自部

自部（じぶ）の解説

自部は、漢字を部首によって分類した際の一つのグループであり、康熙字典の214部首の中では132番目に位置しています。この部首は、主に「自」という漢字から構成されていて、6画の部首のうち15番目、また未集では15番目に該当します。

自部の概要

「自」という字は、動作主自身を示す再帰代名詞であり、その意味や使い方は多岐にわたります。具体的には、動詞句の前に用いられることで、自分の行為や動作の受け手が「自分自身」であることを示します。また、他者を対象とする場合でも、その行為がまさにその動作者自身の意志によって行われることを意味します。

副詞としては、外部からの強制や干渉を受けることなく、内なる動機や流れに従って自然にそれが起こる状態や動きを示します。加えて、前置詞としては、時間や場所の起点、つまり行動の発生源となる主体を導く役割も果たします。また接続詞として機能する場合もあり、条件を限定する仮定を示します。

古文字の起源

「自」という字は、古文字では人間の鼻を象形しており、これが「鼻」という字の元になっています。部首として使用される際は、鼻や嗅覚、呼吸に関する事柄を示す意符を構成要素として持っています。この場合、上部の冠の位置に配置され、上下の構造を形成します。自部はこのような意符を持つ漢字を集めていますが、鼻に関連する語には別途「鼻部」という部首が設けられています。

自部の各国での呼称

• - 日本：みずから
• - 韓国：스스로자부（seuseuro ja bu、みずからの自部）
• - 英米：Radical self

部首字

• - 自

音声表記

自部の音声に関する情報も豊富です。中古音では、広韻で「疾二切」、至韻では「去声」とされ、詩韻では「寘韻」、再び去声として扱われます。
現代音では以下のようになります：

• - 普通話：ピンイン：zì 注音：ㄗˋ ウェード式：tzu4
• - 広東語：Jyutping: zi6 イェール式: ji6
• - 日本語：漢音：シ、呉音：ジ、訓読みは「みずから」
• - 朝鮮語：音：자(ja)、訓読みとしてはススロ（seuseuro，みずから）や、자기（jagi、自己）、본연（bonyeon、おのずから）、부터（buteo、- から）などが存在します。

関連する漢字

自部には、「自」以外にも関連する漢字があります。例としては「臭」や「臬」などがあります。

自部は、自己や自らに関する概念を表現する漢字を集めた重要な部首であり、その使用や意味は多くの文化で共通しています。

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