ボンド・ストリート駅

ボンドストリート駅：ロンドンの交通と文化の中枢

ロンドンの地下鉄駅、ボンドストリート駅は、セントラル線、ジュビリー線、そしてエリザベス線の3路線が乗り入れる主要駅です。オックスフォード・ストリートとニュー・ボンド・ストリートの交差点地下に位置していますが、駅の出入口は、やや離れたオックスフォード・ストリートとデーヴィース・ストリートの交差点にあるウエスト・ワン・ショッピングセンター内にあります。トラベルカード・ゾーン1に属し、セントラル線ではマーブル・アーチ駅とオックスフォード・サーカス駅、ジュビリー線ではベイカー・ストリート駅とグリーン・パーク駅に隣接しています。

歴史と変遷

ボンドストリート駅の起源は1900年9月24日にセントラル・ロンドン鉄道（現在のセントラル線）が開業した際にまで遡ります。当初計画には含まれていなかったものの、その後開業。建築家ハリー・ベル・メジャーズが設計した地上駅舎は、他のセントラル・ロンドン鉄道駅と同様のデザインでした。1909年には、セルフリッジ百貨店が駅西側に建設されるにあたり、駅を「セルフリッジズ駅」と改名し、デパートへの直結地下道を設置する提案がありましたが、反対に遭い実現しませんでした。

その後、駅は幾度かの改修工事を経ています。1926年にはエレベーターを撤去し、エスカレーターを設置、半地下の出札口とチャールズ・ホールデン設計によるファサードが完成しました。このファサードは、1980年代のウエスト・ワン・ショッピングセンター建設で解体されましたが、駅東側の入り口にはその一部が残っています。1979年にはジュビリー線の乗り入れにともなう改修が行われ、2007年には近代化工事で、1980年代に設置されたセントラル線のホームの壁画が撤去され、白いタイルが貼られました。そして、2022年10月24日には、クロスレール・エリザベス線が乗り入れを開始しました。

アクセスと周辺環境

ボンドストリート駅は、多数のロンドンバス路線（2、6、7、10、13、23、30、73、74、82、94、98、137、139、159、189、274、390系統、深夜バスN2、N7、N13、N73、N98、N207系統）の停留所にもなっています。駅周辺には、高級ショッピング街であるボンドストリート、カーリジズホテル、ハンデル・ハウス博物館、ウォレス・コレクション、ウィグモア・ホール、アメリカ大使館など、多くの観光スポットや文化施設が集中しています。また、数多くのギャラリーも点在し、洗練された雰囲気を醸し出しています。

隣の駅

セントラル線: マーブル・アーチ駅、オックスフォード・サーカス駅
ジュビリー線: ベーカー・ストリート駅、グリーン・パーク駅
* エリザベス線: パディントン駅、トテナム・コート・ロード駅

ボンドストリート駅は、ロンドンの地下鉄ネットワークにおいて重要な役割を担い、歴史的建造物や現代的な施設が調和した、魅力的なエリアの中心に位置しています。多くの観光客や地元住民が利用するこの駅は、ロンドンの活気と文化を象徴する場所と言えるでしょう。

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