蓮沼町

東京都板橋区蓮沼町

蓮沼町は、板橋区の東部に位置する単独町名で、丁目は設定されていません。この地域は全域で住居表示が実施されており、板橋区と北区の境界を形成しています。狭い町域ながらも、中小の工場と住宅が混在するエリアです。

地理

蓮沼町は、板橋区の東部に位置し、北は小豆沢、北東は北区赤羽西、東は北区西が丘、南は清水町、西は泉町および大原町と隣接しています。東側で板橋区と北区の境を形成しており、西側には国道17号（中山道）が南北に走っています。この地域は武蔵野台地の成増台の高台に位置しています。

歴史

前史

江戸時代以前、この地域は武蔵国豊島郡蓮沼村の一部でした。その後、分村により本蓮沼村（または元蓮沼村）となりました。中山道の街道筋に点在する小集落の一つでした。

沿革

1602年（慶長7年）: 徳川家康の命により中山道が整備されました。
17世紀前半: 荒川の洪水被害により、氷川神社と南蔵院が現在の坂下二丁目地域から高台の当地に移転しました。この移転は、1724年の洪水によるものとされていましたが、より古い絵図から17世紀半ばまでには移転が完了していたと考えられています。
1722年（享保7年）: 徳川吉宗将軍が戸田筋で鷹狩を行った際、南蔵院が休息所として使用されました。
1862年（文久2年）: 蓮沼村が上蓮沼村と本蓮沼村に分村し、この地域は本蓮沼村となりました。
1871年（明治4年）: 浦和県から東京府に編入され、大区小区制が実施されました。
1878年（明治11年）: 郡区町村編制法により北豊島郡が設置され、東京府北豊島郡本蓮沼村となりました。
1889年（明治22年）: 市制町村制施行により志村と合併し、東京府北豊島郡志村大字本蓮沼となりました。
1923年（大正12年）: 王子乗合自動車商会（後の国際興業バス）が王子駅 - 志村戸田橋間の路線バス事業を開始し、町域内に志村前野と蓮沼停留所が設置されました。
1930年代: 板橋乗合自動車（後の国際興業バス）も巣鴨駅 - 志村兵器庫間の路線を運行し、町域内に志村前野停留所を設置しました。この路線は、板橋区域における最初の路線バスの延長区間でした。
1932年（昭和7年）: 東京府内市郡併合により板橋区が発足し、東京府東京市板橋区志村本蓮沼町となりました。
1935年（昭和10年）: 中山道の拡幅工事が完了し、東京光学機械（現トプコン）が東京工場を開設しました。
1944年（昭和19年）: 都電志村線が開通し、蓮沼町停留場が設置されました。
1961年（昭和36年）: 地番整理により、志村本蓮沼町、志村清水町、志村小豆沢町の一部が統合され、現在の蓮沼町となりました。
1966年（昭和41年）: 都電志村線が廃止されました。
1968年（昭和43年）: 都営地下鉄6号線（現在の三田線）が開通し、本蓮沼駅が開業しました。

地名の由来

「蓮沼」の地名は、江戸時代の村名に由来しますが、現在の町域は高台に位置し、沼地だった形跡はありません。この名前は、荒川沿いの湿地帯にあった沼に由来すると考えられています。

世帯数と人口

2024年3月31日現在、蓮沼町の世帯数は3,393世帯、人口は5,288人です。

人口の変遷

（国勢調査による人口推移のデータは省略）

世帯数の変遷

（国勢調査による世帯数推移のデータは省略）

学区

区立小・中学校の学区は以下の通りです（2021年8月時点）。

（具体的な学区の情報は省略）

事業所

2021年の経済センサス調査によると、蓮沼町の事業所数は191事業所、従業員数は2,382人です。

事業所数の変遷

（経済センサスによる事業所数推移のデータは省略）

従業員数の変遷

（経済センサスによる従業員数推移のデータは省略）

交通

鉄道

都営地下鉄三田線: 本蓮沼駅があり、全列車が停車します。巣鴨・日比谷・目黒方面と志村坂上・西高島平方面へのアクセスが可能です。東急目黒線との直通運転も行われています。

バス

国際興業バス: 本蓮沼駅を起点に、池袋駅や高島平駅、赤羽駅方面への路線バスが運行されています。

（具体的な路線情報は省略）

道路

国道17号（中山道）

施設

板橋蓮沼郵便局
トプコン
ジーシー
尾野製本所
氷川神社: 17世紀前半に移転した神社。
南蔵院: 同じく17世紀前半に移転した寺院で、境内の八重紅しだれ桜は「板橋十景」に選ばれています。

その他

郵便番号: 174-0052（板橋北郵便局管轄）

外部リンク

板橋区公式サイトへのリンク）'>板橋区公式サイト

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