オフトーク通信
オフトーク通信は、アナログ固定電話やISDN回線の通話時間外を利用して、地域情報を放送するサービスでした。1988年にNTT（現在のNTT東日本・NTT西日本）が、有線放送電話の代替として開始しました。1998年からは、対応ターミナルアダプタを用いることでISDN回線でも利用可能になりました。
しかし、加入者の減少により2015年2月28日にサービスを終了しました。これに先立ち、2013年2月28日には情報提供側の新規契約受付も終了しました。このサービス終了に伴い、ADSL、ケーブルテレビ、FTTHを利用したIP放送などへの移行や、サービスの廃止が進みました。
情報提供センターから専用回線を通じてNTTの電話交換機に接続し、そこから加入者の電話回線の音声帯域を使って放送を行っていました。この方式の主な特徴は以下の通りです。
通話が優先されるため、通話中は放送が中断される。
停電時でも利用が可能である。
ADSLとの同時使用が可能だが、放送にノイズが混入する可能性がある。
また、直収電話や無鳴動着信、モデム・DTMFダイヤルインといった電話サービスとは併用できませんでした。
サービスの利用には、初期工事費や機器代金が必要です。また、毎月NTTに対して、情報提供センターと交換機間の専用回線利用料や接続料として、1加入者あたり税込63円、交換機から加入者への接続料として1加入者あたり税込525円の費用が発生しました。地方公共団体によっては、これらの費用の一部を補助金で負担している場合もありました。
オフトーク通信は、以下のような機能と利用方法を提供していました。
災害時などの緊急情報配信
地方公共団体からの地域情報の一斉配信
BGM、リクエスト番組、ラジオ放送の同時再送信（最大4チャンネル）
グループページング：加入者をグループ分けして、個別の情報を提供
遠隔情報発信機能：情報提供センターへ電話回線などで接続して、遠隔地からの情報提供
地域によっては屋外スピーカーへの接続
データ通信やインターネット接続機能の追加も可能
利用者の環境に応じた接続構成は以下の通りでした。
利用者側（第1種契約者）
通常の場合
回線 - 宅内接続装置 - 電話機
└ スピーカーなど
ADSLと併用の場合
回線 - スプリッタ - ADSLモデム - コンピュータなど
└ 宅内接続装置 - 電話機
└ スピーカーなど
ISDNの場合
回線 - 専用ターミナルアダプタ - 電話機など
└ 宅内接続装置 - スピーカーなど
センター側（第2種契約者）
センター装置 - 専用線 - 分岐装置 - 加入者電話交換機
オフトーク通信は、全国各地の多くの地域で導入されていました。
北海道: ニセコ町, 島牧村, 雨竜町, 喜茂別町
宮城県: 古川市及び周辺市町村（古川オフトーク通信）
福島県: 須賀川市長沼地域
山形県: 酒田市飛島地区
群馬県: 明和町, 昭和村
茨城県: 七会村
千葉県: 大多喜町
埼玉県: 東秩父村
東京都: 瑞穂町
山梨県: 南巨摩郡南部町
新潟県: 長岡市小国, 岩船郡粟島浦村
石川県: 小松市, 七尾市中島町
長野県: 塩尻市（サラダトーク）, 上田市武石（武石オフトーク通信）, 北佐久郡御代田町, 飯田市, 東御市東部地区, 千曲市戸倉地域, 上水内郡信濃町
愛知県: 新城市鳳来地区
滋賀県: 野洲市中主町
京都府: 綾部市
兵庫県: 篠山市今田地区, 香美町
岡山県: 美作市勝田町・英田町, 真庭市中和村
広島県: 庄原市西城町（ほっとライン西城）・東城町（ふれあい通信東城）
鳥取県: 鳥取市国府町
島根県: 益田市匹見, 松江市宍道町
山口県: 下関市豊田町・豊北町, 萩市見島
香川県: 観音寺市大野原町・豊浜町, 直島町, まんのう町満濃町・仲南町, 三豊市山本地区・三野地区
徳島県: 美馬市, 吉野川市美郷地区（オフトーク美郷）
愛媛県: 今治市伯方町
福岡県: 宗像市大島, 宮若市, 朝倉市（ひまわり通信）
佐賀県: 唐津市北波多地区, 佐賀市東与賀町, 江北町
長崎県: 東彼杵町, 五島市奈留
熊本県: 球磨郡錦町, 山鹿市鹿北町・菊鹿町・鹿央町
宮崎県: 日向市東郷町, 木城町, 都城市山田地区
鹿児島県: 曽於市財部町, 鹿屋市吾平地域, 南さつま市大浦地区, 屋久島町上屋久町
地域団体加入電話: NTTが農・漁村の地域団体向けに設置した固定電話サービス。
* 古川オフトーク通信
ここに記載されている情報は、オフトーク通信サービスが提供されていた当時のものです。
しかし、加入者の減少により2015年2月28日にサービスを終了しました。これに先立ち、2013年2月28日には情報提供側の新規契約受付も終了しました。このサービス終了に伴い、ADSL、ケーブルテレビ、FTTHを利用したIP放送などへの移行や、サービスの廃止が進みました。
サービスの仕組み
情報提供センターから専用回線を通じてNTTの電話交換機に接続し、そこから加入者の電話回線の音声帯域を使って放送を行っていました。この方式の主な特徴は以下の通りです。
通話が優先されるため、通話中は放送が中断される。
停電時でも利用が可能である。
ADSLとの同時使用が可能だが、放送にノイズが混入する可能性がある。
また、直収電話や無鳴動着信、モデム・DTMFダイヤルインといった電話サービスとは併用できませんでした。
利用料金
サービスの利用には、初期工事費や機器代金が必要です。また、毎月NTTに対して、情報提供センターと交換機間の専用回線利用料や接続料として、1加入者あたり税込63円、交換機から加入者への接続料として1加入者あたり税込525円の費用が発生しました。地方公共団体によっては、これらの費用の一部を補助金で負担している場合もありました。
主な機能と利用方法
オフトーク通信は、以下のような機能と利用方法を提供していました。
災害時などの緊急情報配信
地方公共団体からの地域情報の一斉配信
BGM、リクエスト番組、ラジオ放送の同時再送信（最大4チャンネル）
グループページング：加入者をグループ分けして、個別の情報を提供
遠隔情報発信機能：情報提供センターへ電話回線などで接続して、遠隔地からの情報提供
地域によっては屋外スピーカーへの接続
データ通信やインターネット接続機能の追加も可能
機器・回線の接続
利用者の環境に応じた接続構成は以下の通りでした。
利用者側（第1種契約者）
通常の場合
回線 - 宅内接続装置 - 電話機
└ スピーカーなど
ADSLと併用の場合
回線 - スプリッタ - ADSLモデム - コンピュータなど
└ 宅内接続装置 - 電話機
└ スピーカーなど
ISDNの場合
回線 - 専用ターミナルアダプタ - 電話機など
└ 宅内接続装置 - スピーカーなど
センター側（第2種契約者）
センター装置 - 専用線 - 分岐装置 - 加入者電話交換機
導入地域
オフトーク通信は、全国各地の多くの地域で導入されていました。
北海道: ニセコ町, 島牧村, 雨竜町, 喜茂別町
宮城県: 古川市及び周辺市町村（古川オフトーク通信）
福島県: 須賀川市長沼地域
山形県: 酒田市飛島地区
群馬県: 明和町, 昭和村
茨城県: 七会村
千葉県: 大多喜町
埼玉県: 東秩父村
東京都: 瑞穂町
山梨県: 南巨摩郡南部町
新潟県: 長岡市小国, 岩船郡粟島浦村
石川県: 小松市, 七尾市中島町
長野県: 塩尻市（サラダトーク）, 上田市武石（武石オフトーク通信）, 北佐久郡御代田町, 飯田市, 東御市東部地区, 千曲市戸倉地域, 上水内郡信濃町
愛知県: 新城市鳳来地区
滋賀県: 野洲市中主町
京都府: 綾部市
兵庫県: 篠山市今田地区, 香美町
岡山県: 美作市勝田町・英田町, 真庭市中和村
広島県: 庄原市西城町（ほっとライン西城）・東城町（ふれあい通信東城）
鳥取県: 鳥取市国府町
島根県: 益田市匹見, 松江市宍道町
山口県: 下関市豊田町・豊北町, 萩市見島
香川県: 観音寺市大野原町・豊浜町, 直島町, まんのう町満濃町・仲南町, 三豊市山本地区・三野地区
徳島県: 美馬市, 吉野川市美郷地区（オフトーク美郷）
愛媛県: 今治市伯方町
福岡県: 宗像市大島, 宮若市, 朝倉市（ひまわり通信）
佐賀県: 唐津市北波多地区, 佐賀市東与賀町, 江北町
長崎県: 東彼杵町, 五島市奈留
熊本県: 球磨郡錦町, 山鹿市鹿北町・菊鹿町・鹿央町
宮崎県: 日向市東郷町, 木城町, 都城市山田地区
鹿児島県: 曽於市財部町, 鹿屋市吾平地域, 南さつま市大浦地区, 屋久島町上屋久町
関連項目
地域団体加入電話: NTTが農・漁村の地域団体向けに設置した固定電話サービス。
* 古川オフトーク通信
注記
ここに記載されている情報は、オフトーク通信サービスが提供されていた当時のものです。
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