ブライアン・ブレアー

ブライアン・ブレアー：キラー・ビーズの立役者、その輝かしいキャリア

ブライアン・ブレアー（B. Brian Blair）は、1954年1月12日生まれ、アメリカ合衆国インディアナ州ゲーリー出身の元プロレスラーです。1980年代を全盛期に、ベビーフェイスのポジションを一貫して守り、観客を魅了しました。特に、WWF（現WWE）でのジム・ブランゼルとのタッグチーム、キラー・ビーズとしての活躍は、彼のキャリアを語る上で欠かせません。

デビューからWWFでの活躍まで

ルイビル大学卒業後、ヒロ・マツダの指導を受けたブレアーは、1977年にエディ・グラハムが運営するNWAフロリダ地区でデビュー。その後、NWAセントラル・ステーツ地区やNWAトライステート地区など、各地を転戦し経験を積みました。1980年には、後にWWF初の女性リングアナウンサーとなるミシェル・キャサリン・マクガークと結婚しましたが、後に離婚しています。

1981年には、WCCW（テキサス州ダラス）に参戦し、キラー・ブルックスやスタン・スタージャックといったベテランヒール勢と対戦。アル・マドリルとのタッグでNWAアメリカン・タッグ王座を獲得しました。1982年にはフロリダに戻り、NWAフロリダ・ヘビー級王座も獲得していますが、ブルーザー・ブロディに敗れ王座を失っています。

1983年からはWWFに参戦。同年7月には新日本プロレスに初来日し、ディック・マードックやアドリアン・アドニスらとタッグを組み、藤波辰巳、前田日明らと対戦しました。その後も新日本プロレスには数回にわたり来日しています。

キラー・ビーズとしての成功

1985年下期、ブレアーのキャリアにおけるハイライトとなる出来事が起こります。ハルク・ホーガンの提案により、ジム・ブランゼルとのタッグチーム、キラー・ビーズを結成。両者のファミリーネームの頭文字が「B」であること、そして機動力を活かした空中戦を得意としていたことから、蜂をイメージしたキャラクターが与えられました。

黒と黄色の縞模様のショートタイツを着用し、対戦相手を混乱させるために覆面レスラーに変身するなど、コミカルな演出も取り入れ、子供たちの人気を獲得。WWF世界タッグ王座戴冠はなりませんでしたが、ハート・ファウンデーションやドリーム・チームといった強豪ヒールユニットと激しい抗争を繰り広げました。

WWF離脱後の活動と引退後

1988年8月にWWFを離脱後、ブレアーは各地のインディー団体を転戦。1992年にはキラー・ビーのリングネームで新日本プロレスに再登場しました。1994年には、UWFでブランゼルとキラー・ビーズを再結成。1998年にはNWAフロリダ・タッグ王座を獲得するなど、精力的に活動しました。2001年には、藤波辰爾の自主興行『無我』で来日しています。

引退後は、2004年にタンパのカウンティ・コミッショナーに選出され、フロリダの郡会議員として活動しています。また、フロリダのインディー団体にも時折出場し、ファンを沸かせています。

得意技

ビー・スティンガー（Bee Stinger）
ドロップキック
スリーパーホールド
ボストンクラブ
ブレーンバスター

獲得タイトル

NWA南部ヘビー級王座（フロリダ版）：1回
NWAフロリダ・ヘビー級王座：2回
NWAフロリダ・タッグ王座：2回（w / スティーブ・カーン、ケビン "サイボーグ" ドノフリオ）
NWAアメリカン・タッグ王座：1回（w / アル・マドリル）
NWLタッグ王座：1回（w / ポール・オーンドーフ）
* UWFタッグ王座：1回（w / ジム・ブランゼル）

ブライアン・ブレアーは、キラー・ビーズとしての活躍はもちろんのこと、その長いキャリアを通じて、多くのファンに愛されたプロレスラーです。引退後も地域社会に貢献する活動を続けており、その功績は高く評価されています。

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