ラトルン戦車博物館

ラトルン戦車博物館の魅力

ラトルン戦車博物館（Yad La-Shiryon Latrun）は、イスラエルのラトルンに位置する軍事博物館で、主にイスラエル国防軍の歴史と戦車に関する展示が行われています。この博物館は、テルアビブから南東の距離にあり、近くには「ミニ・イスラエル」という観光スポットも存在します。

歴史的背景

ラトルンは、第一次中東戦争における激戦地の一つであり、この地域での重要な戦闘が多くありました。その際、旧警察署が要塞化され、戦争画の展示や休憩所として利用されています。また、屋外には数多くの軍用車両が展示されており、来訪者は実際の兵器を間近で見ることができます。

イスラエルは、1948年の第一次中東戦争を境に、アラブ諸国との間で様々な軍事衝突を経験してきました。これらの戦争では、イスラエルが西側諸国から支援を受け、アラブ諸国はソビエト連邦の支援を享受する構図が見られました。博物館では、イスラエル軍の車両だけでなく、敵国から鹵獲した車両も展示されています。

収蔵車両の種類

博物館に展示されている車両は、イスラエル国防軍が使用してきた装甲車両や軍用車両が中心です。また、エジプト軍やシリア軍、PLOなどから鹵獲した車両もラインナップされています。

代表的な展示車両

• - T-54, T-55, T-72, T-62, ティラン
• - アチザリット, M4シャーマン, スーパーシャーマン
• - M48パットン, M60パットン, マガフ
• - センチュリオン, チーフテン, ショット, メルカバ
• - IV号戦車G型, III号突撃砲（シリア軍からの鹵獲品）
• - クロムウェル巡航戦車, チャーチル歩兵戦車, アーチャー対戦車自走砲
• - BTR-152, BTR-50, M3ハーフトラック, スタッグハウンド装甲車
• - M50 155mm自走榴弾砲, ソルタムL33 155mm自走榴弾砲
• - マクマト 160mm自走迫撃砲, MAR-240自走多連装ロケット砲
• - MAR-290自走多連装ロケット砲

これらの車両は、実戦での使用がなかったとされるものも含まれ、訪問者に対して様々な歴史的背景を伝えています。

関連施設

博物館の隣接にはいくつかの関連施設も存在し、イスラエル国防軍に関連する様々な歴史や技術を学ぶことができます。特に、イスラエル国防軍歴史博物館、イスラエル砲兵隊博物館、空軍墓館などがあり、いずれも多彩な展示が特徴です。

終わりに

ラトルン戦車博物館は、ただの展示だけでなく、観光客が参与しながら学ぶことができる貴重な場所です。歴史に興味がある方や軍事に関心がある方にはぜひ訪れてほしいスポットです。

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