南港駅

南港駅

南港駅（なんこうえき）は、台湾台北市南港区に位置する、台湾鉄路公司（台鉄）、台湾高速鉄道（高鉄）、台北捷運（MRT）の3路線が乗り入れるターミナル駅です。

概要

南港駅には、台鉄の縦貫線（西部幹線・東部幹線）、台北捷運の板南線、高鉄の3路線が乗り入れています。さらに、2026年には北宜直線鉄道の乗り入れも予定されており、交通の要衝としての重要性が増しています。

台鉄の駅は、高鉄が台北駅から当駅まで延伸した2016年7月1日に、それまでの二等駅から一等駅に昇格しました。当初は停車する列車が少なかったものの、徐々に本数が増加し、利便性が向上しています。現在では、区間快車以下の非対号列車は全て停車するようになり、台北駅、板橋駅、松山駅とのターミナル分散化が進んでいます。ただし、一部の対号列車（自強号、莒光号）は通過することがあります。

高鉄の延伸開業に伴い、最速達列車である普悠瑪号や太魯閣号も南港、松山、台北の3駅に連続停車することが多くなり、逆に松山駅を通過する対号列車も存在します。

台北捷運では、板南線に「BL22」の駅番号が割り振られています。

歴史

南港駅の歴史は以下の通りです。

1899年7月20日：縦貫線開業。
1966年1月1日：二等駅に昇格。
1986年7月21日：華山駅廃止に伴い貨物業務を移管。
1987年7月15日：一等駅に昇格。
2001年6月1日：地下化事業に伴い貨物業務を停止、二等駅に降格。
2002年12月15日：地下化及び3路線接続工事のため臨時駅舎を開設。
2008年9月21日：地下化工事完了と地下駅舎の供用開始。
2008年12月25日：台北捷運南港線が同駅へ延伸開業し、始発駅となる。
2011年2月27日：台北捷運板南線同駅 - 南港展覧館駅間延伸開業に伴い途中駅となる。
2016年1月28日：高鉄駅舎が竣工し、試運転が行われる。
2016年5月12日：台鉄駅が一等駅に再昇格。
2016年7月1日：高鉄が開業し台北駅から延伸。同時に高速バスの乗り入れや捷運南港線の終電繰り下げも実施。
2016年10月16日：台鉄が対号列車の多くを停車させるダイヤ改正。
2017年4月27日：台鉄が当駅での自強号の停車本数を大幅に増発。

駅構造

台鉄・高鉄

台鉄と高鉄の駅は地下にあります。

台鉄ホームは地下3階にあり、島式ホーム3面6線と単式ホーム1面1線を有します。そのうち、2面4線を縦貫線が使用し、1面2線は北宜直線鉄道用、残りの1面1線は保線車両留置用です。
高鉄ホームは地下1階にあり、島式ホーム3面6線を有します。
改札口は台鉄・高鉄共に地下2階にあります。

台北捷運

捷運の駅は地下にあり、島式ホーム1面2線を有しています。ホームにはハーフハイトタイプのホームドアが設置されています。ホームとコンコースには、台湾の絵本作家ジミー・リャオによるパブリックアートが施されています。

のりば

詳細は省略

出口

出口は、南側に1、2、北側に1A、2Aがあります。

出口1：忠孝東路七段
出口2：国家文官学院 (エレベーター付き)
出口1A：台鉄南港車站、南港路、環球購物中心南港店
出口2A：台鉄南港車站、南港路、環球購物中心南港店

利用状況

2015年度の台鉄の1日平均乗降人員は14,814人で、台鉄駅中23位。
2016年11月の台北捷運の1日平均乗降人員は約31,107人で、捷運駅中52位。
2017年6月の高鉄の資料によると、開業から1年弱で台北駅の利用客数の約10%に相当する旅客が当駅を利用しています。当初の予想である25%には届いていません。

駅周辺

駅周辺には、商業施設やオフィスビルなどが立ち並んでいます。

路線バス

2017年4月18日には、南港転運站西站が開業し、国道客運の7路線が発着するようになりました。駅周辺には、《南港車站》、《捷運南港站》、《南港行政中心》などのバス停があります。

隣の駅

台湾鉄路 縦貫線北段：汐科駅 - 南港駅 - 松山駅
台湾高速鉄道：南港駅 - 台北駅
台北捷運 板南線：南港展覧館駅 (BL23) - 南港駅 (BL22) - 昆陽駅 (BL21)

脚注

詳細は省略

外部リンク

南港駅（台湾高速鉄道）
南港駅（台湾鉄路公司）
路線図及駅情報（台北捷運公司）

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