晩生内駅

晩生内駅（おそきないえき）は、かつて北海道樺戸郡浦臼町字晩生内に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）札沼線（学園都市線）の駅でした。1935年に開業しましたが、2020年の札沼線の一部区間廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。事務管理コードは▲130214です。

歴史

晩生内駅は、1935年（昭和10年）10月3日に国有鉄道札沼線の石狩当別駅（現・当別駅） - 浦臼駅間の開通に合わせて開業しました。当初は一般駅として、旅客と貨物の両方を扱っていました。しかし、第二次世界大戦の影響で1943年（昭和18年）10月1日に札沼線の石狩月形駅 - 石狩追分駅間が不要不急線に指定され、営業休止となります。これに伴い、晩生内駅も一時的に営業を休止しました。

1946年（昭和21年）12月10日、札沼線の石狩当別駅 - 浦臼駅間が営業を再開し、晩生内駅も再びその役割を担うことになります。1949年（昭和24年）6月1日には、日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道（国鉄）に継承されました。

その後、1961年（昭和36年）6月12日に業務委託駅となり、1979年（昭和54年）2月1日には貨物・荷物扱いが廃止され、同時に駅員無配置駅となり、簡易委託化されました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）に継承されています。

1991年（平成3年）3月16日には、札沼線に「学園都市線」の愛称が設定され、1996年（平成8年）3月16日には、石狩当別駅 - 新十津川駅間でワンマン運転が開始されました。2007年（平成19年）8月1日には、簡易委託での乗車券発売が終了し、完全な無人駅となりました。

2020年（令和2年）には、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関する緊急事態宣言により、4月18日から5月6日まで全列車が運休となり、実質的にこの日が晩生内駅の最終営業日となりました。そして、同年5月7日、北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止に伴い、晩生内駅もその歴史に幕を閉じました。

駅名の由来

駅名は、所在地名である「晩生内」に由来します。この地名は、アイヌ語の「オソキナイ（o-soki-nay）」〔川尻の高崖出たる所（川尻・寝台・川）〕、または「オソシケナイ（o-soske-nay）」（川尻・剥げている・川）に由来すると考えられています。

駅構造

晩生内駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。開業時からの木造駅舎は、隣の札比内駅と外観が似ていたことから「兄弟駅」として親しまれていました。駅は石狩当別駅が管理する無人駅でした。

構内には、デュアル・モード・ビークルの切替実験設備（軌道→道路）が設置されていました。1976年時点では島式ホームでしたが、駅舎側は札幌側の低床貨物ホームへの貨物積卸線であり、実質的には駅裏側のみを使用する単式ホームでした。貨物取扱廃止後、貨物積卸線は撤去されました。

2020年5月7日の北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止に伴い、同日未明にホームに設置されていた駅名標および駅舎に掲げていた駅名板が撤去されました。

駅舎の解体

2020年から2021年にかけて、大雪により駅舎の柱が折れるなどの事象が発生したため、倒壊の危険性から2021年5月末にJR北海道によって駅舎は解体されました。

利用状況

晩生内駅の利用状況は、2011年から2015年の乗降人員調査（11月の調査日）平均で「10名以下」でした。また、2012年から2016年の乗車人員（特定の平日の調査日）平均は2.6人、2013年から2017年の乗車人員平均は3.2人、2014年から2018年の乗車人員平均は3.4人、そして2015年から2019年の乗車人員平均は3.2人でした。

駅周辺

駅周辺には小さな街があり、国道275号、北海道道1159号美唄浦臼線、晩生内郵便局、滝川警察署晩生内駐在所などがあります。美唄自動車学校（ビジコータクシー）の月形浦臼線（札沼線廃止代替路線）の「晩生内市街」停留所があります。以前はジェイ・アール[[北海道バス]]の停留所でしたが、2003年に浦臼町営バスに移管されました。2020年の札沼線部分廃止に伴い、代替バス（月形浦臼線）の運行に移行しました。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

札沼線（学園都市線）

札比内駅 - 晩生内駅 - 札的駅

脚注

[注釈]

[出典]

JR北海道
新聞記事

関連項目

* 日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

晩生内｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜駅・鉄道・旅行｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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