三好真理

三好真理（みよし まり）

三好真理は、日本の外交官であり、そのキャリアを通じて数々の重要な役職を歴任しました。特に、外務省初の女性局長として領事局長を務めたことは、日本の外交における女性の活躍を促進する上で大きな転換点となりました。

人物・経歴

神奈川県出身の三好真理は、1980年に東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。その後、1984年にはミュンヘン大学政治学部で修士号を取得するなど、国際的な視野を広げました。外務省では、ドイツ公使や法務省仙台入国管理局長などの要職を歴任し、多様な経験を積みました。

2014年、第二次安倍内閣が成長戦略の一環として「女性登用」を掲げる中、三好は外務省初の女性局長として領事局長に就任しました。この抜擢は、当時としては画期的であり、女性の社会進出を後押しする象徴的な出来事として注目されました。

2015年からは駐アイルランド特命全権大使として、日本とアイルランドの外交関係強化に尽力しました。2019年には、国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当大使兼北極担当大使に就任し、国際社会における日本の役割を担いました。2021年に外務省を退官した後も、飯野海運監査役、アジア人口・開発協会評議員、放射線影響研究所評議員など、様々な分野で活躍を続けています。

2022年には東京大学公共政策大学院の客員教授に就任し、後進の育成にも貢献しています。さらに、2024年には公安審査委員会委員に任命され、幅広い分野でその知見を活かしています。

同期入省

三好真理の同期には、以下のような著名な外交官や政治家がいます。

末松義規（元内閣府副大臣、元衆議院議員）
石井正文（元インドネシア大使、元国際法局長）
大村昌弘（元フィジー大使）
川村裕（元ノルウェー大使、元沖縄大使、元コートジボワール大使）
越川和彦（元JICA副理事長、元スペイン大使、元官房長）
鈴鹿光次（元アフガニスタン大使）
鈴木康久（元ニカラグア大使、元レオン総領事）
山田文比古（元東京外国語大学教授）
片上慶一（元イタリア大使、元外務審議官（経済担当））
北野充（元ウィーン代表部大使、元軍縮不拡散・科学部長、元アイルランド大使）
石川和秀（元フィリピン大使、元南部アジア部長）
藤原聖也（元アルジェリア大使）
山崎純（元シンガポール大使、元スウェーデン大使、元儀典長）
渡邉正人（元ブルガリア大使、元バングラデシュ大使）
堀之内秀久（元オランダ大使、元カンボジア大使、元ロサンゼルス総領事）
野田仁（元ルーマニア大使、元エクアドル大使）
髙橋礼一郎（元オーストラリア大使、元ニューヨーク総領事、元アフガニスタン大使）
葉室和親（元トンガ大使）
井出敬二（元北極担当大使、元クロアチア大使）
小原雅博（元東京大学法学部教授、元上海総領事）
須永和男（元カタール大使、元ASEAN大使）
姫野勉（元ガーナ大使）
平石好伸（元チリ大使、元ジンバブエ大使）
水谷章（元オーストリア大使、元立命館アジア太平洋大学教授）
齊藤貢（元イラン大使、元オマーン大使）

外部リンク

アイルランドから見た Brexit - 2020年1月31日
* アイルランド社会の変貌 - 2018年8月23日


三好真理のキャリアは、女性が外交の世界で活躍するための道を切り開いただけでなく、国際社会における日本のプレゼンスを高める上で重要な役割を果たしました。彼女の多岐にわたる活動は、後進の外交官や社会で活躍する女性たちにとって、大きな刺激となるでしょう。

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