白金台駅

白金台駅

白金台駅は、東京都港区白金台四丁目に位置する、東京地下鉄（東京メトロ）と東京都交通局（都営地下鉄）の共同使用駅です。南北線と三田線が乗り入れており、両路線の列車が利用できます。駅業務は東京メトロが行い、駅番号は南北線がN02、三田線がI02です。

歴史

白金台駅は2000年9月26日に開業しました。2004年4月1日には、帝都高速度交通営団（営団地下鉄）の民営化に伴い、南北線の駅は東京メトロに継承されました。2007年3月18日にはICカード「PASMO」が利用可能となり、2015年3月12日には発車メロディが変更されています。

駅名の由来

駅名は所在地である「白金台」に由来しますが、「しろがねだいえき」と読まれることがあります。しかし、正式な読み方は「しろかねだいえき」で、濁音は付きません。この地域は「シロガネーゼ」という言葉に代表されるように、濁音を付けて読まれやすい傾向がありますが、地名としての読み方も、駅名と同様に濁音がないのが正式です。

駅構造

白金台駅は、相対式ホーム2面2線を有する地下駅です。南北線においてこの形態のホームを持つのは、当駅と王子神谷駅のみです。東京メトロ南北線と都営三田線が駅設備と線路を共用しており、施設の保有は東京メトロとなっています。隣の目黒駅は東急電鉄の管轄のため、東京メトロ管轄駅としては当駅が最南端です。

特殊な工法

駅のホーム中間部は、世界初の着脱式泥水三連型駅シールド工法という特殊な工法で建設されました。ホームの両端部のみ立坑を掘削し、地上とホームを繋げています。この工法は、地上を走る目黒通りの幅が狭く、周辺に民家や商店が密集していること、また隣接する国立科学博物館附属自然教育園への地下水の影響を最小限に抑えるために採用されました。当初は開削工法で建設予定でしたが、自然教育園への影響を懸念した住民の反対運動により、工法が変更されました。

立坑

駅両端部の立坑は、終端側（白金高輪寄り）が複線シールド機から三連型駅シールド機への改造基地として、始端側（目黒寄り）が三連型駅シールド機から複線シールド機への改造基地として使用されました。シールド機は白金高輪方面から目黒方面へと進行しました。立坑は延長約43m、平均掘削幅25m、平均掘削深さ34mで、地下4層構造です。シールド機の改造基地としての役目を終えた後は、駅施設や駅部、駅間のトンネル換気塔として利用されています。

デザイン

改札口への階段とエスカレーターは、開放感を持たせるために天井が高く設計されています。壁面はベージュ色を基調とし、中世ヨーロッパ風の竹をモチーフにしたデザインタイルが一定間隔で配置されています。ホーム部の壁面には曲面加工の白色結晶化ガラスが使用され、天井部にはリブ付きクロスヴォールトをイメージした装飾が施されています。2番出口側改札内にはパブリックアート「白金春秋」が、各ホームの壁面には「窓/白金台の四季・光・風」が設置されています。

その他設備

自動券売機は、東京メトロ線用と都営地下鉄線用の2種類が設置されています。白金高輪駅と目黒駅への乗車券は、どちらの券売機でも購入可能です。東京メトロの券売機のみ領収書が発行できます。都営地下鉄線用の自動券売機では、PASMOまたはSuicaへのチャージが可能です。
早朝夜間は2番出口の改札係員が不在となり、インターホンを使用して駅事務室の係員が対応します。出口は、外苑西通り（プラチナ通り）方面の1番出口と、日吉坂・八芳園方面の2番出口があり、それぞれ独立しています。23時から翌朝6時までは1番出口が閉鎖され、2番出口のみが利用可能です。

駅には合計22台のエスカレーターが設置されており、ホームは地下4階にあります。駅中心部における地表からレール面までの深さは28.3m、地表からホーム面までの深さは27.2mです。南北線全駅の中では後楽園駅、白金高輪駅に次いで3番目に深い駅です。東京地下鉄全駅では10番目、都営地下鉄全駅でも10番目に深い駅です。

のりば

[路線図は省略]

発車メロディ

開業当初は、吉村弘氏作曲の南北線・三田線全駅共通の発車メロディが使用されていましたが、2015年3月12日に当駅オリジナルのメロディに変更されました。1番線は「銀のしずく」、2番線は「テラコッタ」（いずれも福嶋尚哉氏作曲）が使用されています。

利用状況

東京メトロの2023年度1日平均乗降人員は16,112人です。この数値には目黒駅、東急目黒線方面の乗降人員が含まれています。
都営地下鉄の2022年度1日平均乗降人員は8,727人（乗車人員：4,074人、降車人員：4,653人）です。

年度別1日平均乗降人員

[表は省略]

年度別1日平均乗車人員

[表は省略]

駅周辺

白金台駅の周辺には、以下の施設があります。

明治学院大学 白金キャンパス
明治学院高等学校
東京大学医科学研究所
東京大学医科学研究所附属病院
八芳園
目黒通り
プラチナ通り
プラチナドン・キホーテ 白金台店
いなげや白金台店
国立科学博物館附属自然教育園
東京都庭園美術館
港区白金台児童館・港区白金台いきいきプラザ
駐日エリトリア大使館
駐日エチオピア大使館
台北駐日経済文化代表処
港白金台郵便局
シェラトン都ホテル東京
松岡美術館
最正山覚林寺（清正公）
旧国立公衆衛生院・港区立郷土資料館

バス路線

白金台駅前停留所には、都営バスと東急バスの路線が乗り入れています。

都営バス：品93 品川駅高輪口経由 大井競馬場行・品川車庫行 / 目黒駅行
東急バス：東98 赤羽橋駅前経由 東京駅南口行 / 目黒駅前・都立大学駅北口経由 等々力操車所行・清水行

また、シェラトン都ホテル東京には、東京空港交通（リムジンバス）の羽田空港行と成田空港行が発着しています。

隣の駅

東京メトロ・都営地下鉄

南北線・三田線

目黒駅 (I 01・N 01) - 白金台駅 (I 02・N 02) - 白金高輪駅 (I 03・N 03)

脚注

[脚注は省略]

参考文献

『東京地下鉄道南北線建設史』帝都高速度交通営団、2002年3月31日。

外部リンク

白金台駅/N02 | 路線・駅の情報 | 東京メトロ
* 白金台駅 | 都営地下鉄 | 東京都交通局

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