のEMMA（Enabling Mobile Machine Automation）技術を搭載することで自律走行を実現した自動運転掃除ロボット。
ソフトバンクロボティクスは2017年11月に業務用清掃ロボット事業へ参入し、業務用清掃ロボット「AI清掃PRO」シリーズとして日本における取扱いを行っています。
詳細についてはRS26を参照。
Whiz
ソフトバンクロボティクスが企画とデザインを行い、ICE社で製造してブレインコーポレーション社の自動運転技術EMMAを搭載した自動運転床洗浄機。
大型で湿式(水洗浄方式)のR26と異なり小型で乾式(吸引方式)の床洗浄機である。
詳細についてはWhiz ([[ロボット)]])を参照。
ソフトバンクグループは、プログラミング教育や社会貢献に活用してもらうことを目的に、人型ロボット「Pepper」を3年間自治体および非営利団体に無償もしくは廉価で貸し出しています。
支援総額はスクールチャレンジで50億規模、Pepper社会貢献プログラム2を含めて最大約80億円規模とされています。
「スクールチャレンジ」は、子どもたちの論理的思考力や問題解決力、創造力などの育成に貢献することを目的とした教育活動支援プログラムで、プログラミング授業などの教材としてPepper本体、プログラミング教材、必要機材一式を3年間無償で貸し出します。
「ソーシャルチャレンジ」は、被災地支援、障がい者支援、高齢者福祉や地域活性化などのため優れたアイデアを提示した非営利団体、一般社団法人などに、3年間無償でPepperを貸し出します。
「Pepper社会貢献プログラム2」は、前回のノウハウや実績、自治体からの要望をもとに、私立学校や高校といったより多くの子どもたちにプログラミング学習の機会を提供するものです。
プログラミング用ソフトウエアは、前回のChoregrapheベースではなくScratch (プログラミング言語)ベースとなっており、小学4年生から中学3年生までを対象としたプログラミング専用カリキュラムも提供されます。
ソフトバンク側で30億円ほど費用負担をしていますが、今回は学校側も月額2万円を負担する有償レンタルとなっています。
2017年12月12日より、大学、高等専修学校、専門学校も対象となりました。
2018年12月時点で、2,000台以上のPepperが教育機関に貸し出され、1万7,000回以上の授業が実施されました。
2018年11月から、このプログラムで培ったノウハウ・経験を北米でも展開することで、北米における科学技術人材育成のためのSTEM教育への貢献を目指し、サイモンフレーザー大学、サンフランシスコ統一学区、ボストンパブリックスクールへPepperが寄付されました。
北米の教育機関に対して、2021年9月までに100台以上寄付される予定です。
Pepper)
Nao - Pepper兄弟機
Romeo) - Pepper兄弟機
アルデバランロボティクス - Pepper開発協力
光吉俊二 - 感情認識技術研究者
吉本興業 - Pepper開発協力
アリババグループ - 同社の出資者
フォックスコン - Pepper製造者で同社の出資者
アスラテック - 姿勢制御システムのグループ企業
ボストン・ダイナミクス
ASUSTeK%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF'>ASUS - Xtion 3DセンサーがPepper頭部に用いられている
STマイクロエレクトロニクス - Pepperの部品を供給している
Portescap - 小型モーターに用いられている
ミネベアミツミ - アクチュエータに用いられている
マクソンモーター - オムニホイールに用いられている
マイクロチップ・テクノロジー - 制御ICに用いられている
ams AG - エンコーダICに用いられている
ソフトバンクロボットサイト
株式会社AGI
Brain Corporation
ICE Companies社RS26製品ページ
事業概要
ソフトバンクロボティクスは、人型ロボット「Pepper」を個人および法人向けに販売していますが、開発費などの先行投資負担が大きく、2017年3月期決算では赤字および約314億円の債務超過となり、ソフトバンクグループの支援を受けています。
しかし、2019年9月にはアジア太平洋地域でのロボット事業拡大を発表し、業務用の掃除機ロボットを定額制で貸し出す「ロボット・アズ・ア・サービス（RaaS）」事業を展開するなど、積極的に事業展開を行っています。
沿革
ソフトバンクロボティクスの歴史は、ソフトバンクグループの新規事業コンテストから始まりました。
2010年
6月10日：ソフトバンク新30年ビジョンコンテストで、菅沼美和氏による「ロボットをテーマとする企画」が優勝。
6月25日：ソフトバンク新30年ビジョンが発表される。
2012年
光吉俊二氏が設立したベンチャー企業AGIを買収し、ソフトバンクの子会社化。
2014年
6月5日：家庭向け人型ロボット「Pepper」を発表。
6月5日：感情技術の研究・開発部門としてCocoro SB株式会社を設立（汐留役員1号株式会社から商号変更）。
6月11日：グループ会社のアスラテックがV-Sido OSを発表。
7月24日：ソフトバンクロボティクス株式会社を設立。
8月1日：ソフトバンクモバイルからロボット事業を譲渡。
8月8日：Aldebaranアトリエ表参道オープン。
9月20日：「Pepper Tech Festival 2014」を開催（開発者向けSDK提供および先行抽選販売受付開始）。
9月21日：Aldebaranアトリエ秋葉原オープン。
12月1日：ネスカフェ店頭にてPepperの接客を開始。
2015年
2月10日：IBMとソフトバンクテレコムが人工知能ワトソンサービス事業で提携。
4月13日：三菱東京UFJ銀行本店でNAOの接客運用試験を開始。
6月18日：ソフトバンクロボティクスホールディングスが第三者割当増資を行い、アリババグループとフォックスコンが145億円ずつを引き受け、それぞれ議決権20%を取得。
6月18日：グループ会社のcocoro SBが時給1500円でPepperを貸し出すロボット人材派遣サービスを発表。
6月18日：ソフトバンクグループがフェッチロボティクスへ2000万ドルを出資。
7月1日：人材派遣サービスの最初の利用者として鳥取県が同県名産品のPRに活用。のちグループ会社の鳥取米子ソーラーパークが購入し「とっとり自然環境館」へ配置
7月8日：千葉県館山市が地方自治体として初めてPepperを購入し、“渚の駅”たてやまで活用すると発表。
7月17日：みずほ銀行が店舗導入開始。
7月29日：月額5万5000円で法人向けPepperをレンタルする「Pepper for Biz」を発表。
8月6日：ソフトバンクグループ四半期決算説明会にてPepperが決算会見を行った。
2016年
11月8日：Pepper社会貢献プログラム募集開始。
2017年
1月25日：スクールチャレンジ貸出し先決定（17自治体、全282校）。3年間でのべ9.1万人の子どもたちがプログラミングを学ぶ予定。
3月6日：ソーシャルチャレンジ貸出し先決定（全国28団体）。
6月9日：ソフトバンクがボストン・ダイナミクスの買収を発表。
7月19日：Pepper社会貢献プログラム2募集開始。
7月19日：ソフトバンク・ビジョン・ファンド、クァルコムがブレインコーポレーションへ1億1400ドル出資。
11月20日：業務用清掃ロボット事業に参入。
12月6日：ソフトバンクグループがフェッチロボティクスへ2500万ドルを出資。
2018年
3月6日：青島ハイアールと戦略的提携。
5月1日：ブレインコーポレーションの自動運転技術を活用した床洗浄機「RS26 powered by Brain OS」を順次納入開始。
5月18日：SB China Venture Capital等がCowaRobotに1億3500万ドル出資。
11月1日：Zumeへ3億7500万ドル出資
11月19日：オフィス向けの床清掃ロボット「Whiz（ウィズ）」を発表。
12月4日：北米の教育機関に対して2021年9月までPepper100台以上を寄付。
2019年
4月10日：「Whiz」を本格販売開始
4月16日：「Pepper for Biz 3.0」を提供開始
4月16日：「Pepper for Home」の予約受け付け開始
5月16日：「Whiz」のレンタルサービス開始
7月8日：シンガポールにアジア太平洋統括拠点SoftBank Robotics Singapore Pteを設立
9月17日：「Whiz」の貸出事業を香港、マカオで開始
9月25日：「Whiz」の販売および貸出事業をシンガポールで開始。月額499シンガポールドル（約3万9千円）で提供予定。
主な製品
Pepper
感情認識[ヒューマノイド]]ロボット。詳細については[Pepper ([[ロボット)]])を参照。
RS26 Powered by BrainOS
中国のInternational Cleaning Equipment (ICE Companies)社の商業用床洗浄機RS26に、独自のEMMA（Enabling Mobile Machine Automation）技術を搭載することで自律走行を実現した自動運転掃除ロボット。
ソフトバンクロボティクスは2017年11月に業務用清掃ロボット事業へ参入し、業務用清掃ロボット「AI清掃PRO」シリーズとして日本における取扱いを行っています。
詳細についてはRS26を参照。
Whiz
ソフトバンクロボティクスが企画とデザインを行い、ICE社で製造してブレインコーポレーション社の自動運転技術EMMAを搭載した自動運転床洗浄機。
大型で湿式(水洗浄方式)のR26と異なり小型で乾式(吸引方式)の床洗浄機である。
詳細についてはWhiz ([[ロボット)]])を参照。
Pepper社会貢献プログラム
ソフトバンクグループは、プログラミング教育や社会貢献に活用してもらうことを目的に、人型ロボット「Pepper」を3年間自治体および非営利団体に無償もしくは廉価で貸し出しています。
支援総額はスクールチャレンジで50億規模、Pepper社会貢献プログラム2を含めて最大約80億円規模とされています。
「スクールチャレンジ」は、子どもたちの論理的思考力や問題解決力、創造力などの育成に貢献することを目的とした教育活動支援プログラムで、プログラミング授業などの教材としてPepper本体、プログラミング教材、必要機材一式を3年間無償で貸し出します。
「ソーシャルチャレンジ」は、被災地支援、障がい者支援、高齢者福祉や地域活性化などのため優れたアイデアを提示した非営利団体、一般社団法人などに、3年間無償でPepperを貸し出します。
「Pepper社会貢献プログラム2」は、前回のノウハウや実績、自治体からの要望をもとに、私立学校や高校といったより多くの子どもたちにプログラミング学習の機会を提供するものです。
プログラミング用ソフトウエアは、前回のChoregrapheベースではなくScratch (プログラミング言語)ベースとなっており、小学4年生から中学3年生までを対象としたプログラミング専用カリキュラムも提供されます。
ソフトバンク側で30億円ほど費用負担をしていますが、今回は学校側も月額2万円を負担する有償レンタルとなっています。
2017年12月12日より、大学、高等専修学校、専門学校も対象となりました。
2018年12月時点で、2,000台以上のPepperが教育機関に貸し出され、1万7,000回以上の授業が実施されました。
2018年11月から、このプログラムで培ったノウハウ・経験を北米でも展開することで、北米における科学技術人材育成のためのSTEM教育への貢献を目指し、サイモンフレーザー大学、サンフランシスコ統一学区、ボストンパブリックスクールへPepperが寄付されました。
北米の教育機関に対して、2021年9月までに100台以上寄付される予定です。
関連項目
Pepper)
Nao - Pepper兄弟機
Romeo) - Pepper兄弟機
アルデバランロボティクス - Pepper開発協力
光吉俊二 - 感情認識技術研究者
吉本興業 - Pepper開発協力
アリババグループ - 同社の出資者
フォックスコン - Pepper製造者で同社の出資者
アスラテック - 姿勢制御システムのグループ企業
ボストン・ダイナミクス
ASUSTeK%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF'>ASUS - Xtion 3DセンサーがPepper頭部に用いられている
STマイクロエレクトロニクス - Pepperの部品を供給している
Portescap - 小型モーターに用いられている
ミネベアミツミ - アクチュエータに用いられている
マクソンモーター - オムニホイールに用いられている
マイクロチップ・テクノロジー - 制御ICに用いられている
ams AG - エンコーダICに用いられている
脚注
外部リンク
ソフトバンクロボットサイト
株式会社AGI
Brain Corporation
ICE Companies社RS26製品ページ
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。