東新潟機関区

東新潟機関区

東新潟機関区は、新潟県新潟市東区に位置する、日本貨物[[鉄道]]（JR貨物）の車両基地および乗務員基地です。白新線の上沼垂信号場から東新潟駅、大形駅間に隣接し、新潟貨物ターミナル駅に近接しています。

業務内容

当初は日本海縦貫線を中心に運転業務を行い、同線の富山県以東の主要駅や関連線区、磐越西線方面で運用されるディーゼル機関車が集中配置されていました。しかし、列車廃止や他区所属機関車への運用変更により、2021年3月には所属機関車の定期運用が終了、2023年3月には機関車の配置自体が廃止されました。現在は、他区所属機関車の検査や給油などを主な業務としています。

また、貨車の交番検査も担当しており、新潟貨物ターミナル駅には貨車の検修施設（旧東新潟貨車区）を有しています。さらに、新潟県長岡市には南長岡派出所を設け、運転士を配置しています。

歴史

東新潟機関区は1965年3月5日に開設されました。これは、土地再利用による新潟機関区閉鎖に伴い、その業務を移管したものです。開設当初は、日本海縦貫線（当時非電化区間）の列車牽引や周辺各駅の入換作業に用いるディーゼル機関車が主に配置されていました。

その後、1969年の信越本線全線電化開業に伴い、岡山機関区と長岡第二機関区からEF15形電気機関車が転入しました。1979年にはEF81形電気機関車16両が新製配置され、EF15形を置き換えました。1985年には車両基地の集約化により電気機関車が全機転出し、ディーゼル機関車のみの配置となりました。同時に、坂町機関区を統合し坂町派出所が設置されました。

1987年3月1日には東新潟貨車区を統合し、坂町派出所は新津運転区に移管されました。同年4月1日には国鉄分割民営化により、JR貨物の所属となりました。

1990年代には、JR西日本やJR東日本から貨物列車の運用を移管され、運用範囲が拡大しました。具体的には、富山機関区でのDE10形ディーゼル機関車の常駐運用開始（富山貨物駅入換、高山本線猪谷駅以北の貨物運用）、秋田地区でのDD51形ディーゼル機関車の常駐運用拡大（奥羽本線・北上線の貨物運用、男鹿線・秋田貨物駅入換）などが挙げられます。この頃には磐越西線普通客車列車の廃止に伴い、旅客列車牽引業務は終了しました。

その後も、神岡鉄道への直通運行や、信越本線・磐越西線・只見線での石油輸送、セメント輸送などの貨物列車の運用を担当してきましたが、輸送形態の変化や輸送量の減少に伴い、順次運用が終了しました。2005年にはJR東日本から日本海縦貫線貨物運用を移管され、EF81形電気機関車が再び配置されましたが、2007年には再び全機が転出しました。

2010年代には、DD51形ディーゼル機関車の北上線・奥羽本線での運用が廃止され、氷見線・新湊線・城端線の貨物運用がJR西日本から移管されました。しかし、2015年には城端線での運用が終了しました。最終的に2021年3月にはDE10形ディーゼル機関車の運用がDD200形に置き換えられ、2023年3月には機関車の配置が廃止されました。

運転士の乗務範囲

2007年11月時点では、運転士の乗務範囲は羽越線（新津～酒田港間）、信越線（直江津～新潟貨物ターミナル・沼垂・焼島間）、白新線（上沼垂～新発田間）でした。

配置車両

2023年3月時点では、配置車両はありません。最終期の配置車両はDE10形ディーゼル機関車6両でした。運用範囲は信越線、白新線、あいの風とやま[[鉄道線]]、氷見線、新湊線、高山本線の一部、およびいくつかの駅の入換作業でした。

南長岡派出

南長岡派出は、2005年4月1日に開設されました。JR東日本に委託していた貨物業務の解消、およびJR東日本に出向していた乗務員を中心として開設されました。運転士の乗務範囲は信越線（新潟貨物ターミナル～直江津間）、上越線（宮内～水上間）でした。

まとめ

東新潟機関区は、長年にわたり日本海縦貫線を中心とした貨物輸送を支えてきましたが、時代の変化とともに業務内容や配置車両が大きく変化しました。2023年3月には機関車の配置が廃止され、新たな役割を担うことになります。その歴史は、日本の鉄道貨物輸送の変化を反映したものと言えるでしょう。

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