ペッチャブリー駅 (タイ国有鉄道)

ペッチャブリー駅は、タイ王国中部のペッチャブリー県ムアンペッチャブリー郡に位置する、タイ国有鉄道南本線の重要な駅です。日本語ではペッブリー駅とも表記されることがあります。

概要

ペッチャブリー駅は、ペッチャブリー県の県庁所在地であるムアンペッチャブリー郡に位置し、人口約12万人の都市の中心部からやや北に位置しています。駅の西側が市街地となっており、利便性が高いのが特徴です。1日に28本（14往復）の列車が発着しており、内訳は特急4往復、急行2往復、快速4往復、普通4往復です。一等駅であり、全ての列車が停車します。バンコク方面からの列車は、トンブリー駅、クルンテープ・アピワット中央駅、クルンテープ駅の3つの駅から発着するため、注意が必要です。ただし、優等列車は全てクルンテープ・アピワット中央駅発着となっています。クルンテープ駅からは特急列車で約2時間30分でアクセスできます。

歴史

タイ国有鉄道南本線は、東北本線、北本線に次いで3番目に建設された幹線です。南本線は、当初から1,000mmの軌間を採用して敷設されました。これは、東北本線と北本線が当初1,435mmの標準軌間であったものを、後に1,000mmに改軌したのとは対照的です。ペッチャブリー駅は、1903年6月19日に旧トンブリー駅との間で開業し、当時は終着駅でした。その後、南本線の延伸工事は、北側のペッチャブリー駅、南側のソンクラー駅とカンタン駅の3箇所から開始されました。1911年6月9日にチャアム駅まで延伸されたことで、ペッチャブリー駅は中間駅となりました。

1903年6月19日：旧トンブリー駅 - ペッチャブリー駅間（150.49km）が開業
1911年6月9日：ペッチャブリー駅 - チャアム駅間（36.57km）が開業

駅構造

ペッチャブリー駅は、単式ホームと島式ホームを組み合わせた2面2線の地上駅です。駅舎はホームに面して建てられています。

駅周辺

駅周辺には以下の施設があります。

プラナコーンキーリー歴史公園 (400m)
バスターミナル (900m)

参考文献

岡本和之　『タイ鉄道旅行』　（めこん、1993年）ISBN 4-8396-0080-5
柿崎一郎　『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』　（京都大学学術出版会、2010年）ISBN 978-4-87698-848-8
渡邉乙弘　『タイ国鉄4000キロの旅』　（文芸社、2013年）ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

タイの鉄道駅一覧
タイ国有鉄道
タイ国有鉄道南本線

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