日野内光

日野 内光（ひの うちみつ）

日野内光は、戦国時代における著名な公卿の一人であり、徳大寺家の一員として生を受けました。彼は藤原北家閑院流庶流で、家系は古くからの名門です。内光の父は徳大寺実淳であり、その母に関しては記録が残っていません。内光は、日野家の24代当主である日野勝光の子・日野政資の養子として家督を継ぎました。これにより、内光は日野家26代当主となる運命を担うことになります。

内光が誕生した年は記録に明記されていませんが、明応4年（1495年）に日野政資が嗣子なく亡くなった際に、彼が養子となったことが知られています。この出来事から推測すると、内光は早い段階で日野家の伝統と名誉を次いでいく存在となったことでしょう。

彼は元服後、11代将軍・足利義高（後の義澄）の偏諱を含む名前を受け、日野高光と名乗りました。文亀2年（1502年）には義高から更に一文字を与えられ、日野澄光へと改名しましたが、義高が辞職し、前将軍の足利義稙が復職したことに伴い、内光と名を改めることになるのです。この改名には、義稙支持の動機があると考えられており、内光の周囲には義稙と深い縁があったことが伺えます。

大永元年（1521年）、内光は参議、左大弁に任ぜられ、従三位に叙任されます。そして、大永3年（1523年）には権中納言へと昇進し、正三位に叙任されます。彼の官位昇進は順調で、大永6年（1526年）には権大納言にまで昇り詰めます。これにより、内光は当時の公卿社会において重要な存在となっていきました。

しかし、運命は彼に厳しい試練を与えました。大永7年（1527年）の桂川原の戦いでは、内光は細川高国側に属し、敗北を喫することになります。戦いの最中、彼は討ち死にして39歳という若さでその生涯を終えました。

彼の死後、永禄2年（1559年）に従一位・左大臣が追贈されることとなります。このことは、内光の業績と地位の高さが後世においても評価されていることを示唆しています。なお、内光の系譜は彼の子・日野晴光や孫・晴資が早くに死亡したため途絶えましたが、その後広橋家から輝資が養子として迎えられました。

系譜

• - 父: 徳大寺実淳（1445-1533）
• - 母: 不詳
• - 養父: 日野政資
• - 正室: 畠山尚順の娘
• - 男子: 日野晴光（1518-1555）

内光の存在は、戦国時代の公卿社会に多大な影響を与えたことは間違いありません。彼の生涯や功績は、今後も歴史の中で輝き続けることでしょう。

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