浅野 (北九州市)

福岡県北九州市小倉北区の地、浅野

浅野（あさの）は、福岡県北九州市小倉北区に位置する地名で、浅野一丁目から浅野三丁目で構成されています。郵便番号は802-0001です。

地理

浅野地区は、北側、西側、東側の三方を関門海峡（響灘）や紫川、砂津川といった海と川に囲まれています。南側はJR線（山陽新幹線、鹿児島本線、日豊本線）によって区切られており、小倉駅新幹線口（旧称：北口）付近に位置しています。地区内には国道199号が東西に走り、その大部分が埋立地です。このエリアには、西日本総合展示場、北九州国際会議場、ホテルなどのコンベンション施設が集中しており、北九州市のコンベンションゾーンを形成しています。

歴史

浅野の歴史は、1931年（昭和6年）に浅野財閥の創始者である浅野総一郎が設立した小倉築港（後の小倉興産）が、小倉地先の公有水面埋立竣工地の所有権とともに、未竣工の埋立免許権を浅野小倉製鋼所（現在の日本製鉄）から譲り受け、埋め立てを開始したことに始まります。

その後、1948年（昭和23年）には小倉豊楽園球場が開設されましたが、1957年（昭和32年）に閉鎖されました。1958年（昭和33年）には小倉駅が現在地に移転・開業し、浅野地区の発展に拍車をかけました。

1971年（昭和46年）には、浅野町に新魚町と船町の一部が統合され、住居表示が実施され、現在の「浅野」という地名が誕生しました。1975年（昭和50年）には山陽新幹線が開通し、交通の利便性が向上しました。

1970年代後半から1990年代にかけて、KMMビル（1979年）、西日本総合展示場（1977年）、北九州国際会議場（1990年）、リーガロイヤルホテル小倉（1993年）などが建設され、コンベンション都市としての基盤が整いました。また、1993年には紫川大橋が完成し、国道199号浅野バイパスが開通し、交通網がさらに整備されました。

2012年にはあるあるCityがオープンし、同年にはあさの汐風公園と西日本総合展示場がB-1グランプリの会場となりました。2017年にはミクニワールドスタジアム北九州が開場し、新たなランドマークが誕生しました。

交通

浅野地区には、小倉駅があり、以下の鉄道が利用可能です。

JR西日本：山陽新幹線
JR九州：鹿児島本線、日豊本線
北九州モノレール

バス路線は、西鉄バス北九州が小倉駅新幹線口、浅野二丁目、小倉記念病院などに運行しています。

道路は、国道199号、市道浅野1号線（通称：タコマ通り）、福岡県道37号小倉港線が通っています。

航路としては、松山・小倉フェリーが愛媛県松山市の松山観光港とを結び、北九州市営渡船（小倉航路）が北九州市内の離島である馬島・藍島とを結んでいます。

主な施設

商業施設

アミュプラザ（駅ビル内）
あるあるCity

宿泊施設

JR九州ステーションホテル小倉（駅ビル内）
リーガロイヤルホテル小倉
JR九州ホテル小倉
コンフォートホテル小倉北口
アパホテル小倉駅前（旧ブルーウェーブイン小倉）
東横イン小倉駅北口
小倉ベイホテル第一

教育機関

KCS北九州情報専門学校
北九州調理師専門学校
麻生情報ビジネス専門学校北九州校
北九州予備校小倉駅校
東京アカデミー北九州校

その他

浅野埠頭（松山観光港、藍島・馬島行き）
西日本総合展示場
北九州国際会議場
アジア太平洋インポートマート（AIM）
国土交通省九州地方整備局関門航路事務所
小倉記念病院
ミクニワールドスタジアム北九州（ギラヴァンツ北九州の本拠地）

関連人物・事項

浅野総一郎
浅野財閥

浅野地区は、交通の要所としての機能と、コンベンション施設を中心とした都市機能が融合した地域であり、今後も発展が期待されます。

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