マイコレクション

郷ひろみ『マイコレクション』:デビュー10周年記念ベストアルバム



1982年6月21日、CBS・ソニーより発売された郷ひろみ15枚目のアルバム『マイコレクション』は、彼のデビュー10周年を記念したベスト盤です。前作『アスファルト・ヒーロー』からわずか6ヶ月、ベストアルバムとしては『THE BEST [[郷ひろみ]]』から7ヶ月ぶりのリリースという、精力的な活動の証と言えるでしょう。

アルバムは、10年間のシングルヒット曲の数々を、川口真氏によるリアレンジとデジタルリマスターを経て収録したメドレーをA面に配置。郷ひろみの音楽史を凝縮した、まさに聴き応えのある構成となっています。B面は『金字塔』以降の作品を中心に構成されており、彼の音楽的進化をたどる上でも貴重な資料と言えるでしょう。

特に注目すべきは、当時最新のシングル曲を含む選曲です。42ndシングル表題曲「お嫁サンバ」や41stシングル表題曲「純情」といった、アルバム初収録の楽曲が多数含まれている点が、このアルバムの大きな特徴です。これにより、最新のヒット曲も楽しめる、まさにコンプリートなベストアルバムと言えるでしょう。さらに、アルバム『ViVid Girl』収録の「ViVid Girl」、29thシングルカップリング曲「TATTOO」、6thアルバム収録「雨にひとり」、42ndシングルカップリング曲「故郷は僕に微笑む」といった、シングル以外の代表的な楽曲も網羅。これらを通して、彼の幅広い音楽性を堪能することができます。

選曲の巧みさだけでなく、音質にもこだわりが感じられます。デジタルリマスター技術を用いることで、当時のサウンドを鮮やかに蘇らせており、まるでライブ会場にいるかのような臨場感を味わえます。

収録楽曲は、まさに郷ひろみの代表曲ばかり。誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「よろしく哀愁」、「誘われてフラメンコ」、「マイ レディー」、「林檎殺人事件」、「ハリウッド・スキャンダル」、「バイブレーション(胸から胸へ)」など、数々の名曲がずらりと並んでいます。これらの楽曲は、当時の日本の音楽シーンを彩った名曲であり、郷ひろみの人気を不動のものにした象徴と言えるでしょう。

『マイコレクション』は、単なるベストアルバムではありません。デビュー10周年という節目を迎え、これまでの軌跡を振り返り、そして未来への展望を示した、郷ひろみ自身の集大成ともいえる作品です。当時最新の技術と、郷ひろみの魅力が余すことなく詰め込まれた、まさにファン必携の1枚と言えるでしょう。

収録楽曲(一部)



小さな体験
モナリザの秘密
裸のビーナス
男の子女の子
花のように 鳥のように
花とみつばち
あなたがいたから僕がいた
よろしく哀愁
誘われてフラメンコ
マイ レディー
洪水の前
林檎殺人事件
ハリウッド・スキャンダル
バイブレーション(胸から胸へ)
悲しきメモリー
タブー(禁じられた愛)
How many いい顔
禁猟区
セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)
お嫁サンバ
女であれ、男であれ
ViVid Girl
TATTOO
雨にひとり
純情
故郷は僕に微笑む

このアルバムは、郷ひろみの音楽的変遷を理解する上で非常に重要な作品であり、彼の魅力を改めて再確認できる、まさに永久保存版と言えるでしょう。

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