松山駐屯地

陸上自衛隊松山駐屯地の詳細解説

松山駐屯地は、愛媛県松山市南梅本町に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。中部方面[[特科連隊]]第4特科大隊をはじめとする部隊が駐屯しており、地域の防衛と災害派遣活動を担っています。ここでは、その歴史、駐屯部隊、関連施設について詳しく解説します。

概要

松山駐屯地の起源は、1950年（昭和25年）に三津浜町（現在の松山市須賀町）に開設された警察予備隊松山訓練所に遡ります。その後、1955年（昭和30年）に老朽化と手狭になったため、小野村（現在の松山市南梅本町）へ移転し、小野駐屯地として新設されました。1967年（昭和42年）に松山市との合併に伴い、現在の松山駐屯地に改称されました。

駐屯地司令は、中部方面[[特科連隊]]第4特科大隊長が兼務しています。最寄りの演習場は小野演習場で、松山駐屯地業務隊が管理しています。また、駐屯地入口付近には小野訓練場があります。

沿革

松山駐屯地は、その歴史の中で幾多の変遷を経てきました。

警察予備隊松山駐屯地時代
1950年（昭和25年）12月8日：警察予備隊の松山駐屯地として創設、松山訓練所が開設。
1951年（昭和26年）5月1日：第9連隊第3大隊が編成。
陸上自衛隊松山駐屯地（旧）時代
1954年（昭和29年）7月1日：陸上自衛隊へ移管。第9連隊第3大隊が第9普通科連隊第3大隊に改称。
1954年（昭和29年）9月13日：第9普通科連隊第3大隊が旭川[[駐屯地]]へ移駐。第15普通科連隊第3大隊が編成。
1955年（昭和30年）10月20日：旧松山駐屯地が廃止。
陸上自衛隊小野駐屯地時代
1955年（昭和30年）10月21日：小野駐屯地が開設。第15普通科連隊第3大隊が旧松山駐屯地から移駐。
1960年（昭和35年）3月28日：第320地区施設隊が新編。
1961年（昭和36年）12月16日：第15普通科連隊第3大隊が善通寺[[駐屯地]]へ移駐。
1961年（昭和36年）12月20日：第108教育大隊が信太山[[駐屯地]]から移駐。
陸上自衛隊松山駐屯地時代
1967年（昭和42年）3月1日：松山市と小野村の合併に伴い、小野駐屯地が松山駐屯地に改称。
1969年（昭和44年）7月31日：第108教育大隊が廃止。
1969年（昭和44年）8月1日：第4陸曹教育隊が信太山[[駐屯地]]から移駐。
1990年（平成02年）3月25日：第320地区施設隊が廃止。
1994年（平成06年）3月23日：第4陸曹教育隊が大久保[[駐屯地]]へ移駐。
1994年（平成06年）3月29日：第2混成団特科大隊が日本原[[駐屯地]]から移駐。
2003年（平成15年）3月14日：陸上自衛隊松山自動車教習所が廃止。
2006年（平成18年）3月27日：第2混成団の第14旅団への改編に伴い、部隊の新・改編。
第14特科隊を第2混成団特科大隊を母体として新編。
第14高射特科中隊を第2混成団特科大隊高射中隊を改編して新編。
第14後方支援隊第2整備中隊特科直接支援小隊（第14特科隊を支援）を新編。
第14後方支援隊第2整備中隊高射直接支援小隊（第14高射特科中隊を支援）を新編。
2012年（平成24年）3月26日：第323基地通信中隊（善通寺[[駐屯地]]）の松山派遣隊を新編。
2015年（平成27年）3月26日：中部方面会計隊の改編に伴い、第358会計隊が廃止され、第348会計隊松山派遣隊が配置。
2017年（平成29年）8月12日：北朝鮮の弾道ミサイル発射予告に伴い、迎撃用パトリオットミサイルPAC3が初展開。
2018年（平成30年）2月8日：第110教育大隊が善通寺[[駐屯地]]から移駐。
2018年（平成30年）3月26日：第14特科隊、第14高射特科中隊、第14後方支援隊第2整備中隊特科直接支援小隊を廃止。
2018年（平成30年）3月27日：第14旅団の機動旅団化に伴い、部隊の新・改編。
中部方面特科隊が第14特科隊を改編して新編（平素第14旅団に隷属）。
第14高射特科隊が第14高射特科中隊を改編して新編。
中部方面後方支援隊第301特科直接支援隊（中部方面特科隊を支援）が第14後方支援隊第2整備中隊特科直接支援小隊を改編して新編（平素第14旅団に隷属）。
2021年（令和03年）3月18日：第348会計隊松山派遣隊を改編し、第358会計隊を再編。
2024年（令和06年）3月21日：部隊改編。
中部方面特科隊を改編し、中部方面[[特科連隊]]第4特科大隊を新編。第4特科大隊長が駐屯地司令を兼補。
中部方面[[特科連隊]]情報中隊第4情報小隊を配置。
中部方面後方支援隊第301特科直接支援隊を改編し、第308特科直接支援中隊第4特科直接支援小隊（中部方面[[特科連隊]]第4特科大隊を支援）を新編。

駐屯部隊

現在の松山駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

中部[[方面隊]]隷下部隊
中部方面[[特科連隊]]
第4特科大隊
情報中隊
第4情報小隊
第14旅団
第14高射特科隊
第14後方支援隊
第2整備中隊
高射直接支援小隊：第14高射特科中隊を支援
中部方面混成団
第110教育大隊
中部方面後方支援隊
第308特科直接支援中隊
第4特科直接支援小隊：中部方面[[特科連隊]]第4特科大隊等を支援
中部方面会計隊
第358会計隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第323基地通信中隊
松山派遣隊
松山駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
中部方面警務隊
第133地区警務隊
松山派遣隊

過去に駐屯していた部隊（移駐、廃止、改編）

陸上自衛隊松山駐屯地（旧）
第9連隊第3大隊：1951年（昭和26年）5月1日から1954年（昭和29年）9月13日の間。
第15普通科連隊第3大隊：1954年（昭和29年）9月13日から1955年（昭和30年）10月20日の間。
陸上自衛隊小野駐屯地
第15普通科連隊第3大隊：1955年（昭和30年）10月21日から1961年（昭和36年）12月16日の間。
陸上自衛隊松山駐屯地
第108教育大隊：1961年（昭和36年）12月20日から1969年（昭和44年）7月31日の間。
第320地区施設隊：1960年（昭和35年）3月28日から1990年（平成2年）3月25日の間。
第4陸曹教育隊：1969年（昭和44年）8月1日から1994年（平成6年）3月23日の間。
第2混成団特科大隊：1994年（平成06年）3月29日から2006年（平成18年）3月26日の間。
第14特科隊：2006年（平成18年）3月27日から2018年（平成30年）3月26日の間。
第14高射特科中隊：2006年（平成18年）3月27日から2018年（平成30年）3月26日の間。
第14後方支援隊第2整備中隊特科直接支援小隊：2006年（平成18年）3月27日から2018年（平成30年）3月26日の間。
中部方面特科隊：2018年（平成30年）3月27日から2024年（令和6年）3月20日の間。
中部方面後方支援隊第301特科直接支援隊：2018年（平成30年）3月27日から2024年（令和6年）3月20日の間。

最寄りの幹線交通

松山駐屯地へのアクセスには、以下の交通手段が利用できます。

高速道路
松山自動車道：川内IC/BS、東温SIC
一般道
国道11号、国道33号、国道56号、国道379号、国道440号、国道494号
愛媛県道23号伊予川内線
愛媛県道334号松山川内線（旧国道11号）
鉄道
伊予[[鉄道]]横河原線：牛渕団地前駅
港湾
松山港、今治港、東予港、新居浜港（重要港湾）
飛行場
松山空港（国管理空港）

周辺の重要施設

松山駐屯地周辺には、以下のような重要施設が所在しています。

発電所
伊方発電所（PWR）、西条発電所（石炭）、新居浜西火力発電所（石炭）
変電所
川内変電所、東予変電所、松山変電所、大洲変電所、広見変電所、宇和島変電所
石油備蓄基地
菊間国家石油備蓄基地、波方国家石油ガス備蓄基地
石油関連施設
太陽石油四国事業所、コスモ松山石油
ガス関連施設
三菱液化ガス波方輸入基地
工場
住友化学愛媛工場、帝人松山事業所、大王製紙三島工場
その他
西瀬戸自動車道（瀬戸内しまなみ海道）

まとめ

松山駐屯地は、その長い歴史の中で、地域の防衛と災害派遣活動に重要な役割を果たしてきました。今後も、中部方面[[特科連隊]]第4特科大隊を中心に、地域の安全を守るための活動を継続していくことが期待されます。

外部リンク

松山駐屯地
陸上自衛隊松山駐屯地【公式】(@gsdf_matsuyama) - twitter

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