特殊部隊旅団 (南アフリカ)

南アフリカ国防軍特殊部隊旅団（Recces）

[南アフリカ国防軍]の精鋭部隊、特殊部隊旅団。アパルトヘイト終結後に再編され、「レキ（Recces）」の通称で知られています。かつては「レックス・コマンド」とも呼ばれていました。

概要

その起源はローデシア軍に遡り、対反乱作戦に参加していたローデシアSAS（特に南アフリカ軍兵士で構成されたD中隊）やセルース・スカウツの隊員たちが中心となって結成されました。

アパルトヘイト時代には、ナミビア、アンゴラ、モザンビークなどで、黒人抵抗勢力やソ連・キューバからの軍事顧問団と激戦を繰り広げました。1985年には、ソ連空軍のAn-12輸送機を撃墜するという戦果も挙げています。

1994年のアパルトヘイト終結後も、中央アフリカ共和国やコンゴ共和国の紛争に参加。コンゴでは、隊員が2,125mという世界第6位の長距離狙撃を成功させています。

選考と訓練

選考前

特殊部隊旅団への道は、まず心理テストと厳しい身体検査から始まります。これらをクリアした者だけが、過酷な選考訓練に挑む資格を得ます。

選考

選考訓練の内容は極めて厳しく、一週間もの間、食糧と睡眠が完全に絶たれます。その上で、30kgの荷物を背負い、30kmの道のりを制限時間内に走破するなどの試練が課せられます。合格率は非常に低く、志願者120名に対して1～2名程度、時には合格者ゼロということもあります。

訓練

選考を通過した隊員は、さらに高度な訓練を受けます。空挺技術、ブッシュクラフト、コンバットトラッキング、サバイバル術、登山、狙撃、爆破、潜水、医療など、あらゆる戦闘技能を徹底的に叩き込まれます。

編成

現在の編成は以下の通りです。

特殊部隊司令部
第4特殊部隊連隊
第5特殊部隊連隊
特殊部隊予備役
特殊部隊学校
特殊補給部隊

過去には、以下の部隊が存在していました。

第1偵察コマンドー（D中隊より派生）
第2偵察コマンドー（別名「ハンターグループ」、市民部隊）
第3偵察コマンドー（セルース・スカウツ出身者で構成）
第4偵察コマンドー（水中任務担当）
第5偵察コマンドー（陸上任務担当）
第6偵察コマンドー（ローデシアSASより派生）

装備

特殊部隊旅団が使用する主な装備は以下の通りです。

ブローニング・ハイパワー
H&K MP5
ベクター R5
AK47
H&K HK33
ベクター R1
H&K G3
SS-77機関銃
RPD軽機関銃
PK (機関銃)
H&K PSG1
ダネル NTW-20
RPG7
ミラン (ミサイル)
* 63式107mmロケット砲

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