フランキー・レイン (プロレスラー)

カウボーイ・フランキー・レインの生涯と業績

カウボーイ・フランキー・レイン（本名：Frank Luhovy）は、1943年4月16日にカナダのオンタリオ州ロンドンで生まれました。彼はプロレス界で、特に「カウボーイ」のキャラクターを持つ二枚目のヒーローとして知られる存在となりました。アメリカやプエルトリコを含む多くの地域で活躍し、その存在感を示しました。

過去の経歴

フランキーは1965年にリングデビューし、まずはカナダのモントリオールやトロントといった主要な地域で戦いを繰り広げました。1967年には、サンダー杉山と名乗るトーキョー・ジョーと対戦し、その特異なスタイルを磨いていきます。1968年になっても彼のキャリアは続き、AWA（アメリカン・レスリング・アソシエーション）では同郷のビリー・レッド・ライオンとタッグを組み、AWA世界タッグ王座に挑戦しました。

1970年からフランキーは太平洋岸北西部に進出し、クルト・フォン・スタイガーとカール・フォン・スタイガーのペアに挑戦してNWAパシフィック・ノースウエスト・タッグ王座を獲得します。以降もジミー・スヌーカを相棒として数々の試合に臨みました。1971年にはハワイでリッパー・コリンズからNWAハワイ・ヘビー級王座を奪取するなど、彼の名声は広がっていきました。

日本プロレスとの関わり

1970年9月に日本プロレスに初めて来日したフランキーは、バッド・ラテールと組んで第1回NWAタッグリーグ戦に出場しました。彼のスピーディな動きとカウボーイとしてのキャラクターは観客に評価されました。しかし、翌年の登場中に不祥事を起こし、以後日本には戻ることなく北米での活動を続けることになります。

プエルトリコでの活躍

1979年からはヒールターンを果たしてプエルトリコのWWC（ワールド・レスリング・カウンシル）でダッチ・マンテルと組み、コンビ「Los Vaqueros Locos」として悪役として活動しました。カルロス・コロンやウラカン・カスティーヨ組との対戦が多く、再三にわたりWWC北米タッグ王座を獲得しました。これにより当地での彼の名声はさらに高まっていきました。

後のキャリア

1980年5月にはデトロイト地区でジョージ・スティールと共にNWA世界タッグ王座を獲得し、1983年にはCWA（コンチネンタル・レスリング・アソシエーション）のミッドアメリカ・ヘビー級王座も手にしました。彼は1980年代の後半にベビーフェイスに戻り、WWFでジョバーとして活躍しましたが、1989年に交通事故で重傷を負い、その後はプロレスから引退します。

フランキーは賞賛される技術と個性的なキャラクターで、プロレス界に多くの足跡を残しました。彼はカナダのアルビンストンで農場を経営しながら静かな日々を送りましたが、2016年5月24日に多発性硬化症により73歳で天に召されました。彼の情熱と多彩なキャリアは、今もなおファンの心に息づいています。

得意技と獲得したタイトル

フランキーの得意技にはブルドッギング・ヘッドロックやエアプレーン・スピン、クローズラインがありました。彼は特に以下のようなタイトルを獲得しています。

• - NWAパシフィック・ノースウエスト・タッグ王座：4回
• - NWAハワイ・ヘビー級王座：1回
• - NWAアメリカス・ヘビー級王座：1回
• - WWC北米タッグ王座：3回
• - NWA世界タッグ王座：1回

フランキー・レインは、色々な地域で名声を築き、彼のレスリングスタイルとキャラクターは後の世代にも影響を与えるものでした。

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