廿日市駅

廿日市駅について

廿日市駅（はつかいちえき）は、広島県廿日市市駅前にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。駅番号はJR-R07です。この駅は、地域の交通の要所として、多くの人々に利用されています。

歴史

廿日市駅は、1897年（明治30年）9月25日に山陽鉄道の延伸に伴い開業しました。当初から旅客と貨物の取り扱いを行っていました。その後、1906年（明治39年）に山陽鉄道が国有化され、官営鉄道の駅となりました。1909年（明治42年）には線路名称が制定され、山陽本線に所属することになりました。駅舎は1964年（昭和39年）に一度改築され、1980年（昭和55年）には車扱貨物の取り扱いが廃止されました。1986年（昭和61年）には荷物扱いも廃止されました。

1987年（昭和62年）には、みどりの窓口が営業を開始し、国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。2007年（平成19年）にはICOCA対応の自動改札機が設置され、ICカードが利用可能になりました。2008年（平成20年）には業務委託駅となり、2009年（平成21年）にはJR西日本広島メンテックの西広島営業所が設置されました。その後、2014年（平成26年）から駅改良工事が開始され、2015年（平成27年）には橋上駅舎が使用開始となりました。この時、改札口やホームにLED式発車標が新設され、駅構内にはセブンイレブンキヨスクもオープンしました。2016年（平成28年）には南口と北口にエレベーターが設置され、駅の利便性が向上しました。2018年（平成30年）には駅周辺整備事業が完了し、南口駅前広場が供用開始となりました。2021年（令和3年）には駅業務がJR西日本中国交通サービスに移管され、2022年（令和4年）にはみどりの券売機プラスが導入され、みどりの窓口の営業は終了しました。

駅構造

廿日市駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。駅構内にはエレベーターが設置されており、バリアフリーに対応しています。改札口と上下線ホームにはLED式発車標が設置されています。現在の駅業務はJR西日本中国交通サービスが受託しています。駅にはみどりの券売機プラスが設置されています。

構内にはトイレがないため、南口ロータリーの公衆トイレを利用する必要があります。駅舎は鉄骨造りですが、木工の街を意識した内外装が施されており、広島近郊の駅舎としては珍しいデザインとなっています。以前の便所は男女共用の汲み取り式でしたが、2000年代後半に改修されました。

のりば

上下線の間にホームのない待避線（運転指令上は2番線）がありますが、現在は架線がなく、配線上の理由で電車は入線できません。かつては上り線、下り線両方に接続していた中線でした。

利用状況

「廿日市市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りです。廿日市市の代表駅ですが、隣の宮内串戸駅の方が乗車人員が多い状況です。

駅周辺

駅周辺には、様々な施設や史跡があります。徒歩3分の場所には広島電鉄宮島線の広電廿日市駅があり、乗り換えに便利です。駅前には古くからの商店街があり、かつて二十日に市場が開かれていたことが、廿日市という地名の由来となっています。中央公民館付近は、西国街道の廿日市本陣があった場所です。

洞雲寺という禅宗の寺院が近くにあり、毛利元就と陶晴賢が戦った厳島の戦いで有名な陶晴賢の墓があります。桂公園は、元々桜尾城という海に浮かぶ城で、毛利元就が陣を敷き、豊臣秀吉も滞在した場所です。その後、城主の子孫である桂太郎が土地を買い戻し、公園として寄贈しました。天満宮は高台にあり、市内を一望できます。大きな楠が名物です。駅裏北側は、駅裏工事によって宅地に変わりました。

南口には、広電廿日市駅や山陽女子短期大学、山陽女学園中等部・高等部、広島県立廿日市高等学校、廿日市天満宮があります。北口には、フジ廿日市店、廿日市市立佐方小学校、洞雲寺があります。バス路線としては、JR廿日市駅南口バス停とJR廿日市駅北口バス停があり、廿日市さくらバスが発着します。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線では、快速「シティライナー」と快速「通勤ライナー」は通過します。普通列車は、五日市駅と宮内串戸駅の間にあるのが廿日市駅です。

脚注

（注釈と出典は省略します）

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

廿日市駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

もう一度検索