上水牧場

北海道むかわ町の上水牧場：サラブレッド生産のリーディングカンパニー

北海道勇払郡むかわ町花岡に位置する有限会社上水牧場は、競走馬（サラブレッド）の生産を専門とする牧場です。代表は上水公氏、場長は上水明氏が務めています。日本中央競馬会（JRA）と地方競馬全国協会（NRA）への馬主登録も行っており、勝負服は白地に紫の星と紫の袖というデザインが特徴です。

歴史：半世紀にわたるサラブレッド生産

上水牧場の歴史は1973年に日胆上水牧場として創業されたことに始まります。以来、長年にわたり、数々の名馬を送り出してきた実績があります。

1983年には、キヨヒダカが新潟大賞典を制覇し、上水牧場にとって初の重賞勝利を飾りました。この勝利は、牧場の生産技術の高さを示す大きな一歩となりました。その後も、数々の競走馬が活躍し、牧場の高い生産力を証明しています。1998年には、現在の「上水牧場」へと名称変更されました。

2002年には、生産馬のビリーヴがスプリンターズステークスを制し、GI競走初制覇という偉業を達成しました。翌2003年には、ビリーヴがJRA賞最優秀4歳以上牝馬に輝き、上水牧場の名を全国に轟かせました。

主要生産馬：G1競走制覇馬から地方重賞勝ち馬まで

上水牧場は、長年にわたり、多くの競走馬を生産してきました。その中には、G1競走を制した馬や、地方競馬で活躍した馬など、多様な実績を持つ馬が含まれています。

日胆上水牧場時代から活躍した馬としては、キヨヒダカ（新潟大賞典、安田記念、京王杯オータムハンデキャップ優勝）やブラッククロス（東北優駿、不来方賞、ダービーグランプリ優勝）、シンコウホープ（三条記念優勝）などが挙げられます。

上水牧場時代には、ビリーヴ（セントウルステークス、スプリンターズステークス、高松宮記念、函館スプリントステークス優勝）を始め、スウィープザボード（南部駒賞優勝）、パフィオペディラム（栄冠賞、TCKディスタフ優勝）、ティンバーランド（フロイラインカップ優勝）、スマイルジャック（スプリングステークス、関屋記念、東京新聞杯優勝）、モズ（北上川大賞典優勝）、ステファニーラン（リリーカップ優勝）、ダブルスパーク（ハーベストカップ、OROターフスプリント優勝）、アンジュジョリー（東京プリンセス賞優勝）、リストン（新春ペガサスカップ優勝）など、多くの活躍馬が輩出されています。

主要所有馬と繋養馬：血統管理へのこだわり

上水牧場は、生産した競走馬の一部を自身で所有し、その育成にも力を入れています。ブラッククロス、スウィープザボード、パフィオペディラム、ティンバーランドなどは、牧場が所有していた馬です。さらに、ビリーヴの母であるグレートクリスティーヌや、スマイルジャックの母であるシーセモアなど、優れた繁殖牝馬の繋養にも取り組んでおり、血統管理にも注力することで、高い競走馬生産力を維持しています。

上水牧場の未来：伝統と革新の融合

上水牧場は、長年の経験と実績に基づいた生産技術と、常に新しい技術や知識を取り入れる姿勢を併せ持ちます。これからも、日本のサラブレッド生産界をリードする存在として、数々の名馬を輩出し続けることが期待されています。 北海道の豊かな自然環境の中で、上水牧場はこれからも良質なサラブレッドの生産に尽力していくでしょう。

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