堀河康親

堀河康親について

堀河 康親（ほりかわ やすちか）は、江戸時代後期に活躍した公卿です。彼は、刑部卿であった萩原員幹の子供で、また参議であった堀河親実の養子でもありました。康親は、主に仁孝天皇（元号：1846年 - 1850年）と孝明天皇（元号：1850年 - 1867年）に仕え、その公務は多岐にわたりました。彼は岩倉使節団の団長としても知られる岩倉具視の実父でもあり、彼の人生は日本の明治維新における重要な時代背景と密接に結びついています。

経歴

康親は文化7年（1810年）に元服し、爵位を授けられました。当初は「親孝」という名を名乗っていましたが、文政2年（1820年）には「康親」へと改名します。その後、文政5年（1823年）には仁孝天皇の侍従に任命され、天保4年（1833年）には従三位に昇進して公卿の仲間入りを果たしました。

安政2年（1855年）、康親は参議に任命されましたが、翌年にはその職を辞することになりました。その後、踏歌節会外弁として活躍しました。さらに安政5年（1858年）、彼は安政の大獄の際に「八十八卿」として、彼の子である親賀、ならびに康隆（親賀の養子）と共に連座することとなりました。この事件は、当時の公家社会において大きな影響をもたらしました。康親は次の年には権中納言に昇格しますが、健康状態が悪化したため、その職を辞することになります。そして、間もなく病気によりこの世を去ることとなりました。

家族構成

康親の系譜は非常に興味深いです。彼の父は正二位の刑部卿であった萩原員幹、母は家女房です。また、康親の養父は従二位の参議であった堀河親実でした。
康親は勧修寺経逸の娘である勧修寺吉子を正室に持ち、子供たちの中には明治維新の功臣である岩倉具視や子爵の堀河親賀、さらに中御門経之侯爵夫人の中御門富子も含まれます。また、康親の子には、藤大路納親や男爵となった桜井供親がいます。

妻は家女房であり、彼らの間には康隆（親賀の養子）や孝明天皇の典侍を務めた堀河紀子といった子供も生まれました。康親の血縁には、岩倉具定、岩倉具経、戸田極子、森寛子、岩倉道倶など、明治期に名を馳せた人物たちが含まれています。

このように、堀河康親の存在は、彼が仕えた天皇の時代や彼の子孫たちを通じて、明治期の日本の歴史においても重要な位置付けを持つことが理解されます。

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