東武鉄道夜行列車

東武鉄道夜行列車

東武鉄道では、季節に応じて様々な夜行列車を運行しています。これらの列車は、主に観光地へのアクセス手段として利用されており、目的地への到着時間に合わせて効率的な移動が可能です。ここでは、東武鉄道が運行する主な夜行列車について詳しく解説します。

各列車の概要

東武鉄道の夜行列車は、以下の3種類に大別されます。

尾瀬夜行: 主に夏季に運行され、尾瀬へのアクセスを目的とした列車です。会津高原[[尾瀬口駅]]でバスに乗り換え、尾瀬の各方面へ向かいます。
日光紅葉夜行: 秋季に運行され、日光の紅葉シーズンに合わせた列車です。東武日光駅でバスに乗り換え、中禅寺湖や奥日光方面へ向かいます。
スノーパル: 冬季に運行され、会津高原のスキー場へのアクセスを目的とした列車です。会津高原[[尾瀬口駅]]でスキー場行きのバスに乗り換えます。

これらの列車は、いずれも下り（浅草駅発）のみの運行で、金曜日、土曜日、休前日の夜間に浅草駅を出発します。列車名には、浅草駅の出発時刻（23時45分）が付されることがあり、「尾瀬夜行23:45」や「スノーパル23:45」などと案内されることがあります。ただし、運行時間はダイヤ改正によって変更される場合があります。

販売方法と利用方法

これらの夜行列車は、連絡バス乗車券やスキー場施設利用券などとセットで販売されるのが基本です。利用には、事前に東武トップツアーズなどの旅行代理店への申し込みが必要です。申し込みは、原則として当日の17時までに行う必要があります。

列車種別は、かつては使用車両によって急行または快速急行でしたが、2006年度以降は特急として固定されています。全席指定制で、特急料金が必要になります。また、本線系統を走る特急列車の中で唯一新越谷駅に停車するのが特徴です。一方、全列車停車駅であるとうきょうスカイツリー駅は通過します。

各列車の詳細

尾瀬夜行

尾瀬夜行は、基本的に5月末から10月中旬の金・土曜日および休日前日に運行されます。会津高原[[尾瀬口駅]]で4時20分発の尾瀬（沼山峠）行きのバスに接続しており、バスが出発するまで列車内で過ごすことができます。

2010年度は片道利用ができませんでしたが、2011年度からは再び片道での利用が可能になりました。2020年には、尾瀬から新潟県の浦佐駅に抜けるオプショナルツアーが東武トップツアーズで設定され、メディアにも取り上げられました。このツアーでは、以下のルートで移動します。

浅草駅 -（東武鉄道・野岩[[鉄道]]、「尾瀬夜行23:55」）→ 会津高原[[尾瀬口駅]] -（会津乗合自動車、尾瀬夜行利用客専用バス）→ 尾瀬御池または尾瀬沼山峠 -（会津バス、予約制臨時バス）→ 尾瀬口船着場 -（奥只見観光、予約制観光船）→ 奥只見ダム -（南越後観光バス）→ 浦佐駅東口

2022年には、浅草駅の発車時刻が23時45分に変更され、使用車両も500系3両編成から6両編成になりました。

スノーパル

スノーパルは、基本的に12月末から3月中旬の金・土曜日および休日前日に運行されます。会津高原・たかつえスキーリゾート&ホテルズ、会津高原だいくらスキー場行きのバスに接続しています。

日光夜行、日光紅葉夜行

日光夜行は、紅葉シーズンに合わせて2016年10月に18年ぶりに運行が再開されました。車内で仮眠を取った後、東武日光駅で中禅寺温泉や竜頭の滝、戦場ヶ原、日光湯元温泉行きの専用バスに乗り換えます。

2017年には100系（スペーシア）を使用し秋に運行、2018年には栃木デスティネーションキャンペーンの一環として夏にも運行されました。2018年秋季には、初のJR新宿駅発の列車も運行されました。2020年からは日光紅葉夜行という名称で運行しており、2021年からは500系を使用しています。

停車駅

全ての列車において、終点駅以外では乗車のみ可能です。

尾瀬夜行・スノーパル: 浅草駅 → 北千住駅 → 新越谷駅 → 春日部駅 → 会津高原[[尾瀬口駅]]
日光夜行: 浅草駅 → 北千住駅 → 新越谷駅 → 春日部駅 → 東武日光駅 / 新宿駅 → 池袋駅 → 大宮駅 → 東武日光駅

沿革

東武鉄道の夜行列車には、長い歴史があります。以下にその主な出来事をまとめます。

1955年: 「日光山岳夜行」運行開始
1956年: 「赤城夜行」運行開始
1967年: 「赤城夜行」運行終了
1986年: 「スノーパル」運行開始
1987年: 「尾瀬夜行」運行開始
1998年: 「日光山岳夜行」運行終了
2001年: 「スノーパル」の車両が300型・350型に変更
2002年: 「尾瀬夜行」の車両が300型・350型に変更
2006年: 「尾瀬夜行」「スノーパル」が特急列車へ変更
2016年: 「日光夜行」が運行再開
2017年: 夜行列車の使用車両が350系に変更
2018年: 「尾瀬夜行」「スノーパル」の使用車両が500系に変更、JR新宿駅発の日光夜行が運行
2020年: 新型コロナウイルスの影響で「尾瀬夜行」の運転期間が縮小
2021年: 新型コロナウイルスの影響で「スノーパル」の運転が取りやめ、日光紅葉夜行の車両が500系に変更
2022年: 「尾瀬夜行」の浅草駅発車時刻が23:45に変更、使用車両が500系6両編成に変更
2023年: 「尾瀬夜行」が6両編成から3両編成に変更、新越谷での客扱いを再開

まとめ

東武鉄道の夜行列車は、都心から観光地へのアクセス手段として、長年にわたり利用されてきました。各列車の歴史や特徴を理解することで、より快適な旅を楽しむことができるでしょう。それぞれの季節に合わせて、これらの夜行列車を活用してみてはいかがでしょうか。

関連情報

ゆのさと: 東武日光線・鬼怒川線の臨時特急列車
南会津: かつて野岩[[鉄道]]・会津[[鉄道]]に乗り入れていた急行列車
シュプール号: 国鉄・JRが運行していたスキー客向けの臨時列車

外部リンク

東武鉄道ポータルサイト
「尾瀬夜行23:45」2022年度版
「日光紅葉夜行」2022年度版
野岩[[鉄道]]

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