紀元前367年

紀元前367年は、ローマ暦における重要な年であり、当時のローマでは「コルネリウス、プラエテクスタトゥス、ストルクトゥス、カピトリヌス、クラッスス、キクリヌスが執政武官に就任した年」として記録されています。また、ローマ建国紀元387年としても知られています。

この年は、ヨーロッパで西暦（キリスト紀元）が普及する以前であり、紀年法としてはローマの暦が使われていました。しかし、中世時代初期以降、西暦が広く用いられるようになり、この年は紀元前367年と表記されることが一般的になりました。

各地の紀年法

干支: 甲寅
日本:
皇紀294年
孝安天皇26年
中国:
周 - 顕王2年
秦 - 献公18年
楚 - 宣王3年
斉 - 桓公8年
燕 - 桓公6年
趙 - 成侯8年
魏 - 恵王3年
韓 - 懿侯8年
朝鮮: 檀紀1967年
ベトナム: 仏滅紀元178年
ユダヤ暦: (情報なし)

紀元前367年の出来事

ギリシア

テーバイの将軍エパメイノンダスは、ペロポネソス半島への再侵攻を試みましたが、シキオンを同盟者に加えたものの、目立った成果を上げることはできませんでした。テーバイに帰還後、彼は再び裁判にかけられましたが、今回も無罪となりました。

スパルタ王アゲシラオス2世の息子であるアルキダモス3世は、スパルタ軍を率いてアルカディア勢を破りました。一方、テーバイの指導者ペロピダスは、ペルシア帝国のアルタクセルクセス2世のもとへ大使として派遣され、ギリシア諸国家間の紛争を調停する勅令をテーバイに有利な形で出すよう働きかけました。アルタクセルクセス2世は和平を呼びかける勅令を出しましたが、この提案に応じる国はありませんでした。

シチリア

シュラクサイの僭主ディオニュシオス1世が死去し、息子のディオニュシオス2世が後を継ぎました。ディオニュシオス2世は若く経験不足であったため、父の義弟であるディオンが実権を握り、哲学者プラトンを招聘して、若き僭主の教育にあたらせました。ディオニュシオス2世は、かつて父がカルタゴに敗北した際に結んだ条件と同じ条件でカルタゴと和議を結びました。

共和政ローマ

護民官ガイウス・リキニウス・ストロは、紀元前376年から紀元前367年の間、貴族（パトリキ）と平民（プレブス）の対立を緩和するための法改革を数多く行いました。彼はルキウス・セクスティウス・セクスティヌス・ラテラヌスとともに、リキニウス・セクスティウス法を提案しました。この法律は、平民のために執政官（コンスル）制度を復活させ、執政官の一人を平民から選出すること、個人の占有できる公有地の面積に上限を設けること、債務返済方法を法律で規制することを定めました。パトリキは当初これらの提案に反対しましたが、この年に法案が成立し、紀元前366年から発効することになりました。

また、マルクス・フリウス・カミルスによって、ローマのフォロ・ロマーノに、ローマ神話の女神コンコルディアを祀ったコンコルディア神殿が建設されました。

中国

西周では威公が死去し、恵公が即位しました。しかし、恵公の弟である公子班が反乱を起こしました。趙と韓は周を攻撃し、公子班を東周の恵公として擁立しました。

哲学

ギリシアの哲学者アリストテレスがアテナイに赴き、プラトンのアカデメイアに入門しました。

誕生

プトレマイオス1世：マケドニア王国の将軍で、後にエジプトにプトレマイオス朝を開きました（紀元前283年没）。

死去

ディオニュシオス1世：シュラクサイの僭主（紀元前430年生まれ）。

脚注

注釈

(注釈なし)

出典

(出典なし)

関連項目

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