蕭思話

蕭思話（しょう しわ）

蕭思話（400年 - 455年）は、南朝宋に仕えた軍人・政治家です。南蘭陵郡蘭陵県を本貫とします。

生涯

蕭思話は若い頃は学問を好みませんでしたが、後に態度を改め、学問に励むようになりました。琴の演奏や騎射にも長じ、名声を博しました。義熙13年（417年）には、琅邪王司馬徳文に仕え、後に劉裕の配下となりました。

父の死後、喪に服し、喪が明けると羽林監に任じられ、封陽県侯の爵位を継ぎました。その後、宣威将軍・彭城沛二郡太守に転じました。

元嘉元年（424年）、謝晦が荊州刺史になると、思話は司馬になることを要請されましたが、これを拒否しました。後に中書侍郎に転じました。

元嘉3年（426年）には、都督青州徐州之東莞諸軍事・振武将軍・青州刺史に任じられました。司馬朗之らの反乱を鎮圧する功績を挙げました。

元嘉8年（431年）、竟陵王劉義宣の下で左軍司馬となり、南沛郡太守に任じられました。しかし、北魏の南進により青州を放棄し、平昌に逃亡したため、責任を問われ、投獄されました。

元嘉10年（433年）には、都督梁南秦二州諸軍事・横野将軍・梁南秦二州刺史に起用されました。仇池の楊難当が漢中に侵攻すると、蕭承之らを派遣してこれを撃退し、漢中を奪還しました。

元嘉14年（437年）には、使持節・南蛮校尉に転じ、臨川王劉義慶の下で平西長史を務めました。その後、衡陽王劉義季の下で安西長史を務めました。

元嘉19年（442年）、侍中・前軍将軍として建康に召還されることとなりましたが、上京の途につかないうちに前職をつとめるよう命が下りました。

元嘉20年（443年）には、持節・監雍梁南北秦四州荊州之南陽竟陵順陽襄陽新野隨六郡諸軍事・寧蛮校尉・雍州刺史・襄陽郡太守に転じました。

元嘉22年（445年）、侍中に任じられ、太子右率を兼ねました。元嘉24年（447年）には、左衛将軍を兼ね、さらに南徐州大中正を兼ねました。

元嘉25年（448年）には、監雍梁南北秦四州荊州之竟陵隨二郡諸軍事・右将軍・寧蛮校尉・雍州刺史に任じられました。

元嘉26年（449年）、建康に召還され、吏部尚書となりました。元嘉27年（450年）には、護軍将軍の号を受けました。この年、北魏の太武帝が侵攻してくると、思話は北伐に反対しましたが、聞き入れられませんでした。

元嘉28年（451年）には、持節・監徐兗青冀四州豫州之梁郡諸軍事・撫軍将軍・兗徐二州刺史に任じられました。

元嘉29年（452年）、冀州刺史の張永らとともに碻磝を包囲しましたが、攻め落とせずに撤退しました。徐州刺史の任を解かれ、冀州刺史に任じられましたが、まもなく免官されました。

元嘉30年（453年）、劉劭が文帝を殺害すると、思話は徐兗二州刺史に任じられ、劉駿支持を表明しました。劉駿が即位すると、散騎常侍・尚書左僕射に任じられましたが、固辞しました。その後、中書令・丹陽尹となりました。

孝建元年（454年）には、徐州刺史に任じられましたが、赴任しないうちに臧質が反乱を起こしたため、江州刺史に任じられました。9月には、郢州が置かれると、郢州刺史に任じられました。

孝建2年（455年）に死去。征西将軍・開府儀同三司の位を追贈され、穆侯と諡されました。

子女

蕭恵開（長男）
蕭恵明（次男）
蕭恵基（四男）
蕭恵休
蕭恵朗
蕭恵蒨
* 女（桂陽王劉休範の妃）

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