第2次佐藤内閣

第2次佐藤内閣の概要

第2次佐藤内閣は佐藤栄作が第62代内閣総理大臣に就任し、1967年の2月17日から11月25日までの約9ヶ月間にわたって運営されました。この内閣は、前内閣である第1次佐藤第3次改造内閣から僅かに時間が経過した後に発足しました。その背景には、同年1月29日に行われた第31回衆議院議員総選挙において、与党・自民党の公認候補者がほとんど落選を免れた事実がありました。これにより、新たに任命される大臣はほとんどおらず、全閣僚が再任されることとなりました。このような状況は、1963年に成立した第3次池田内閣以来のことで、戦後では2例目の出来事となりました。

閣僚の構成

内閣の構成メンバーは以下の通りです。全ての閣僚が前内閣からそのまま続投して、安定した政権運営を目指しました。

• - 内閣総理大臣: 佐藤栄作
• - 法務大臣: 田中伊三次
• - 外務大臣: 三木武夫
• - 大蔵大臣: 水田三喜男
• - 文部大臣: 剱木亨弘（参議院議員）
• - 厚生大臣: 坊秀男
• - 農林大臣: 倉石忠雄
• - 通商産業大臣: 菅野和太郎
• - 運輸大臣: 大橋武夫
• - 郵政大臣: 小林武治（参議院議員）
• - 労働大臣: 早川崇
• - 建設大臣: 西村英一
• - 自治大臣: 藤枝泉介
• - 内閣官房長官: 福永健司（後に木村俊夫）
• - 総理府総務長官: 塚原俊郎
• - 行政管理庁長官: 松平勇雄（参議院議員）
• - 防衛庁長官: 増田甲子七
• - 経済企画庁長官: 宮澤喜一
• - 内閣法制局長官: 高辻正己

この内閣では、内閣官房副長官や総理府総務副長官を含む政務次官も重要な役割を果たしました。特に政務次官の多くは前内閣から引き続き留任し、連携を図りました。

新任の政務次官

内閣の構成には新たに権限を持たせた政務次官も加わりました。以下に新任の政務次官を示します。

• - 厚生政務次官: 田川誠一
• - 農林政務次官: 久保勘一
• - 通商産業政務次官: 栗原祐幸
• - 行政管理政務次官: 北畠教真
• - 北海道開発政務次官: 小林篤一
• - 防衛政務次官: 浦野幸男

これにより、内閣はより多角的に政策を推進しようとする意図があったと言えます。

内閣の影響と時代背景

第2次佐藤内閣は日本の高度経済成長期にあたり、国内外で多くの政治的な課題に直面しました。この時期の政策決定は、国民生活に直接的な影響を及ぼすものでありました。特に、経済政策や社会保障制度の拡充が喫緊の課題であったとされます。この内閣は、安定した政権運営を目指す中で、このような課題に対処していく必要がありました。1970年代に入ると、バブル経済へとつながる重要な政策の基盤が築かれることになります。

まとめ

第2次佐藤内閣は、前内閣からの閣僚再任が特徴的であり、安定した政策運営を目指しました。日本の社会経済の発展に寄与したこの内閣の功績は、後の政治に多くの影響を与えることとなりました。

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