未来世紀の兵器

『機動武闘伝Gガンダム』をはじめとする未来世紀を舞台とした作品に登場する、架空の兵器群について解説します。

機動兵器

未来世紀では、モビルファイター（MF）が兵器の頂点に位置づけられていますが、モビルスーツ（MS）やモビルアーマー（MA）も依然として配備されています。MFに総合性能では劣るものの、MSやMAは汎用性、攻防力、立体的移動能力において旧来の兵器を凌駕しています。特にMSは、民間用重機としても広く利用されています。

カッシング

ネオイングランドのガンダムファイター、ジェントル・チャップマンをサポートするために、彼の妻マノンが遠隔操作する無人MS群です。ガンダムタイプ風の外見を持ちながら、頭部センサーはモノアイを採用しています。武装はビームライフルのみで、マノンが生成する人工霧の中で集団で行動し、奇襲を仕掛けますが、ドモン・カッシュのシャイニングガンダムに容易く撃破されました。

ゴダール

ネオフランス所属のコロニー警備用MSで、トリコロールカラーが特徴です。ビームライフルを装備し、射撃戦を得意とします。肩部や脚部のスラスターにより高い機動性を持ち、宇宙空間でも活動できます。しかし、宇宙刑務所脱獄犯のミラボーが奪取したミラージュガンダムとの戦闘では、3機編隊で連携攻撃を試みましたが、全機撃破されるという脆さも露呈しました。

コンシー

ネオホンコンのチンピラ3人組が使用する小型作業用MSです。「コンシー乾」、「コンシー巽」、「コンシー坤」の3機で構成され、高速回転による電磁竜巻「ジェット・スクリーム・クラッシュ」を繰り出しますが、MFには全く及ばず、ドモンのゴッドガンダムに爪先でつまづき海に落下しました。

ノブッシ

ネオジャパン軍の地上用量産型MSで、外観はジムに似ています。汎用性が高く、MFのように体術に特化していないため、取り回しに優れた武装と小隊単位での集団戦術を得意とします。ネオシンジュクシティー旧都庁エリア防衛戦では、自警団が多数運用し、東方不敗とドモンの指揮下でデスアーミーと互角に戦いましたが、多数が大破しました。

バトラーベンスンマム

ネオフランスのガンダムファイター、ジョルジュ・ド・サンドの執事レイモンド・ビショップが操作する教習用MSです。燕尾服風のデザインとヒゲ、蝶ネクタイが特徴です。旧式ながらも、レイモンドの熟練した操縦により高い運動性を発揮し、宇宙空間での活動も可能です。ガンダムローズの修行相手や、ミラージュガンダムとの戦闘にも参加しています。物語終盤では、ライゾウ・カッシュ博士の冷凍カプセル回収にも使用されました。

ファントマ

ネオジャパン・コロニー軍所属の大型モビルアーマーです。紡錘形のボディに2本の脚部を持ち、隠し腕を搭載しています。ビグザニウム合金製の装甲を持ち、巨体ながらも軽快な機動性を発揮し、複数のMSを相手に戦うことができます。劇中では、アルティメットガンダム追跡のためにウルベが搭乗しましたが、デビルガンダムの攻撃で撃墜されました。また、ドモンの深層心理テストの仮想現実にも登場しました。

ブッシ

ネオジャパン・コロニー所属の射撃戦用量産型主力MSで、外観はザクに似ています。ザクリウム合金製の装甲で生産性が高く、高火力の超砲身ビームキャノンを装備しています。白兵戦装備は持たないものの、汎用性が高く、宇宙から重力下まで活動可能です。アルティメットガンダム追跡任務でウルベのファントマに随伴しましたが、デビルガンダムの攻撃で全機撃破されました。

ガン・マグナ

ときた洸一版Gガンダムの再編集版『Re:master Edition』に登場するウルベ専用MSです。ブッシのようなビームキャノンを装備し、顔はガンダムタイプです。パイロットのウルベはファントマと同じものを着用しているため、原典におけるファントマの代替機と考えられます。

ペスカトーレ

ネオメキシコ軍所属の水陸両用MSで、イタリア語で「漁師」を意味します。頭部がなくモノアイを備えた楕円形のボディと、クロー状のマニピュレーターが特徴です。耐水圧外殻により、水中での機動性が高いです。チコ・ロドリゲスの追跡に使用されましたが、ガンダムマックスターに簡単に撃破されました。

マーフィー

ネオアメリカ所属の対人暴徒鎮圧用可変MSです。ヘリ形態からMS形態に変形可能です。機動力に優れる一方、航続距離と武装に難があります。国防総省がドモン抹殺に使用しましたが、チボデーの加勢を得たドモンによって破壊されました。

艦船

ガンダムファイト制定後の世界では、小型の宇宙警備艇が宇宙海賊などを取り締まっています。大型艦は、有事に備えて配備されています。

宇宙海賊船

アルゴ・ガルスキー率いる宇宙海賊の宇宙船で、衝角となる船首とドクロマークが特徴です。火力や速力は警備艇と同程度です。

宇宙警備艇

連合警察が運用する警備艇で、単数砲を主武装としています。宇宙のパトロールや犯罪組織の取り締まりを行っています。

ウルベ艦隊旗艦

ネオジャパンの戦艦で、ウルベが指揮します。大気圏内外での運用が可能で、多数の火器を備えます。ネオホンコンでデビルガンダムの残骸を回収しましたが、コロニーデビルガンダムに取り込まれました。

ウルベ艦隊護衛艦

ネオジャパン機動艦隊所属の戦艦で、ウルベ旗艦に従いネオホンコンでデビルガンダムの残骸を回収しました。その後、コロニーデビルガンダムに取り込まれました。

ゴージャスター

チボデーのサポート用ビークルとして用意された、ネオアメリカのトリマラン式水上船舶型運用母船です。反重力システムを併用した飛行機能や、チボデー専用の豪華な設備を備えています。

ゴルビー

ネオロシアの大型輸送機で、ナスターシャ・ザビコフが責任者を務めます。MF2機分のコンテナを内装し、整備・修理・補給が可能です。第13回ガンダムファイトでは、ボルトガンダムのサポート機として運用されました。

ゴルビーII

ゴルビーの後継機で、大気圏内外での飛行が可能な万能母船です。ビーム砲も備え、戦闘艦としても機能します。コロニーデビルガンダムとの決戦時には、ガンダム連合の指揮艦として活躍しました。

ダモクレス

ネオフランス国家元首専用の飛行船です。三色旗カラーの気嚢が特徴で、マリアルイゼが各国訪問やガンダムファイト観戦に利用しました。

ネオジャパン宇宙戦艦

ネオジャパン宇宙艦隊の中核をなす旗艦と護衛艦です。旗艦は全長250mで、両舷に旋回式主砲を備えます。護衛艦は旗艦と同様の形状で、砲撃戦を得意とし、速力と機動性に優れます。ウルベ艦隊と共にデビルガンダム回収に出動しました。

ネオジャパン輸送船

ネオジャパンのガンダムファイト関係者がホンコンへ移動する際に使用した輸送船で、機能が前部に集中した独特の形状をしています。

ホセフィーナ

ネオデンマークの宇宙母艦で、クジラのような外観が特徴です。デビルガンダム撃破のため、大量のMS（またはMF）を搭載・発艦しました。

航空機

ガンダムファイト制定後は、重力制御機関を搭載した垂直離着陸機が主流ですが、従来の回転翼機も存在します。

救護機

ガンダムファイター救護用の航空機で、反重力推進機関を搭載しています。スキッドの数が異なる2種類のタイプが存在します。

反重力エア・プレーン

軍民双方で利用される小型の反重力リフティングボディ機です。

ヘリコプター

ネオホンコンの輸送ヘリで、大型機と中型機の2種が存在します。デビルガンダムの懸架空輸に使用されました。

無人偵察機

ネオロシアの軍用無人偵察機で、重力制御機関による反重力飛行が可能です。

地上車両

航空機と同様に重力制御機関を搭載したホバー走行する車両が一般的ですが、戦車などの大型車両ではキャタピラも用いられています。

コア・ランダー

MFのバックパックとコクピットで構成された反重力車両です。

ドラゴンメカ

ネオチャイナの黒龍団が使用する龍型のエア・バイクで、胴部を連結させることで巨龍型マシンになります。

その他

ブッド・キャリアー

ネオジャパンのMF輸送カプセルで、蓮の花の蕾のような形状です。大気圏突入と離脱、潜水も可能で、MFの輸送と移動拠点として利用されました。物語中では、シャイニングガンダムの輸送や、ドモンとレインの仮宿としても使われました。

自由の女神砲

ネオアメリカ・コロニーのマンハッタン戦闘エリアに設置された自由の女神像に内蔵された高出力ビーム砲です。デビルガンダムコロニーに向けて照射されましたが、バリアを破ることができずに、ネオアメリカコロニーごと撃墜されました。

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