第38普通科連隊

第38普通科連隊（JGSDF 38th Infantry Regiment）

第38普通科連隊は、陸上自衛隊の一部として東北方面混成団に所属し、宮城県多賀城市にある多賀城駐屯地にその連隊本部を置いています。この連隊は、日本の国防、特に東北地域において重要な役割を果たしています。

組織と任務

連隊の指揮官は1等陸佐（二）が就任し、編成は本部管理中隊、4つの普通科中隊、及び重迫撃砲中隊から成り立っています。また、八戸駐屯地には第3および第4普通科中隊が配置されています。隊員は主に常備自衛官を基盤としており、必要に応じて即応予備自衛官も部隊に加わります。これにより、緊急事態時の防衛出動や災害支援活動に迅速に対応できる体制を整えています。

沿革

第38普通科連隊は、1962年の新編時には第5普通科連隊を元に八戸駐屯地で発足しました。その後、1990年に自動車化連隊への改編があり、1999年に多賀城駐屯地へ移駐し、現在の形態に至っています。2006年には東北方面混成団の下に再編成され、部隊の編成も見直されました。これにより、第3普通科中隊と第4普通科中隊が八戸駐屯地へ移動し、整備部門は後方支援隊へ移管されました。

部隊編成

現在、第38普通科連隊は以下のように編成されています。特記のない中隊はすべて多賀城駐屯地に所在しています。

• - 第38普通科連隊本部
• - 本部管理中隊「38普-本」
• - 第1普通科中隊「38普-1」：軽装甲機動車、81mm迫撃砲 L16を装備
• - 第2普通科中隊「38普-2」：高機動車、81mm迫撃砲 L16を装備
• - 第3普通科中隊「38普-3」（八戸駐屯地）：高機動車、81mm迫撃砲 L16を装備
• - 第4普通科中隊「38普-4」（八戸駐屯地）：高機動車、81mm迫撃砲 L16を装備
• - 重迫撃砲中隊「38普-重」：120mm迫撃砲 RTを装備
• - 東北方面後方支援隊第301普通科直接支援中隊「301普直支」（多賀城駐屯地）：2006年3月27日より運用中

主要装備

第38普通科連隊が保有する主要な装備は以下の通りです：

• - 軽装甲機動車
• - 高機動車
• - 1/2tトラック／73式小型トラック
• - 1 1/2tトラック／73式中型トラック
• - 3 1/2tトラック／73式大型トラック
• - 89式5.56mm小銃
• - 5.56mm機関銃 NIMINI
• - 12.7mm重機関銃M2
• - 01式軽対戦車誘導弾
• - 87式対戦車誘導弾
• - 81mm迫撃砲 L16
• - 120mm迫撃砲 RT

このように、第38普通科連隊は日本の防衛や災害対応における重要な組織として活動を続けています。

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