南千住駅

南千住駅：3路線が交差するターミナル

南千住駅は、東京都荒川区に位置し、JR東日本の常磐線、東京メトロの日比谷線、首都圏新都市鉄道（つくばエクスプレス）の3つの路線が乗り入れる駅です。荒川区の最東端に位置し、各路線が接続する重要なターミナル駅としての役割を果たしています。

乗り入れ路線と駅番号

JR東日本 常磐線: JJ04
東京メトロ 日比谷線: H21
首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス: TX04

JR常磐線では、快速および中距離電車が停車します。東京メトロ千代田線に直通する各駅停車は当駅を経由しないため、綾瀬・亀有方面へは北[[千住駅]]での乗り換えが必要です。中距離電車はかつて日中のみの停車でしたが、2004年3月13日のダイヤ改正で終日停車となりました。通勤快速や特別快速は当駅を通過します。

また、JRの駅は特定都区市内制度における「東京都区内」に属しています。

JRの駅からは、隅田川駅へと続く常磐線支線（隅田川貨物線）が分岐しており、貨物列車が利用します。つくばエクスプレスの工事期間中は使用が休止されていましたが、改築後に再開されました。

歴史

南千住駅は、明治時代に日本鉄道の駅として開業し、その後国有化、国鉄を経てJR東日本へと移管されました。地下鉄日比谷線の駅は1962年に開業し、つくばエクスプレスの駅は2005年に開業しました。

1896年: 日本鉄道の駅として開業
1906年: 国有化
1962年: 帝都高速度交通営団（現東京メトロ）日比谷線が開業
1987年: 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる
2005年: 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが開業

駅構造

各社の駅は独立した構造で、乗り換えには一度改札を出る必要があります。JR東日本の駅舎はつくばエクスプレスの建設に伴い2005年に建て替えられ、バリアフリーに対応しました。東京メトロの駅舎も同年リニューアルされ、バリアフリー化されています。つくばエクスプレスの駅舎は当初からバリアフリー対応です。

JR東日本

島式ホーム1面2線の高架駅で、ホームは2階にあります。出口は南側に1か所のみです。地元住民からは北口設置の要望がありますが、JR東日本は利用状況から慎重な姿勢を示しています。駅業務はJR東日本ステーションサービスに委託されており、自動券売機や指定席券売機、自動改札機が設置されています。

東京メトロ

相対式ホーム2面2線の高架駅で、ホームは3階にあります。出口は2か所あり、北口がJRの駅入口に近いです。駅北側には千住検車区があり、当駅始終着の列車が設定されています。2020年2月7日より、発車メロディが導入されています。

首都圏新都市鉄道

相対式ホーム2面2線の地下駅です。ホームドアシステムが導入されています。コンコースは1階、ホームは地下2階にあります。駅は開削工法で建設され、工事の際には常磐線南千住駅全体を仮線に移す工事が行われました。付近はかつての小塚原刑場の跡地であり、発掘調査で多数の人骨が出土しています。

連絡運輸

各社とも南千住駅の名称を使用していますが、かつては乗り換え駅として案内されていませんでした。2010年3月13日より、JR東日本とつくばエクスプレスとの間で定期券に限り連絡運輸を開始しました。現在では、3社ともに乗り換えのアナウンスが流れています。

利用状況

JR東日本: 2023年度の1日平均乗車人員は16,566人です。
東京メトロ: 2023年度の1日平均乗降人員は31,318人です。日比谷線の駅では最も乗降人員が少ないです。
* 首都圏新都市鉄道: 2023年度の1日平均乗車人員は6,249人です。つくばエクスプレス線の快速停車駅では最も乗車人員が少ないです。

駅周辺

駅周辺には、旧日光街道（国道4号）や隅田川が位置しています。江戸時代の刑場である小塚原刑場跡や、橋本左内、鼠小僧次郎吉などの墓がある回向院が近くにあります。また、荒川区立南千住第二中学校、東京都立産業技術高等専門学校荒川キャンパス、東京都立荒川工科高等学校も近隣にあります。駅前広場には、松尾芭蕉の銅像が建立されています。

南千住駅は、交通の要衝としてだけでなく、歴史的な背景や周辺施設とのつながりも深い駅です。各路線の利用者はもちろん、地域住民にとっても重要な拠点となっています。

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