モザンビーク国防軍

モザンビーク国防軍

モザンビーク国防軍（Forças Armadas de Defesa de Moçambique）は、1992年に終結したモザンビーク内戦後の1994年8月、国内の党派を統合して創設されました。この軍の創設は、国際連合モザンビーク活動が議長を務める委員会によって監督されました。

2008年には、ゲブーザ大統領が軍の司令官と副司令官を罷免し、新たな司令官と副司令官を任命する人事がロイターによって報道されました。

組織構成と兵力

モザンビーク国防軍は、陸軍、海軍、空軍で構成されています。

陸軍

陸軍の兵力は推定9,000から10,000名で、以下の部隊で構成されています。

2個特殊作戦大隊
7個歩兵大隊
2-3個砲兵大隊
1個補給大隊

ただし、装備の稼働率は10%以下と推定されています。

主な装備:

主力戦車: T-54 (60両以上)
装甲偵察車: BRDM-1/BRDM-2 (30両)
歩兵戦闘車: BMP-1 (40両)
装甲兵員輸送車: BTR-60 (160両), BTR-152 (100両), AT-105 サクソン (25両), キャスパー (11両), マローダー (12両), タタ・モーターズ製MRAP (複数両)
多目的装甲車: ティーグル (9両以上)
対戦車火器: B-10 82mm無反動砲, B-12 107mm無反動砲, 9K11 マリュートカ 対戦車ミサイル, 9K111 ファゴット 対戦車ミサイル, D-48 85mm対戦車砲 (6門), PT-56（D-44） 85mm対戦車砲 (12門)
火砲: M-1944 100mm野砲 (20門), M101 105mm榴弾砲 (12門), D-30 122mm榴弾砲 (12門), M-46 130mmカノン砲 (6門), D-1 152mm榴弾砲 (12門), BM-21 自走多連装ロケット発射機 (12両), M-43 82mm迫撃砲 (40門), M-43 120mm迫撃砲 (12門)
対空火器: ZSU-57-2 自走対空砲 (20両), M-55 20mm対空機関砲 (数量不明), ZU-23-2 23mm対空機関砲 (120基), M-1939 37mm対空機関砲 (90基。10基保管中), S-60 57mm対空機関砲 (60基。30基保管中)
小火器: FN FAL, PK (機関銃), ブローニング・ハイパワー, AK-47とSa vz. 23

海軍

海軍は、PCI級沿岸警備艇を保有しています。

空軍

モザンビーク空軍（Força Aérea De Moçambique - FAM）は、元々国軍の一部であり、1985年から1990年までは人民解放空軍として知られていました。独立後、キューバとソビエト連邦の支援を受けましたが、内戦終結後、西側的な経済政策への変更に伴い、キューバの支援が減少しました。現在、空軍は事実上の象徴的な戦力となっており、多くの航空機が破損状態にあります。

兵員数は1,000人です。

主な装備:

固定翼機: MiG-21bisフィッシュベッド 戦闘機 (6機), MiG-21UMモンゴル 練習戦闘機 (2機), FTB-337G 監視機 (2機), An-26カール 輸送機 (1機), セスナ150B 輸送機 (2機), セスナ172 輸送機 (1機), PA-34セネカ 輸送機 (1機), PA-32チェロキー 輸送機 (4機、非稼働), ホーカー840XP 人員輸送機 (1機), L-39アルバトロス 練習機 (2機)
* 回転翼機: Mi-24VハインドE 攻撃ヘリ (2機), SA341Bガゼル 汎用ヘリ (2機以上), Mi-8ヒップ 輸送ヘリ (2機)

モザンビーク国防軍は、その歴史的背景と経済状況から、装備の維持や近代化に課題を抱えています。

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