新潟貨物ターミナル駅

新潟貨物ターミナル駅は、新潟県新潟市東区中島に位置する、日本貨物鉄道（JR貨物）の重要な貨物駅です。この駅は白新線に所属しており、越後石山駅との間を結ぶ信越本線の貨物支線も乗り入れています。営業キロ設定上は、東日本旅客鉄道（JR東日本）の東新潟駅と同一地点に位置しています。

歴史

新潟貨物ターミナル駅は、かつて新潟操車場として機能していました。その歴史は以下の通りです。

1957年（昭和32年）10月1日：新潟操車場として開業。当時の操車能力は1200両でした。
1963年（昭和38年）10月1日：仕分線が7本増設され、合計18本となり、操車能力は1600両に拡大しました。
1987年（昭和62年）3月31日：駅に格上げされ、新潟操駅（にいがたそうえき）となりました。ただし、当時はまだ貨物列車の設定はありませんでした。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR貨物の駅となりました。
1990年（平成2年）3月10日：沼垂駅より貨物取扱設備が移転し、新潟貨物ターミナル駅に改称。同時に着発線荷役方式（E&S方式）が導入されました。
1995年（平成7年）3月6日：カーラックシステムを使用した自動車輸送が開始されました。
1996年（平成8年）3月16日：中条駅との間でトラック便の運行が開始されました。
1998年（平成10年）4月1日：東三条駅との間でトラック便の運行が開始されました。

駅構造

新潟貨物ターミナル駅は地上駅で、白新線の北側に沿って広大な構内を有しています。構内には南北に並ぶ2面のコンテナホームがあり、それぞれに荷役線が接しています。北側のホームの北側に接する9番線（下り列車専用）と、南側のホームの南側に接する8番線は、着発線荷役方式（E&S方式）が導入された着発荷役線です。ホームの間には、通常の荷役線（側線、20・21番線）が2本あります。着発線は7本（1 - 7番線）で、8番線の南側に位置し、着発線群の南側には白新線の上下本線が通っています。

ホームの東側には広大な仕分線（11 - 19番線・22 - 26番線）が広がっています。仕分線群のさらに東側には東新潟機関区の機関庫があり、駅構内の西側には東新潟機関区の貨車検修庫が設置されています。

駅構内の側線の多くは非電化であるため、入換作業や短距離貨物列車の牽引には、愛知機関区のDD200形ディーゼル機関車が常駐しています。

JR貨物の方針として、貨物駅での運転取扱・入換業務や営業フロント業務などは臨海鉄道や子会社へ委託されていますが、新潟貨物ターミナル駅は本州日本海側最大規模の拠点駅であるため、取扱量も多く、東京貨物ターミナル駅や隅田川駅などと同様に、リフトと一部業務を除き、JR貨物直轄で行われています。

取扱う貨物の種類

新潟貨物ターミナル駅は、コンテナ貨物と車扱貨物の両方を取り扱っています。コンテナ貨物としては、JR規格の12フィート・20フィート・30フィートの鉄道コンテナや、ISO規格の20フィート（20トン・24トン）海上コンテナが利用されています。車扱貨物については、設定こそ残っていますが、2004年度以降は取扱実績がありません。

主な取扱品は、紙、食品、化学薬品などです。また、富山[[貨物駅]]、金沢貨物ターミナル駅、東青森駅へ輸送される石油資源開発・日本海エル・エヌ・ジーの液化天然ガス（LNG）も取り扱っています。

さらに、産業廃棄物および特別管理産業廃棄物の取扱許可も取得しており、これらの廃棄物を積んだコンテナも取り扱うことができます。

2000年代後半までは、カーラックシステムを利用して名古屋貨物ターミナル駅から輸送された自動車なども取り扱っていました。

利用状況

2004年度：コンテナ貨物の発送は449,010トン、到着は236,327トン。車扱貨物は発送・到着ともに0トン。
2005年度：コンテナ貨物の発送は467,588トン、到着は249,310トン。車扱貨物は発送・到着ともに0トン。

貨物列車・トラック便

（2008年3月15日現在）

高速貨物列車

下り列車（中条駅方面行き）は1日に13本停車し、そのうち2本が当駅始発、8本が当駅終着です。行き先は、酒田港駅（1日1本）、秋田[[貨物駅]]・札幌貨物ターミナル駅（1日2本ずつ）です。

上り列車（南[[長岡駅]]方面行き）は1日に12本停車し、そのうち7本が当駅始発、1本が当駅終着です。行き先は、隅田川駅（1日3本）、東京貨物ターミナル駅・百済駅（1日2本ずつ）、名古屋貨物ターミナル駅・大阪貨物ターミナル駅・東水島駅・福岡貨物ターミナル駅（1日1本ずつ）です。

専用[[貨物列車]]

隅田川駅と焼島駅を結ぶ1日1往復の列車と、当駅と焼島駅を結ぶ1日1往復の列車が停車します。

トラック便

中条オフレールステーションとの間に3.5往復（当駅発が3本）、東三条オフレールステーションとの間に6往復設定されています。

駅周辺

東日本旅客鉄道（JR東日本）白新線：新潟駅 - （上沼垂信号場） - 新潟貨物ターミナル駅（東新潟駅） - 大形駅
信越本線（貨物支線）：越後石山駅 - 新潟貨物ターミナル駅（東新潟駅）

脚注

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新潟貨物ターミナル駅