ジャムス市

佳木斯市（ジャムスし）

佳木斯市は、中華人民共和国黒竜江省の東北部に位置する地級市であり、中国の最東端に位置します。一般に「東方第一城」とも称され、この地域は日の出が早いことで名高いです。

地理

佳木斯市は、アムール川、ウスリー川、松花江が交わる三江平原の中心に位置しています。周囲には、北に鶴崗市、西にハルビン市及び伊春市、南には七台河市や鶏西市、東には双鴨山市があります。また、東方にはウスリー川を挟んでロシアの沿海地方やハバロフスク、ビロビジャンと接しています。この地理的条件から、多様な自然環境や資源に恵まれています。

気候

佳木斯市は亜寒帯冬季少雨気候に分類されており、寒暖の差が大きいのが特徴です。夏季には最高気温が25度を超える日が続くことがありますが、冬季には最低気温が-20度を下回ることも珍しくありません。降水は夏季に多いものの、晴天の日も数多く見受けられます。

歴史

この都市の歴史は清代の康熙年間にまで遡ることができ、地名は当時の文献に登場。名称にはナナイ語の「死体」を意味する言葉に由来する説も存在し、満洲語で「駅丞」を意味する言葉とも関連しています。

辛亥革命後、多くの漢人がこの地に移住し、松花江下流の港として繁栄しました。さらに、満洲国が成立した際には、新設された三江省の省都として重要視され、戦略的な位置により軍事的にも注目される地域となりました。1937年には交通インフラが整備され、1937年に市制が施行されました。

行政区画

佳木斯市は4つの市轄区、3つの県級市、3つの県で構成されています。具体的には、前進区、向陽区、東風区、郊区が市轄区となり、同江市、富錦市、撫遠市が県級市です。県には樺川県、樺南県、湯原県があります。

教育

地域にはいくつかの高等教育機関が存在し、ジャムス大学は1995年に設立された大学の一つです。職業教育を行うジャムス職業学院もあり、豊富な教育の選択肢があります。

交通

佳木斯市の交通は非常に発展しており、航空、鉄道、高速道路などの各種交通インフラが整備されています。ジャムス東郊空港や建三江湿地空港などの空港もあり、主な鉄道路線にはハルビン局管轄のハ佳線や綏佳線などがあります。

健康・医療

市内の医療施設も充実しており、大学附属の口腔医院や中心病院など、多くの医療機関が市民の健康を支えています。

名所・旧跡

自然保護区や森林公園など、観光スポットも豊富です。特に黒竜江三江自然保護区は国際的にも重要な生態系が保護されている場所として知られています。

友好都市

この都市は日本の韮崎市をはじめ、ロシアやオーストラリア、イタリアなどと友好都市関係を結んでおり、多方面での国際交流が行われています。

佳木斯市は、今もなお進化を続ける都市で、自然環境や歴史、文化の多様性が溢れています。

もう一度検索